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不良債権と銀行の体力

うまく表現できないのですが・・・よく、不良債権の処理を行うと、銀行の体力が低下すると言われますが、それはなぜでしょうか?また、その体力低下を防ぐために行われていることはどんなことで、どのような方法で行っているのですか?教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。

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回答No.2

たとえ話をします。 あなたが1000万円持っていたとします。 私に500万円貸しました。私は社会的信用もあり、性格も几帳面で信頼が置けます。 この時点で、あなたは500万円と、500万円の「借用書」という名の優良債権を持っていることになります。 第三者があなたの「体力」を見た場合、1000万円の体力がある、と見ます。 ここで、私がリストラでクビになり、生活に困ったとします。 当然、あなたはそれでも500万円請求する権利があるのですが、それをすると、私は破産してしまうかもしれません。 このときが、あなたが持っている借用書が、不良債権になったときなのです。 ところが、第三者はあなたが貸しているお金の細かい状況など分かりません。 ですから、「不良債権の処理」という形で、不良債権を明らかにしないと、あなたの「体力」が適切に分からない、ということになるのです。 実際に不良債権の処理をするときは、先のたとえ話ではこうなります。 私の状況をかんがみて、借金のうち実際に取り返せるのはせいぜい150万円くらいだろう、と見積もります。 そして、500万円と150万円の差額、350万円に「貸倒引当金」という名前をつけます。 第三者にはあなたの体力をこのように説明します。 「私は150万円の現金と、額面500万円だけど実質150万円の債権があります。差額の350万円には貸倒引当金を積んであります。」と。 そうすると、第三者は、「あなたは実質650万円持ってるんですね」と適切に評価できるのです。 体力低下はすなわち、貸倒引当金を積むために現金を切り崩すことなのです。 したがって、体力低下を防ぐためには、積んだ分の現金を調達する必要があります。 よくある方法が、「公的資金」というやつです。 公的資金は、実際には優先株の購入、という形で行われます。優先株、という特別な株式を発行し、これを公的機関に買ってもらうのです。

masakun0224
質問者

お礼

ありがとうございました。大変参考になりました。また何かありましたら、ぜひお願いします。

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noname#11749
noname#11749
回答No.1

ご存知かもしれませんが、不良債権とは、融資した資金が回収不能だったり、担保価値が目減りして全額回収が見込めないものを言います。 不良債権を処理(損益の確定)すると、貸し出した資金が回収できませんので、損金扱いになります。つまり、赤字です。 一般の小売店で言えば、仕入れたものが売れなくて、仕入れ値以下でバーゲンセールするようなものです。 余談ですが、売り出された債権は、債権買取業者に渡り、激しい取立てに会うようです。 >体力低下を防ぐために行われていることは 損失分を穴埋めするために、合併や増資を行っています。 不良債権処理促進税制も検討されているようです。

masakun0224
質問者

お礼

ありがとうございました。大変参考になりました。また何かありましたら、ぜひお願いします。