説明します。
Do you know anything about that?「あなたはそのことについて何か知っていますか。」
に対する答として,
I know …「私は…(ということ)を知っています。」
と答えている訳ですね。
そして,「…」の部分が
「○○が~する」という主語と述語動詞を含む「文の形」をしています。
このような文の一部になっている「文の形をしているもの」を「節」と言い,
ここでは,know「知っている」の目的語(O)の働きをしています。
(上の3行については,分からなければ無視してください。)
では,選択肢を一つ一つ見てみましょう。
(1) では when 以下が,その「文の形をしたもの」=「○○が~する」です。
さて,その文の一部になっている「文の形をしたもの」(今回はそれが目的語の働き)は
疑問詞(選択肢の文では when や who のことです)の後に
「○○が~する(+その他の語句)」の語順が続きます。→ルール1
疑問詞が主語(○○が)になっているときは「~する(+その他の語句)」が続きます。
注意するのは,
1)疑問詞の後でも「疑問文の語順にはしない」こと と,
2)「疑問を表す語(do,does,did)は使わない」こと です。
When は「いつ」という意味の疑問詞で「副詞」なので,主語にはなれません。
疑問詞が「○○が(主語)」になっていないので,その後に「○○が~する」が続きます。
しかし,when の後に was(be動詞)+ it(「それが」で主語「○○が」)
+ broken(動詞の過去分詞)の語順になっています。
ちなみに,was broken は「be動詞+過去分詞」で,
受け身(受動態)「~される,られる」を表すことは,知っていますね。
be動詞を使った文は,be動詞を「○○が(主語)」を表す語の前に出して疑問文にする,
というルールがあります。つまり was が it の前に出て,疑問文の語順になっています。
従って,ルール1に違反しているので,× です。
もし,when it was broken なら,ルール1にあっていますから,○です。
(2) では,Mike is が「文の形をしたもの」です。
この文は,I know that Mike is. と考えてください。
that は接続詞で「…ということ(を)」という意味で,後ろに「文の形をしたもの」が
続きます。選択肢の文は,この that が省略された,と考えてください。
よく省略されます。
さて,文の一部になっている「文の形をしたもの」は,
接続詞(今回は that)の後に「○○が~する(+その他の語句)」が続きます。→ルール2
Mike is は,ちゃんと「○○が~する」の語順になっていて,ルール2に合っています。
でも,×です。今回は意味を考えないといけません。
(2) の文は意味的には,「私はマイクがその窓を壊したことを知っています。」
だと思われますが,それを英語にすると,
I know (that) Mike broke it. となります。これを (that) 以下をもっと簡単にすると,
I know (that) Mike did. になります。「…マイクがやったということを」と考えましょう。
broke は be動詞 ではないので,代わりに使うのは do,does, did で,
この場合 broke の代わりなので,broke は過去形だから did を使います。
日本語的には「私は「(窓を壊したのは)マイクだ」と知っている。」と考えると
Mike is でも良さそうに思うかも知れませんが,Mike is だと
「私はマイクが…だと知っている。」となり,
マイクがどんな人(性格,容姿,職業など)なのかを知っている,を意味するか,
「私はマイクがいると知っている」となり,
(どこだか分からないが)そこにはマイクがいることを知っている,を意味して,
今回とは話題が合致しなくなりますから,×です。
ちなみに,話題が「窓が壊された」と過去のことなので,is は現在形ですから
時制(時間的なことを表すルール)にも合致していません。
(3) who 以下が「文の形をしたもの」です。
今回は,疑問詞 who で始まっていて,who が主語になっています。
ルール1に当てはまっています。でも,×です。意味的に考えましょう。
who was broken は「誰が壊されたか」という意味になってしまいます。
was broken は上の方でも書きましたが「be動詞+過去分詞」の形で
「受け身(~される,られる)」を表します。
今話題になっている事柄は,「窓が壊された」ことですから,
「誰が壊されたか」では話がつながりません。
(4) who 以下が「文の形をしたもの」です。
今回も,疑問詞 who で始まっていて,who が主語になっていて,
ルール1に当てはまっています。意味を考えます。
who broke it は「誰がそれ(その窓)を壊したか」という意味です。
選択肢の文は「私は,誰がそれ(その窓)を壊したかを知っています」の意味で
意味的にも話題に合致しています。
文法的に正しく,意味的にも合致している (4) が「正解」ということになります。
なるべく文法用語を使わないようにしたために,説明が回りくどくなってしまいましたが
このような説明で理解できますか?