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上村松園 砂書きの老人

こらは {上村松園 砂書きの老人} の中の文です。その後ろの文について、質問したいと思います。 まだ私が八、九歳のころ京都の町々にいろいろな物売りや、もの乞いがやって来ていたが、その中に五十歳ぐらいのきたならしい爺さんが、絣木綿のぼろを纒って白の風変りな袴をつけ、皺くちゃな顔には半白の鬚など生やして門々を訪れてまわっていた。  別にものを売るのではない。ただ腰に砂を入れた袋をさげていて、その中に白黒黄藍赤など五色の彩色砂を貯えている。 門前に立っては、もの珍しげによりたかる私どもにむかって、 「それそれ鼻たれ、そっちゃへどけ、どけ……」と一応怒鳴り廻してから、砂袋の中から五色の砂を取りまぜて握り出しては門の石だたみの上にそれをさっとはくように撒く。 門前に立っては、もの珍しげによりたかる私どもにむかって→この文の意味はあの五十歳のお爺さんが門前に立ていた私たちへむかってるのことですか。 それそれ鼻たれ、そっちゃへどけ、どけ……→これはどういう意味ですか。 ご協力くださってしまって、本当に感謝しております。

みんなの回答

  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.2

余談の補足です。 「ご協力くださいまして、本当にありがとうございます。」 「ご協力くださって、本当に感謝いたします。」 などの言い方は、何か協力してもらった後に言うのが自然です。 日本語では、何かをお願いするときに、あらかじめお礼を言うことは普通はしません。 「お願いします」→「わかりました、やりましょう」→「ありがとうございます」のように、まだ何かをしてもらう前でも、「引き受けてくれたこと」に対してお礼を言うことはありますが、相手が引き受ける前にお礼を言うことはありません。 まだ何もしてもらっていなくて、これから何かをしてもらいたいときに言うのは、 「ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。」 「ご協力をお願いいたします。」 のほうが自然です。

  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.1

>門前に立っては、もの珍しげによりたかる私どもにむかって、 これは、「(爺さんが)門前に立っては、もの珍しげによりたかる私どもにむかって」という意味です。 この物売りの爺さんは、その前の文にもあるように「門々(かどかど)」を訪れています。ですから、門前に立っているのは「爺さん」だと考えるのが自然です。その「爺さん」が物珍しいので、子ども達が集まってくるのです。 なお、ここでの「門々」は、家の前の門というだけでなく、漠然と家や家の前を指すこともあります。つまり、この「爺さん」は京都のいくつもの町内のいろんな家の門前をまわっているのです。 「爺さん」が、誰かの家の門前に立つたびに、物珍しそうにその「爺さん」に寄り集まる私ども(=筆者たち、つまり子どもたち)に向かって、「それそれ鼻たれ……」と怒鳴りまわす、という場面です。 >「それそれ鼻たれ、そっちゃへどけ、どけ……」 「それそれ」は、感動詞で、一種のかけ声です。「さあさあ」とか「ほらほら」と同じようなものです。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/131776/m0u/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%9D%E3%82%8C/ 「鼻たれ」は、現代語でも「洟垂れ(はなたれ)小僧」と言うように、鼻水を垂らしている子どものような未熟な者を意味します(相手を小馬鹿にする、やや下品な言い方です)。本当に鼻水を垂らしているわけではなく、比喩です。「砂書きのの老人」のこの後の文章にも「私ども鼻たれは」とあるように、ここでは、寄り集まっている(筆者を含む)子ども達を指しています。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/178410/m0u/%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%8C/ 「そっちゃへ」=そっちへ、そちらへ。方言です。 「どけ」=これは標準語と同じ。漢字を宛てるならば「退け」。やや乱暴な言い方です。 これから五色の砂を撒いて絵を描いてみせるという見世物をするので、集まってくる子ども達に、砂を撒くための場所をあけるように言っている場面です。 余談ながら、 >ご協力くださってしまって、本当に感謝しております。 について、「ご協力くださってしまって」という言い方は正しくありません。 「ご協力くださいまして、本当にありがとうございます。」 「ご協力くださって、本当に感謝いたします。」 などのほうが良いです。

Denny1
質問者

お礼

詳しく説明してくださいまして、どうもありがとうございます。^^ いい勉強になりました。