元塾講師です。私自身は慶應出身(経済ではありません)です。
後2年程度ある中では、今の偏差値は良くも悪くもそれほど関係ありません(今がいいからといっても徐々に成績が下降してしまうことも珍しくありません)。
今回は、
1,全科目で必要な能力
2,英語で必要な能力
3,数学で必要な能力
を書いていきます。
1,全科目で必要な能力
…大学受験において重要なのが、「覚えた内容を使いこなす能力」です。公立高校受験者などにはこの意識が薄く、「とにかく覚えこんだものを本番で吐き出せばいい」という多いな勘違いをしています。確かに、私立の社会ではそうした部分もありますが、特に慶應ではそうした能力より、「覚えた後の勉強をしたか」が問われることが多いです。
そのため、受験で問われる範囲はできれば1年前に完了し、残り1年で演習をすることをお勧めします。現役生は特に直前まで新しいことを勉強していいますが、それでは後半の内容の演習ができませんし、有名進学校の人たちが3年の初めにしている演習を、3年の後半ですることはかなり不利になります。
この内容を書くと「そんなに早く進めるのは無理です」という返事をもらいますが、そうなると「早慶はやめた方がいい」と言わざるえません。アドバイスする側はあらゆる状況・勉強方法の中でベストのものを提供しているわけで、無駄に難しいものをアドバイスしているわけではありません。また、その位のペースで勉強できない人間では、残りの時間で早慶に合格できるはずもありません。一番合格の可能性が高いものができない人に可能性が低いことさえもできないはずです。また、有名進学校で早慶に現役で合格するような人は、今の時点(1年おわり間際)で数学であれあばIIBの範囲の理解は終わっており解法を覚えこんでいますし、英単語・熟語であれば最低でも半分は完了しています。もしその状況になければ遅れていると自覚して一刻も早く勉強してください。
またできれば、予備校なり塾なり「慶應に一定数合格している場所」とコンタクトをとる必要があります。進学校の合格実績がいいのは、生徒の学力はもちろんですが、情報の質の高さや「難関大に合格するのが当たり前の環境」というものがあるからです。進学校の人達は先輩からどの程度の勉強をすべきかなどの情報を教えてもらますが、慶應に合格する人が少数の学校の場合、そうした情報が得にくく、進学校との差が大きいです。高校を変えることは現実的ではないので、その情報や感覚を得るために予備校や塾などを一講座でもいいので取ることをお勧めします。
正直、今の成績で大学の合格の可能性を否定するのは「受験のプロ」のすることではありません。学校の先生は「高校の学習指導のプロ」であって、「受験指導のプロ」ではありません(特に公立)。彼らは、学校の授業を行うプロであり、生活指導のプロなだけです。その先生に「ピグマリオン効果」のことを聞いてみてください(ご自身でも調べてくださいね)。この知識を知っていれば、あのようなことは言わないはずですし、知っていないようであれば受験に疎い(うとい)人と断定できます。私自身、自分が合格した大学のことしか責任を持って答えませんし、その大学の合否をあらかじめ生徒に教えてから指導していました。その先生に慶應の合格実績がなければ、(別に自慢するつもりはありませんが)早慶の合格経験がある私を信用してほしいものです。
2,英語で必要な能力
…単語・熟語・構文はもちろん、それらをやりつつ長文の練習も始めた方がいいです。特に慶應は長文の分量が多く、逐語訳している状況を早く脱しないといつまでたっても慶應対策はできません(ほとんどの受験生は、自己流慶應対策をしていますが、逐語訳しながらではほとんど意味がありません)。また慶應でなくてもいいですが、過去問の長文(最低でもマーチ)を解いて「こんなもの解かないといけないんだ」と実感した方がいいです。単語を勉強するにも勉強の仕方が変わります(単純な訳だけを覚えても無駄だと分かります)。
3,数学で必要な能力
…早慶に関しては、できれば青チャートをお勧めしますが、黄色を終えてから青に取り組む方がいいと思います。つまり「黄色で終わり」ではなくその先もあると想定して勉強のペースを上げてほしいです。チャートは違う色でも重複している内容が多く、勉強しやすいです。いきなり青チャートをやると難易度や分量から挫折するかもしれませんが、黄色をやりそこでマスターしたものが多いと、青で覚える部分が実質減るので精神的にもお勧めです(勉強が間に合わないときのことも含めてお勧めです)。現実的なことを書けば、
他の方も書かれている通り、基礎ができていないようであれば、基礎に戻る勇気も必要です。基礎が分からない状態でチャートの解法を覚えこんでも使いこなせません。
またアドバイスする側は、あなた現在どのような参考書を使っているかを書かれた方がアドバイスはしやすいです。その参考書がいいのか、どのように使うべきなどの有意義なアドバイスがしやすいです。
ご参考までに。