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電動ブレーキというのがいわゆるアンチスキッドや衝突防止用のエマージェンシーブレーキ制御を指しているのであれば、もともとある油圧ブレーキへの付帯装置なのでブレーキ機構の企保運的な油圧回路は旧来のブレーキと同様に必要なものです。旧来からの油圧ブレーキへの制御機構としてアンチロックブレーキなどがあり、異常接近時のエマージェンシーブレーキ機構として供えられたものでも、もともとある油圧ブレーキの油圧を電動モーターで制御しているの物です。したがって旧来からの油圧ブレーキ自体をなくしてしまうことはできません。
もし、ハイブリッド車などの回生ブレーキのことを言っているのであれば、これも無理です。回生ブレーキというのは走行用に使用するモーターを発電機として使い、走行エネルギーを電力エネルギーに変換することで速度を落とすものですから。速度が落ちるにしたがって発電エネルギが小さくなり止まる寸前のような低速ではほとんど効果がありませんし、完全に止めることもできません。
もし前者の場合であるのならば機械式ブレーキがバックアップにあるという考え方が間違いです。機械式ブレーキをアシストするように電気的装置が組み込まれているのであり、電子制御がされてはいても実際に制動力を発生するブレーキ機構自体は機械(油圧もしくは空圧)式のブレーキそのものです。
後者の場合であっても、先に述べたようにごく低速では回生ブレーキはほとんど効果がなく緊急時の急ブレーキのような制動力も回生ブレーキでは得られません。こちらのほうが補助的な機構であり主体はあくまで摩擦による通常のブレーキであることは変わりありません。
少なくとも私の知る限りでは電気的なブレーキのみの自動車は存在しません。テスラモーターのような100%電気自動車でもありません。まぁ、100%電気式ブレーキにするのはコストや消費電力の点で利口な方法とは言えないからですが・・・
蛇足ですが電気式のブレーキとしてパウダーブレーキ(クラッチ)やライニング(もしくはパッド)を電気的に駆動(いずれも電磁力による)するものがないわけではありませんが、自動車には使われていません。理由はレスポンスの問題と中間値での制御性の問題があり人の感覚に合わせた制御はかなり困難です。また、大型トラックなどでは電気式リターダーとよばれる電磁気式の補助ブレーキ機構がありますが、これは駆動軸に直結した特殊な発電機の出力をブレーキ時にショートさせて発電機の発生させた電力をジュール熱として消費することで発電機の発生したエネルギーの分をブレーキ力として使うものです。したがって、発電機の発電能力が低くなる低速ではほとんど効きません。この装置は長い下り坂でのブレーキの過熱を防いだり、ブレーキの摩耗を抑えることが目的であり。あくまで補助的な装置です。
まぁ、質問者さんが言われる電動ブレーキが何を指しているのかいまいち特定できませんので、思いつく範囲で電動ブレーキと呼ばれるであろうものについいて回答してみましたが・・
お礼
回答ありがとうございます なるほどそういうことだったのですか よく分かりました