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戦略の重要性を理解している政治家はいますか?
- 安保問題と少々騒がれていますが、議論の論点がズレているように感じます。
- 国家レベルで統一された情報機関の運用と軍事法廷ぐらいは最低限用意して欲しいと思います。
- 戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか疑問です。
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>国家レベルで統一された情報機関の運用と軍事法廷ぐらいは最低限用意して欲しいと思うのだが、そんなことを考えているのはおかしいのだろうか。 おかしかないですが。まず軍事法廷に関しては自衛隊法っつーのがあってそこで自衛官と自衛隊について色々とちゃんと法的に網をかけられています。脱走すれば当然罰せられます。もし質問者さんがいう軍事法廷が東京裁判みたいなのを指しているとしたら、それは勝者が敗者を裁く裁判ですからとても公正なものとはいえないです。 また情報機関についてですが、例えば優秀な偵察衛星があったとしても、それを運用する人間の知恵がなければ何の意味もありません。日本人は太平洋戦争のときも今も「情報」というものを軽視する民族なので、CIAとかNSAみたいなのはあったらそんなのが丸ごと税金の無駄遣いになるだけですよ。 ちなみにアメリカの情報機関であるNSAはあまりにその実態が不明で、NSAとは「ノー・サッチ・エージェンシー(そのような組織は存在しない)」の略だというジョークがあります。 >戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか 大変失礼ですが、戦略と戦術ということそのものを質問者さんがご理解されていません。戦略と戦術は経済学でいうとマクロ経済学とミクロ経済学くらいの違いがあります。マクロ経済学とミクロ経済学の双方に精通した経済学者なんてのは存在しないでしょう。 日本という国の安全保障という面から考えた戦略、と考えるなら答えはシンプルです。それは対米追従です。なぜかっつうと、日本は周囲を海で囲まれていてかつ石油などのエネルギーはもちろん食料でさえ海上輸送によって賄っています。 そして、現代のアメリカ海軍というのは「アメリカ海軍vsその他全世界海軍」で戦ってもアメリカ海軍が勝つくらいの、おそらく人類史上最強の海軍を抱えていますので、アメリカに逆らって海上封鎖でもされたら日本はたちまちのうちに干上がります。だから死んでもアメリカに逆らってはいかんのです。日本には親米国家以外の選択肢はほぼないといってもいいでしょう。そういう意味では「戦略の自由」ってのがそんなにないのです。 さらにいえば、アジアには日本海軍おおっと海上自衛隊以外に強力な海軍国家はありません。現在の中国海軍は中国史4000年の歴史から見ても清海軍以来の強力な海軍力を整えつつありますが、その清海軍もかつては日清戦争の黄海海戦でまだ若い日本海軍に敗れた程度の実力で、現在の中国海軍も、本気で海上自衛隊と戦ったらほとんど一方的に敗北すると思います。小泉政権時代に中国海軍の原子力潜水艦が日本領海内に入ったという事件がありましたが、このときに中国海軍の原潜は海自によって3回「沈められた」ともいわれています。沈められたってどういうことかというと、訓練用の小型爆雷をブチ当てるんです。「次は訓練弾とは限らないよ」という脅しも含めています。敵国の領海内で原子力潜水艦が沈められても「単なる行方不明事件」になるので(実際に冷戦時代にはアメリカ海軍の何隻もの潜水艦が行方不明になっています)、潜水艦の乗組員はものすごいストレスにさらされます。 官僚はまだしも、政治家ってのは結局選挙のときに票を入れてくれないと議員じゃいられないので「国家戦略」なんて壮大なテーマで選挙に臨んでも、対立候補が「景気対策をします」とかいってそっちに票が集まったら意味がないので、やるだけ時間とエネルギーの無駄でしょうね。 また官僚の本来の仕事は、そういった戦略を実行することであり、戦略の立案ではないのですね。「いわれた仕事を忠実にやるのが官僚の仕事」です。 だからなんだかんだいえば、民主主義というシステムである以上は筋が通った国家戦略なんてのは現実的には無理なんですよ。アメリカだって大統領が変われば国家戦略はがらりと変わります。派兵するだ、撤退するだ、どっちやねんて感じじゃないですか。
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- IXTYS
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> 戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか こんにちは。 実に的を得た指摘だと思います。 日本ではいろんな側面で『戦略』と言う言葉が使われますが、戦術と戦略が同じ意味で使われており、日本に戦術家はたくさんいますが、戦略家は少ない。 殆どいない。 戦略は元々軍隊用語です。 最も有名な戦略として用いられるのは『divide and conquer』です。 和訳すると分断して統治する。 敵の力を分断して、戦わずして戦いに勝つと言うものです。 戦略がしっかりしていれば戦争は本戦になるまでに決着しており、敵は必ず降参して来る。 これが優れた戦略の特徴です。 最も有名な戦略『divide and conquor』はこう機能するのです。 (1) 全ての戦いは先ず情報戦からスタートします。 敵陣にスパイを送り偽の情報を流布して相手を混乱させ、敵の正しい情報を入手します。 (2) 次に近代の戦争では空中戦が始まります。 制空権獲った方を勝つからです。 その意味では制空権争いが近代における戦争の天王山とも言えるのです。 (3) 制空権を獲った方は相手方の空港を占拠し、物資輸送を妨げることに意を用います。 (4) こうなるといよいよ相手方陣地で陸上戦となりますが、殆ど決着はついています。 第二次大戦を例にとればガダルカナルの決戦で制空権が決着していたのです。 その後の二年間はまったく無益な戦いだったと言えます。 政治の世界では『世論を味方につける』ことが制空権を制することになると思われます。 その意味でマスコミは重要な意味を持ちます。 自民党の大西議員などは制空権の恐さを知らない未熟な国会議員と言えるでしょう。
お礼
マスゴミしか日本にはいないからね。結局、衆愚をいかに断ち切るかですね。 中韓あたりの分断と朝鮮戦争を狙う人材が欲しいです。
- hekiyu
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"国家レベルで統一された情報機関の運用と軍事法廷ぐらいは 最低限用意して欲しいと思うのだが" ↑ 全くその通りです。 国防は軍隊だけではできません。 情報機関は必須です。 そして、軍事法廷もです。 そうでないと、敵が侵略してきたら逃亡する、 なんてことになりかねません。 ”年金管理すらできず、スパイ防止法もない国の軍事力とは何なのか” ↑ 年金はあまり関係ないように思います。 スパイも、不十分ながら機密保護法が出来ました。 ”公務員の汚職が多く” ↑ これは誤解です。世界的にみても、日本は汚職の少ない 国です。 腐敗認識指数は182ヶ国中、14位です。 ちなみに中国は75位、米国24位。 ”誰もそこにツッコミいれないのはなぜ?” ↑ 野党は、日本国民の生命財産を守る、なんてことは 考えていないからです。 彼らが目指すのは自民党打倒だけです。 与党は保身の為、言いたいことを言わないのです。 正論をいえば、幹部に叱られ、マスコミに叩かれます。 ”戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか” ↑ 制服組は考えていると思います。 政治家は本音を言わないので解りかねます。 かつて、吉田茂や中曽根康弘元総理は、日本版CIAを造ろう として、米国やマスコミの圧力で頓挫したことがあります。 だから、政治家にもいると思います。
日本は自由選挙に基づく民主主義国家だということをお忘れなく。 >野党側もそこにツッコミが入れられないのは能力が欠如している証だが、与党が同レベルでは困る。 ツッコミが入れられない野党を国会議員として選んだのは選挙民すなわち国民です。 野党と同レベルの与党を国会議員として選んだのは選挙民すなわち国民です。 現在の国会議員に物足りなければご自身が立候補して国家に出席すればいいだけです。 場合によっては党首、総裁、総理の席も手に入ります。 >戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか 制服組はいざ知らず、戦略とか戦術が選挙の票になりますか 政治家と称して立候補する連中も票にならない話題は持ち出しません。 票にならないということは選挙民に興味がない、すなわち国民に興味がない、ということになります。 憲法解釈問題なぞ55年体制発足の昔からあります。 米軍、自衛隊についても60年70年の日米安保改定時に議論もされ学生が国会にも押し掛けました。死人もでました。 とは言え国民は戦略だの戦術だのを標榜する人間を未だに選びません。 選挙で選ばれなければ国会審議に参加できません。 国会議員つまり他人をどうのこうのというのであれば、ご自身が行動を起こすのが先ではありませんか。 国政を他人事とお考えではありませんか。 国家は国民のレベル以上の指導者を持てない、という原理が古くから言われています。 蛇足 自衛隊を軍隊ではないと考えているのは日本人だけです。 艦隊が表敬訪問すれば、どこの国の国民も日本の海軍がやってきたと考えます。 尖閣諸島にウロチョロしている中国の公船を自衛艦が駆逐すれば軍隊が出撃したと看做されるのは国際常識です。 質問者さん御自身が名前をかえれば全てのことが解決されるとお考えであれば何をかいわんやです。
お礼
長期的な視野で見れば教育の質は絶対に上げないとね。そうなると、このサイトは有害な部類に属するかも。 話を戻しますが、俺の投稿で勘違いするものが多い。寧ろ軍と言う建前に中身が追いついていないのを嘆いています。 まあ、衆愚政治に堕するのがいちばん怖いんだがね。
- photoslipper
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イヤイヤ、至極まともだと思いますよ。 しかし、今の軍事の適応拡大論は、日本の国家戦略としての議論ではなく、アメリカに援軍を出すための議論ですから。 自民党に主体性はなく、アメリカが望むだろうから、自衛隊を海外に派遣して地雷除去をやって、褒めてもらうのが目的ですからね。 自民や安倍氏が主体性を持って、日本が世界の中でどういうポジションに立ち、どういう戦略で国益を確保するのか、という話ではないんですよ。 どうやって自衛隊を海外派兵して、どうやってアメリカに褒められるか、どうやって演説での約束を実行するかが焦点でしょうね。 9条無効化することによって、これからは米国の援軍要請にたいして、もはや断る正当な理屈がなくなります。 どんな援軍要請でも、もう断る口実がなくなるんですよね。 (言っておきますが、私は国益主義者です。9条に興味はありません。9条の外交カードとしての力に興味があります。) 今まではアメリカ側にも「そういう憲法なんだから仕方ないな」と思わせることができましたが、これからはそれは効きません。 あなたの質問で改めて我に返りましたが、この主体性のない自民党に、これからの米国の威圧的な要請を断れるわけはありません。 日本の国益を損なう要請であっても、そもそも主体性のない自民党に、国益を勘案した判断ができるとは思えません。 何でもアメリカに気に入られるために、唯々諾々と日本の国益を犠牲にして従うことになるのではないでしょうか?
政治家の汚職が一番ひどいからどうにもならないんじゃね。(´・ω・`)安倍も補助金パクる始末。
- catpow
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>>戦略と戦術の双方をしっかり認識した制服組、政治家が日本にはいないのか、長くなりましたが、今回の疑問はここです。いかがでしょうか。 そのあたりを理解した制服組、政治家は日本にいます。 元自衛隊の方とお話をする機会がありましたが、安保、防衛などについて、まともな議論をしようとすると、「絶対に戦争は嫌だ!」「憲法9条違反だ!」と騒いでいる人たちや組織が、すぐに攻撃を仕掛けてきます。 現在の日本国憲法は、日本国をまともな国家ではなく、敗戦国として、戦勝国に隷属する奴隷国家に成り下がったことを示す間違った憲法です。 その間違った憲法が正しいという前提で議論すれば、「狂った物差し」で長さを測るようなものですから、与党側は議論すれば論理的に敗北確定です。 ですので、制服組も政治家も、多くの国で「常識」となっていることでさえも主張できない、だらしない?状態になっているといえます。 「日本国民の大多数は戦後教育で洗脳されてダメになっている!独裁者だと批判されようが、なんとしても日本という国の独立・主権を守る!」という強い意志を持った人たちの活躍に期待するしかないと思っています。
お礼
先の大戦みたいにやる前から敗戦がわかってるようなそういう中身のない意志(ノリ)では困るんだけどね。 与党内でどう運用するかの議論がもっと盛んになって欲しいのと、情報管理が年金を見てもクズ同然なので、そんなので防衛を語れるのかと思ったので、めぼしいライトスタッフがいないものかと投稿しました。 回答ありがとうございます。
お礼
何とかならないかと思ったのは仰るとおり、アメリカ以外の対外戦略なんです。南北朝鮮の対立激化による第二次朝鮮戦争なんかは現代日本には頃合いだと思うのですが。 あと、軍事行動が明確になる時代が到来すれば、全ての公務員に軍事法廷を適用して欲しいと思っていました。無駄と不正が多すぎますから。また、防諜機関までは望まないが、スパイ防止法ぐらいは必須ですし。 自衛隊は運用できる選択肢の貧弱さのわりに装備だけ一人前なのです。そう言う意味でもハードよりソフト面の増強を望んでいましたので。