そうなのです。
こういう事を言うと、すぐに
「お前が死ね」「できないことを要求するな」「噴火や洪水の災害が来ても助けてやらないぞ」
って反論されます。
なにも「仮設住宅を与えるな」って言ってるわけではないのに。
「金がない」「住み慣れた土地を離れられない」
この意見が多いですね。
東北では、被災地の多くは集団移転を積極的に進めている。
彼らだって、同様に金がないし、元いた場所の利便性を犠牲にしたのに。
今日、明日中に移転しろと言っているわけではない。
数年後の移転に向けて、個人や地域や自治体レベルで計画を立てればいいと思うのです。
やっているところもありますよ。少ないけど。
大半の地域が「ぼーっと」している。
高齢化が進んでいる地域は特に。もう未来につなげる気がないのでしょう。
高齢化社会の弊害そのものです。
和歌山と高知だけではないですよ。
東京湾~鹿児島までの全ての沿岸が何かしらの津波被害が想定されます。
ところが、あいもかわらず「オーシャンビュー」をうたった広告で
津波想定地域に家が建てられています。
震災の直後、津波想定地域が見直され、結果、想定地域の地価が下がりました。
当然ですね。でもたったの5~15%ダウン。
現在では、また戻りつつあるそうです。気は確かなのでしょうか?
津波が来るときの避難訓練は、けっこう多くの地域で行われています。
(それでもやっていない地域も少なからずあるのが驚きですが)
でも、その津波がひいて、家が無くなったあとの想定までやっている自治体は
信じられないくらい少ない。
みんな「国の救援待ち」ですよ。
南海トラフの被害者数は30万人が想定されています。
東北の時の20倍ですよ。そんなことがわずか数分で起きたとき
救援に来る、仮設住宅をたててもらえるなんてすぐにできるわけがない。
下手したら建ててもらえない地域だって確実に出てくる。
なのに、「国の救援待ち」ですよ。
厚かましいというより、悲しくなります。
この前の衆院選。
津波が来る地域の選挙の争点は、どうだったのでしょう?
ほとんどが防災、減災なんて二の次だったでしょう。
集団移転や仮設建設地の確保、防波堤建設、災害直後から1ヶ月間の避難施設の拡充・・・
そんなことはほとんど聞かれなかった。
また、見せられますよ。
津波によって流されていく人、
津波による悲惨な体験談、
家族を失った遺族の慟哭、
生き残った人たちの激しい後悔、
無責任で怠惰な大人たちによって命を奪われる子供たち
つらい避難所生活の実態・・・・
悲しみを超えて、絶望感を持ちます。
お礼
ありがとうございました。