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スイスフランのリスク回避
最近、ニュースでスイスフランのリスク回避としての役目は、もはや、失われた。 と、書かれていましたが、そもそも、スイスフランが急騰したことがリスク回避とみるべきではないのでしょうか?
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- fujic-1990
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回答No.1
誰のリスクか、という話ではないでしょうか。 スイス政府としては、今後、スイスフラン(以下単にフラン)札を印刷させられるリスクが減少するでしょう。札を刷ればインフレのリスクが高まりますので、フラン急騰はインフレリスクを減らすことになるでしょうね。 しかし、一般投資家や輸出入業者にとってはやはりリスクが大きくなった(リスク回避手段としての役目が果たせなくなった)ことになるのではないでしょうか。 つまり、これまでも、衆目の一致するところ「1ユーロ=0.8フランの実力」がフランにはあったのです。 ところが、無理矢理スイス政府が1ユーロ=1.2フランにしていたわけです。 ということはつまり、スイスの景気が今後悪くなってフラン安になってきても、1ユーロ=1.2フランに下がるまでは、相当の余裕期間があるんです。正確には「そう思えた」ということですけど。 その間になんとかできる、はずなんです、プロならば。 ところが、いま実力に合わせて1ユーロ=0.8フランになってしまったら、「のりしろ」というか、余裕期間がない。下がる時は、突然下がります。 特に経済規模が小さい国の通貨は、急激に上下します。ギリシアが悪くても、ドイツが支えるからユーロはそんなに下がらない、というような信頼が通用しませんので、すぐ上下します。 手の打ちようがナイわけですので、「リスクは増大した」と考えるのがふつうなのではないかと思います。