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閣議決定とは?現行法に反することも認められるの?
- 「閣議決定」なるものが胡散臭いと感じるようになったが、その影響はどの程度なのか疑問に思っている。
- 「閣議決定」されれば現行法で認められないことでも「OK」となるのか、またその後の法改正手続きについても知りたい。
- 閣議決定によって法律などは会わなくても良いとすることができるのか、不安を感じている。
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>そこで質問ですが、「閣議決定」されれば現行法で認められないことでも「OK」とすることが出来るのでしょうか? いいえ。「閣議決定」だけでは、何の効果も意味もありません。 >それとも、閣議決定に沿って現行法の改正手続きが始まるということでしょうか? いいえ。何も始まりません。 「○○法案が閣議決定された」と言うのは「○○法案について、国会で審議する事が、閣議で決定された」という意味です。 閣議決定されたら、法案が国会で審議されて「否決されて廃案」になったり「賛成されて成立」したりします。 いくら「閣議決定した」としても、国会で審議して「あかん。だめ」って決まったら、廃案になってしまいます。 なので「国会で野党が反対して、必要な賛成票が得られなくて廃案」とか、良くある話です。 具体的には 出された法案を衆議院全員で議論し、議会参加人数の過半数の賛成で「衆議院可決」となります。賛成が過半数に満たない場合、否決され「廃案」になります。 次に参議院全員で議論し、議会参加人数の過半数で可決された場合、その法律は「成立」します。賛成が過半数に満たない場合、衆議院に「差し戻し」され、衆議院で、もう一度、審議します。 差し戻しされたら、衆議院でもう1回議論し、今度は議会参加人数の2/3以上が可決条件です。2/3以上が賛成すれば、その法律は「成立」します。賛成が2/3に満たない場合、否決され「廃案」になります。 ここで問題になるのは「衆議院の議員の2/3以上が安部首相傘下の自民党議員だったとき」または「衆議院の過半数以上、参議院の過半数以上が安部首相傘下の自民党議員だったとき」です。 この場合「自民党議員が全員出席して、全員で賛成してしまえば、野党が反対しても、国会で法案が通ってしまう」のです。 また「他の党が自民党と連合を組んで、上記の議席数を上回る状態になった場合」も、野党が反対しても、国会で法案が通ってしまいます。 なので「与党が衆参両院で、議席の過半数を獲得している状態」に限り「閣議決定」と「法案成立」は、殆ど同じ意味になります。 但し「自民党議員が、たまに、造反して反対に回る場合」もあって「確実に成立する」とは限りません。なので「殆ど同じ意味」ではありますが「完全にイコール」ではありません。
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- hekiyu
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閣議決定されれば現行法で認められないことでも 「OK」とすることが出来るのでしょうか? ↑ 出来ません。 閣議決定というのは、行政の最高機関である 内閣の決定、という意味です。 日本は三権分立制を採用しています。 また、行政は法に従って行うことが 定められております。 従って、 行政の最高機関の決定であっても、他の機関 である立法府の決定に違反することは できません。 閣議決定に沿って現行法の改正手続きが始まるということでしょうか? ↑ 閣議決定は行政府の意思というに過ぎません。 その意思に基づいて、行政機関が始動するわけです。 現行法を変えたい、という閣議決定がされたら 以下の行政機関はそれに向かって始動します。 具体的には改正法案の草案作成やら、関係各庁 関係者に対する根回しなどをやり始めます。
お礼
大変、解りやすい回答ありがとうございます。 閣議決定が今後の政治の方向性といいうことですね。
これが参考になるかと思います。 http://thepage.jp/detail/20130529-00010002-wordleaf
お礼
ありがとうございます。参考になりました。
お礼
詳細な回答、ありがとうございました。 与党が多数の場合は、「閣議決定」が危険な(?)意味を持つのですね。