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シリコングリスとメンテルーブ
それぞれの用途や使用箇所にもよると思うのですが、 一般的にどちらが持続性が高いものでしょうか? やはりシリコングリスに軍配が上がりますか? よろしくお願い致します。
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使用部位によるでしょうねぇ。ワコーズの方は浸透性がある粘度の低い液状ですので、雨などの水分や埃などが付着しやすい場所では流されたり埃に吸着されて剥がれてしまったりという事はあるでしょう。シリコーングリスの方はそうしたことは起こりにくいでしょうけれど粘性が高いので、細かなところへの外部からの給脂だけでは浸透して内部まで入ってはくれない場合がありますよね。また、樹脂製やゴム製の部分に付着するようなところではメンテルーブを使用すると、樹脂部分などを侵してしまうこともあります。シリコーングリス(全ての製品ではない)では樹脂などにでも使用できる物が多いという特徴もあります。 それから、回転部分や摺動部分には使用する速度や潤滑剤によってオイルクリアランス(潤滑剤の膜を形成するための隙間)が設計時に決められていますので、低粘度の潤滑剤を使うように設計された部分に高粘度の物を使ったり、その逆をやると正常に油膜が形成されなくなったり保持が出来なくなるなどの問題が出る場合があります。この点を考えてもどちらか一つで代用というのはあまりお勧めできません。また、本来グリスのような高粘度の油脂を使用するところへメンテルーブのような低粘度の油脂を使ってしまうと、グリス自体が洗い流されてしまい本来の用途に合わない低粘度の油脂のみが残るという好ましくない無い状況も起こりえます。 これは飽くまで私の私見ですが、浸透潤滑剤は継続的な潤滑に向いているとは思えません。まぁ、メンテールーブなどは単純に浸透潤滑剤ではなくフッ素樹脂系の固体潤滑も取り入れているのでかなり耐久性はあるかと思いますが、やはり、使用する部分に応じた粘土などの特性を持った油脂を使用するべきではないかと思います。 それから、最後に小さなことですがシリコン(ケイ素)グリスではなく正しくはシリコーン(シリコケトンという化合物を表す造語)グリスです。言葉が似ていいてややこしいのですが、シリコンとシリコーンは別の物質です。
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