一般の変成器の理想を用いた変換法
一般の変成器を理想変成器を用いて等価回路に変換する際においての質問です。
まず写真1番上の変成器を写真の(A)に変換する際に質問があります。一般の変成器では出力を短絡すると、2次コイルと錯交しない磁束の分によるインダクタンスである漏れインダクタンスが残ります。写真(A)の回路ではこの漏れインダクタンスはσ=L1(1-k^2)と表され、直列に繋がれている様です。次に、出力を解放した時の一次インダクタンスはL1にならなくてはいけないので、並列に繋がれたLpは、Lp=L1-σ=k^2L1になるとあります。
※ここでいくつか質問があります。
まずこの写真(A)の真ん中で向かいあっているコイルαとコイルBのインダクタンスは変換前の各々のインダクタンスL1, L2とは異なるものでしょうか?変換後の等価回路は理想変成器なので、L1とL2は∞になっているのではないかと考えています。
次にLpについてです。
Lp=L1-σ=k^2という式より、このLpは2次コイルと錯交する磁束による分のインダクタンスではないかと思います。しかし、そう考えるとなぜLpをコイルαと並列に繋ぐ必要があるのか、Lpを直接コイルβと向かい合わせてはいけないのかと思いました。そこで質問ですが、写真(A)の状態でコイルαにも電流は流れているのでしょうか?
もしそうならば、出力を解放した時の一次インピーダンスZ1=V1/I1の値は果たしてL1になるのでしょうか?
最後に、同じく写真(A)のコイルβの方には電流は流れているのでしょうか?
変成器の等価回路変換についてはまだ理解出来ていない箇所が多々ありますので、私自身誤解している点も踏まえて教えていただければと思います。