違います。
他の回答者様も書かれていますが、元々「ジハード」というのは、jahadaという「努力する」「奮闘する」という動詞から出た名詞です。
ジハードは「アッラーの道(=信仰)のために努力すること」であり、最大のジハードは己との戦い(自己を律すること)であり、最小のジハードは「武力攻撃をやめない敵と戦うこと」と言われているほど、ムスリムは自己の精進をより高いジハードと理解しています。
万が一「相手と武力で戦う」という意味でのジハードであっても条件が沢山あります。
私は学者でないので大雑把にしか書けませんが・・・
・相手が攻撃してきても防御レベルまでの応戦。まず話し合いでの解決を図る。
・どうしても相手が攻撃を緩めずに犠牲が増え、話し合いにすらならない場合は最終的に武力で応戦。
※しかし「たとえ一方が『このままでは殺されてしまう』という恐れから相手を殺そうとしているとしても、それは殺人であり罪である」という伝承があるので、無闇には殺せない。
・上記の補足として、武力による戦いは、それを正当化する原因、方法、目的がなくてはいけない。
・女性や子供や老人は非戦闘員。味方側の女子供老人には戦わせない。
・敵の女性や子供や老人も非戦闘員。更には敵側からの使者は成人男性であれ非戦闘員扱いで応対しなければならない。
・敵の遺体を傷つけてはならない
なので、現在のイスラム国がジハードと称して行っている蛮行がどれだけイスラーム法に反しているのかがお分かりになると思います。