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箱根駅伝にでる大学は、
なぜ頭が良い学校ばかりなのですか?
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昨年の優勝から、今年もおそらく優勝(今現在はまだレースが終わっていませんが)で大活躍中の青山学院大学、また、古くから強豪校であった早稲田大学、中央大学、同じく古豪で近年復活の兆しを見せている明治大学…などがいわゆる一般基準で頭の良い大学であって、その他の大学は、それほど世間的に頭の良い大学という印象ではないと思います。どちらかといえば、箱根駅伝で有名な大学…という感じで、世間的に大学としては中~下に位置するのではないですか?? 上記にあげた一部の大学をのぞけば、箱根駅伝出場大学は、高校として中程度のレベルの学校にさえ行っていれば、ごく普通に受験して入れる大学です。 なお、たとえば早稲田大学については、出場選手のほぼ全員がスポーツ系の学科に所属しているなど、早稲田大学とは言っても決して勉強ができる学生の集まる学科ではないと思います。 女子選手は20代の前半に選手としてのピークが来ることが多いので、高校生で実績のある選手は大学に行かず実業団に所属することが多いですが、男子選手の場合、特に長距離は20代後半までは伸び続ける傾向があります。そのため、高校では実績があっても、そのまま実業団に入るのはレベルがケタ違いなので難しく、選手を引退した後の第二キャリアを考えることもあり、大学進学はほぼ必然となっています。 まれに高校時代は全国大会出場などのない無名選手で、一般受験で入学し、大学の駅伝部・陸上部などで頭角を表す選手も存在しますが、ほとんどは高校時代に全国大会経験者が推薦で入学し、そのような選手を大学側がスカウトしているような形となっています。 しかし、その高校時代、決して勉強のできる高校に通っていたか…と言えば、そうではなく、高校も中学の実績での推薦で入学してしまっている場合が多いです。 大学名は名ばかりで、選手の勉強の出来不出来は未知数なのが現状でしょう。 なお、箱根駅伝出場選手でも、体育系の学科ではなく、法学部や経済学部…などに所属している選手もいます。もちろん推薦での入学が多いでしょうけれど、ひとまず大学内での講義のレベルについていけるだけの学力は持っていないといけません。 特に、青山学院大学や中央大学の法学部(※司法試験の合格率は東大・京大よりも高い)に所属の選手…となると、仮に推薦入学であれ、もともとかなり高偏差値の高校に通っていて、スポーツの実績もあるし、勉強もできるし…ということになるでしょう。 推薦入学とはいえ、各選手の出身高校によって基本的な学力はバラつきがあり、結果として、高校時代(中学時代も含め)に勉強のできた選手は、それなりに頭の良いとされる大学で競技を続け、そうではない選手は、スポーツの実績を最優先し、体育系の学科や偏差値的に中~下の大学に入学します。 大学側のスカウトも、そのあたりを考慮して高校で実績のある選手に声をかけています。 たとえばインターハイ優勝、高校駅伝優勝校…と言っても、頭の良い高校に通っていない選手には、そこそこ勉強もできることが条件になってしまう青山学院大学や中央大学はスカウトはしないでしょう。 その逆、スポーツの実績もあり、高校としても頭の良い部類に入る高校に通っていた選手は、さまざまな大学のスカウトが誘うのですが、今度は選手個人の意志として、さすがに、世間的に中~下の大学には、大学卒業後のことを考えると入りづらい…というのが本音としてあります。 なお、長距離選手は、それほど勉強の偏差値が高くない高校に所属していた場合が多いのですが、短距離選手も含め、陸上競技全体で言えば、平均的に、野球・サッカー・バスケ・バレーなどに比べれば、勉強の偏差値が高い高校の出身選手が多いそうです。 これは水泳にも共通しているようですが、競技特性として、もちろんチーム意識も必要ですが、あくまでも個人競技であるため、自己管理のできない人は選手としての能力も伸びない傾向にあります。 また、駅伝の中継などを見ると「根性論」が視聴者の共感を呼ぶので強調されていますが、実際の指導の現場では、特に高校くらいからはスポーツ科学などの理論に基づいた練習を行っているので、選手個人がその指導の意味や効果を理解できないといけません。推薦で選手を優先的に集める私立高校などをのぞけば、陸上部の強豪校は各都道府県で偏差値的に上位の高校が多かったりします。 また、推薦で私立高校に入学した選手でも、高校そのものの勉強の偏差値は低くとも、その高校の中では学力がトップクラスである場合が多かったりします。 要するに、競技的に、そもそも「根性」とか「努力」といったものもここ一番という時に力を発揮するためには大切ですが、それ以上に、まずは自分で考える力が重要視される競技で、高度な理論に基づいた練習を実践しその効果をしっかりと理解できるような選手でないとやっていけないということです。 陸上選手は筋肉さえつければ良いとか、技術の反復練習をする努力などを行えば伸びるわけではなく、特に大学生ともなれば栄養学や筋・骨格、体調を整え試合にピークを持っていくための運動生理学といった要素も、選手自身である程度は考えて行わないといけないので、あまりにも頭の悪い選手では、ケガに悩まされたり、素質を開花させられないことがあります。
その他の回答 (2)
- smash27
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結論から言えば知名度と資金力ではないでしょうか? 箱根駅伝に限らず大学の運動部が強くなるには、運動部単位でのセレクションや強豪校からの指定校推薦など、実績のある選手を集める制度が存在し、かつ充実した練習ができる環境が整っており、しかもマスコミやスカウトが頻繁に見に来ることが最低限の条件になっています。 トップ選手になりたいと考えている高校生の気持ちになれば簡単です。 セレクションがないと、力ある選手が入るかは運次第で、陸上で生きていきたいと思いながらそんなところをわざわざ受ける人はほとんどいません。 セレクションがあったとしても、練習場の設備が乏しい、有力な指導者がいない、無名でスカウトやマスコミが来ないというような弱点があれば、高校で実績を残した有力選手は他所を選ぶでしょう。 これらを揃えるには、知名度と資金力が必要ですよね。 勉強においても同じで、明治時代開学の歴史を持ちその学問の第一人者が揃っている有名大学と、創設5年目ぐらいの全く聞いたことのないような無名大学と、どちらを受験しますか? 両方受かったとしてどちらに入学しますか? 大半の人が前者と答えるでしょう。そうなれば当然偏差値は前者の方が高い。充実した研究環境、きれいな講堂、有力な教員を揃えるにはお金がかかる。 スポーツの強い大学と、勉強の偏差値の高い大学が被りやすい理由はこういったところにあります。 また、スポーツは勉学よりメディア露出が多いので、何かの運動部の躍進により大学全体の知名度が向上し、一般入試の偏差値も上がるといった事例もあります。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- kuzuhan
- ベストアンサー率57% (1585/2775)
スポーツの特待制度があったりする大学が出やすい傾向にあるためでしょう。 頭がいい学校ばかりになっている(ように見える)のは、結局のところ私学の背景として資金力があるとか、練習環境が良いとかそういう部分もあります。 いってみれば「たまたま」です。旧帝大系の大学が箱根駅伝ではあまりみないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。