心理士です。
学習障害は、ちょっと古いのですが、旧・文部省が1999年に発表した定義では、次のようになっています:
「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。」
すなわち、知的発達には遅れがないにも関わらず(たとえば、IQは、平均的な範囲か、それ以上の高さであるということです)、読み書き計算や、推論(思考)のうち、特定のものに著しい困難があると、学習障害といわれることになります。
アスペルガー症候群の方も、基本的には知的発達に遅れはありませんが、認知能力の面でバランスがとれていないことも多く、そのため、学習に困難を来す方もいらっしゃると思います。
添付した画像のイメージでご理解ください。
ただし、「同時に併発しやすい」と言えるかどうかは、分かりません。
アスペルガー症候群と、学習障害とは併発することがあるとご理解ください。