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高機能自閉症は病気なんですか?
この言葉を新聞ではじめて知りました。 で、ほんの少しだけネットで調べましたが、 みんなから、「○○博士」「○○教授」と思われている。(例:カレンダー博士) 他の子どもは興味がないようなことに興味があり、「自分だけの知識世界」を持っている。 空想の世界(ファンタジー)に遊ぶことがあり、現実との切り替えが難しい場合がある。 特定の分野の知識を蓄えているが、丸暗記であり、意味をきちんとは理解していない。 とても得意なことがある一方で、極端に苦手なものがある。 ある行動や考えに強くこだわることによって、簡単な日常の活動ができなくなることがある。 自分なりの独特な日課や手順があり、変更や変化を嫌がる。 これって、病気にしなきゃいけないほどのことなんですか?私が今の時代子供だったら、病気にされて進学できないかもと、怖くなります。何故病気なのか教えて下さい。よろしくお願いします。
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#2さんも言われていましたが、本人、もしくは周囲の人々に害が及ぶような状態でなければ、それを「病気(あるいは障害)」とする必要はないでしょう。しかし、逆に言えば本人もしくは周囲の人々に害を及ぼすような状態であれば、それは「病気(障害)」とすべきであるし、高機能自閉症という状態にそういった可能性があるからこそ「病気(障害)」とされてきた経過があるのです。 ちなみに「(高機能)自閉症」は、「脳の機能障害」が原因で、基本的に「治る」ことはないとされています。なので「病気」というより「障害」とされる方が業界(?)では一般的です。 さて、高機能自閉症は、高機能ではありますが「自閉症」です。よって「自閉症」の性格特性をもっています。そして、自閉症の性格特性とは 1)社会性 2)コミュニケーション 3)想像力 の三分野にわたる障害です。 具体的には 1)太っている人に、悪意でなく「あなたデブだね」などと言ってしまう 2)相手の話を聞かずに、自分一人で話し続けてしまう。三人以上で話ができない 3)他人が叩かれたら、その人も自分と同じように痛いであろうということが想像できない(自分の痛みが判っても、他人の痛みは判らない) などといったことです。 1)~3)のような人(特に子ども)が身近にいたらどうなるでしょう。多分、嫌われて孤立してしまいますよね。周りの人は不快な思いをするだろうし、本人も辛い思いをします。 計算が苦手な子には、計算を特にしっかり教える必要があります。そして、人付き合いが苦手なこの子たちには、人付き合いのルールを他の子たちより丁寧に教える必要があります。その為の「診断名」なのです。 だったら、ただ「教える」だけでいいのでは? と思うかもしれません。しかし「診断名」をつけるメリットは他にもあります。例えば、脳の障害であるこれらの症状を「自分の育て方が悪かったのでは」と自責する家族に「あなたたちが悪いわけではないですよ」と言ってあげることができます。そして「どうして自分は他の人と違うのだろう」と悩む本人にも「理由」を教えてあげることができます(アルペルガー、あるいは高機能自閉症という診断がついて救われたという本人の手記は数多くあります)また、高機能自閉症児の「困った」性格傾向に対する教育手段についてはかなり研究が進んでいますから、「ちょっと空気の読めない子」の対応に苦慮する教育者にとっても役立つことでしょう。 と、とりあえず「診断」のメリットをあげましたが、勿論デメリットもあります。 自閉症と診断されるすべての人が1)~3)のような行動をする訳ではありません。本人や周りの人が困っているからこその「障害」であるはずなのに、本人や周りが困っていなくても診断名がついてしまうこともあります。これでは本末転倒です。個人的には、この診断名は乱発されすぎているとは思っています。また、自分が「病気」だと知って安心する人がいる一方、これまで気にしていなかった「性格」を「病気なの?」と思い悩むようになる人もいるでしょう。 ただ、高機能自閉症は「ちょっと頑固だけど、ロマンチストで、知識豊富な素敵な子」であるだけではなく(そういった評価も間違ってはいないのですが)、本人も家族も大いに悩んでいるケースが多いのです。逆に、本当に本人も周囲の人も全く困っていなければ、それは障害ではなく個性であるし「高機能自閉症」の診断をする必要もないでしょう。 余談ですが、高機能自閉症の「高機能」とは一体どれくらいかというと、一般的にIQ70以上とされます。そして、IQ70というと、実は普通学級ではかなり辛いです。(勿論、もっとIQの高い高機能自閉症児もいます。しかし「高機能自閉症=すごく頭がいい」という訳ではないのです)
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- kkkkion
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・なんでもかんでも病名がつく時代です。学者のひとりよがりみたいなものです。 ・しかし、そのことによって本人・周囲の人間に害が及ぶような病態でなければ、それは気にしなくてよいです。 ・というか、診断名をつけられなければそれはその病気ではないということです。もし、体内に本当に腫瘍があったとしても、診断がつけられるまではその人は社会的には腫瘍を持っていないのと同じことです。
補足
アドバイスありがとうございます。 >学者のひとりよがりみたいなものです。 のところで、つい笑ってしまったのですが、 最後の一節で、私が引っかかっていたのは、ここだったのかと気がつきました。 病気にしなければ、例え少々おかしくても、普通に進学し生活できる…こともあるのかもしれない、病気にして差別するのは良くないんじゃと、漠然と思ったため、この質問をさせてもらいました。 まだ、回答をいただけるかは分かりませんが、締め切るのは後にします。 このたびはありがとうございました。
- nemoax006
- ベストアンサー率14% (343/2433)
高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。ということで神経系の病気ということでしょう 集団行動が不得手、学校生活が送れない友人関係が構築できない、他者との交流が苦手なため他人に現在の状況の説明が出来ないなど汎用性は無いでしょうね
補足
アドバイスありがとうございます。 「汎用性は無い」のところがわかりません。 個性ではダメなのでしょうか。個性とできない症状があるのでしょうか?
お礼
病気と診断するメリット・デメリットを大変分かりやすく教えていただきありがとうございます。 お書きになっているように、この病名を知って、私も病気なの?!と不安になりました…。人との付き合いは苦手ですから。それに、ご家族がなんとも思っていないのに、教師が「貴方のお子さんは高機能自閉症では」なんて言ったら、たまらないなとも思ったのです。 問題がどんどんずれていくので、ひとまずは完了してしまいます。 本当にありがとうございました!!