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CH3-CO-O-という構造をもつ酢酸、酢酸メチル

CH3-CO-O-という構造をもつ酢酸、酢酸メチルはヨードホルム反応を示さないのでしょうか? CH3-CO-O-という構造をもつから示さないのでしょうか

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  • kagakusuki
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回答No.1

 ヨードホルム反応はハロホルム反応の一種であり、ハロホルム反応とはアセチル基を持つ有機化合物にハロゲン化剤と塩基を作用させる事により、トリハロメタンとカルボン酸塩が生じる化学反応の事です。 【参考URL】  ハロホルム反応 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E5%8F%8D%E5%BF%9C  アセチル基 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%81%E3%83%AB%E5%9F%BA  アセチル基を構成している水素は非常に弱いながら電離して水素イオンになる傾向があり、アセチル基は水素イオンが外れる事によってR-CO-CH2という構造を持つエノラートと呼ばれるマイナスイオンとなります。 【参考URL】  エノラート - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88  エノラートは分子構造内に二重結合を持ち、この二重結合が開いてハロゲンと結びつく事によって、CX3-CO-Rというアセチル基の水素をハロゲンで置換した構造を持つマイナスイオンが生じます。  ハロゲンの原子は電気陰性度が高いため結合した炭素原子の電子を引きつけます。  するとハロゲン原子と結合している炭素原子の電位がプラス側に傾くため、その炭素原子と結合している隣の炭素原子の電子を引きつけます。  そのため、ハロゲン原子と結合していない方の炭素原子の電位もプラス側に傾くため、塩基性溶液中に存在している水酸基が引き寄せられて、ハロゲン原子と結合していない方の炭素原子に結合します。  この炭素には元々、水酸基が結合していましたから、この炭素には水酸基が2つ結合する事になります。  この2つの水酸基と1つの炭素原子からなる部位がカルボニル基に変わる際に、アセチル基を構成していた炭素同士の結合が外れてトリハロメタンとカルボン酸イオンが生じます。  これがハロホルム反応です。  酢酸メチルは塩基性水溶液中では分解して酢酸塩になってしまいますし、酢酸は塩基性水溶液中ではマイナスの電荷を持つ酢酸イオンになってしまいます。  酢酸イオンは既にマイナスの電荷を持っているため、プラスの電荷を持つ水素イオンを更に放出して2価のマイナスイオンとなる事は出来ませんから、酢酸や酢酸メチルはヨードホルム反応を起こさないそうです。 【参考URL】  放課後化学講義室 ヨードホルム反応の仕組み   http://chemieaula.blog.shinobi.jp/Entry/269/

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