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ジェンキンス氏はなぜ北朝鮮に?
曽我さんの夫であるジェンキンス氏ですが、そもそもなにゆえ北朝鮮に亡命したのでしょうか? 当時のあの立場・場所からの亡命となると、祖国・家族・仲間の裏切りと言われることもわかっていたと思うし、北朝鮮がそれに値する国でないこともうすうすはわかっていたと思うのですが・・・不思議です。 もしなにかご存じの方がいましたら教えていただけますでしょうか。m(_ _)m
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当時から東側に亡命する米国人は結構いたのですよ。だいたい在日朝鮮人や、その妻など、多くが北朝鮮に渡っているでしょう。まあ宣伝もあったわけですが、理想郷だと思っていたのはある程度事実だったようです。 米国にも共産党がありますし、東側にシンパシーを覚える者はいたのです。それに加えてベトナム戦争の影響もありました。結局、裏切る価値があると判断したんでしょう。 ずいぶん古い映画で、題名も詳しい筋書きも忘れてしまいましたが、米国の映画で、ハイジャッカーがソ連に亡命する筋書きの映画がありました。妄想癖のある犯人で、ソ連に着陸するとソ連の政府高官が、確か楽団やら赤い絨毯やら黒塗りの「ジル」で迎えにくることを考えているというものでした。結局、ソ連についたら射殺されてしまうという話だったとおぼろげに覚えています。そんな映画ができるぐらいの背景があったのです。 有名なところではケネディ暗殺の容疑者オズワルドがソ連に一度亡命していますね。もう少し前ですとマッカーシー旋風の下、多くの文化人などが赤と疑われて米国から東側ばかりとはいいませんが亡命しているのです。 実際には東側もそれなりの待遇で迎えたようですよ。情報源にもなりますし、なにより宣伝になりますからね。 そんなことを考えると、若い人には想像もつかないかもしれませんが、冷戦時代を経験した者にとっては特に不思議でもないのです。 それに当時の北朝鮮はソ連からの援助により、工業もすすんでいました。もともと南朝鮮は遅れた農村地帯で、まだまだ北が羨望のまなざしで見られていたのです。
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ベトナム戦線への移動命令が下ったのですが、前線に行くくらいだったら、一層の事、北朝鮮へ ・・・ という説を聞いた事があります。 当時、共産主義国家は理想の地、といった宣伝がアメリカでも日本でも大々的に行なわれていたので、真偽の程はともかく、なるほど、とうなづける面もありますね。 今でも、信じている人がいますが ・・・
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わー、さもありなんという説ですねー。たしかにベトナムには行きたくない人は絶対行きたくないですよね。でも、家族や仲間を捨てられるかなー?
- samtyan
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私も、ジェンキンス氏が、「敵前逃亡」したものとして、 当時の共産圏の宣伝工作にのったものと思っていましたが、 ジェンキンス氏も、「拉致された」可能性があることを、 きょう知りました。 彼の甥・姪さんたちが、訴えているようです。 URLを掲げておきます。 もしこれが、そのままだとしたら、 私も含めて、北に騙され続けていたことになりますね。
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これは興味深い情報をありがとうございます。m(_ _)m なるほど、こういう説もあるのですか。勉強になります。
- SteveStrawb
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北朝鮮が「この世の楽園」だと思ったのではないですか? 祖国・家族・仲間を捨ててでもそこに行く価値があるとでも思ったのでしょうね。 ま、価値観は人それぞれですので。
補足
丁寧な説明をありがとうございます。m(_ _)m その他の方もご返事ありがとうございます。 そうなんですかー、当時は米国人でも共産主義にあこがれを持つ人もいたわけですか。なるほど、よく事情が飲み込めました。