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宗教発祥の大国と取り入れた国

宗教発祥の国以外でその宗教が精神になっていくってありますよね。 仏教ってインドあたりの発祥でインドでなく、別の国の中心の宗教になったり。 現在でこそ情報社会ですが、大きな国って地理が広くて人口も多かったりしますね。 伝わったちいさめの国のほうが、効果がよりあったりとかそういうのはあるのでしょうか? また日本にはいってきた、中国の儒教や道教、インドの仏教など。 もし入ってこなかったら、精神など影響しているんでしょうか? 欧米のものはそういう影響は日本にはしてないんでしょうか?

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noname#224207
noname#224207
回答No.2

>伝わったちいさめの国のほうが、効果がよりあったりとかそういうのはあるのでしょうか? たしかに小さいほうが布教し易いかとは思いますが、反対や禁止もやり易いということになります。 日本でのバテレン追放令などがこの例です。 歴史的には、面積や人口の多寡よりも為政者の協力を得るか得ないかという影響の方が大きいでしょう。 典型的なのがキリスト教とイスラム教です。 ヨーロッパにおけるキリスト教はローマが国教と定めて以来ローマ帝国の拡大にともなって広まっていきました。 イスラム教は創始者のマホメットが軍を率いてユダヤ教徒との戦闘に勝利したことが拡大することになった最大の要因でしょう。 マホメットの後継者が部族間の戦争を重ねて次々とユダヤ教徒やキリスト教徒を支配下においていきました。 その他としては、土着の宗教が死後の世界のような抽象的な宗教理論を持っていたか否かということも影響しているでしょう。 中国における仏教と儒教、道教の関係がこれです。 儒教も道教も死後の世界ということに関しては極めて淡泊でした。 いわゆる現世主義と呼ばれるものです。 仏教が浸透する際に儒教や道教との融合が図られました。 この融合の過程で為政者による禁止や推奨が繰り返されました。 タイなどへ伝わった南方仏教と異なるのはこのためです。 ここで注意頂きたいのは、中国古来の儒教というのは宗教です。 お位牌というのは元々儒教のものでした。 回忌供養というのも儒教のものでした。 日本儒教というのはこの中国儒教の宗教に相当する部分を仏教に委ね、箴言や警句だけを取り入れたものです。 江戸時代までは儒学と呼ばれていました。 ひらたく言いますと、中国の土着宗教である儒教や道教が死後の世界というものを持たなかった結果仏教が浸透できたということです。 この土着宗教との融合が終わった後でキリスト教やイスラム教が入ってきましたが広がりませんでした。 死後の世界というのが分かり難いかと思いますが、平たく言えば地獄、極楽や天国という考え方です。 >もし入ってこなかったら、精神など影響しているんでしょうか? 相当に影響していたでしょう。 古来の神道のみでは、おそらく今頃は南米諸国と同じようにカトリック国になっていたでしょう。 日本の土着宗教である古神道が現在のように曲がりなりにも理論を持つようになったのは室町時代に仏教の考え方を取り入れた吉田神道とよばれるものが作られた結果です。 中国での儒教と仏教との融合と同じように、日本では仏教と神道の融合が行われました。 キリスト教の布教が自由化された明治以降約150年経っていますが、キリスト教が普及しないのはこの融合が終了した後に布教が再開されたことが大きな原因です。 韓国の30%に比べて日本は未だに1%いるかいないかの状態です。 現在韓国ではキリスト教が最大の宗教となっています。 蛇足 ご質問で 「仏教ってインドあたりの発祥でインドでなく」 となっていますが、ヒンズー教というのは仏教の姉妹の宗教です。 現在のインドでは仏教はヒンズー教の一宗派という扱いになっています。 日本仏教には帝釈天など「天」と呼ばれる神様が沢山いますが、これは元々はヒンズー教の神様です。 密教といいますものは、一旦仏教とヒンズー教が分かれた後で仏教側がヒンズー教の考え方や神様を取り入れて出来上がったものです。 これが中国へ伝わり儒教と融合したものを空海や最澄が日本へ持ち帰ったのが日本密教です。

noname#220336
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。 小さいと禁止も促進もしやすいのですね。 為政者がどうかが大きくて、それも時代で変遷するのですね。 詳しい説明ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • nekosuke16
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回答No.1

例えば、仏教とすると開祖は釈迦となりますが、釈迦がの仏教は生きた人間の実践的な修行を目的としたものでした。 しかし、日本に渡来してからは、日本の土壌に融合するように変質します。 聖徳太子の十七条憲法は『以和為貴』から始まりますが、その内容は、日本古来の神道と同様に重要な位置を占めています。 つまり、本来の宗教から少し外れた政治的色彩が強く表れる訳です。 時代は進んで、現在の日本仏教は、いわゆる葬式仏教が多いのが現実です。 宗教というより慣習または文化の類いですね。 キリスト教も然り、カトリックとプロテスタントがあるように、拡大する中で否応なしに変質してしまいます。 また、日本に限って「もし儒教や仏教などが入っていなかったら」ということは、想像できませんね。 現在の日本人の国民性を形成する上で、その全てが基本条件となっているからです。 要は、現在の宗教は、それらが生まれた時代とは全くかけ離れたところにではありますが、様々な変化を遂げながら、世界の精神文化の一つの礎として、結果的に大きな効果をもたらしている、ということですね。

noname#220336
質問者

お礼

日本での変質していく経緯など説明ありがとうございます。 日本の精神でどこからともいえないものですね。 ご回答ありがとうございます。