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ウクライナ問題
ウクライナ問題を子供にもわかるように教えてください
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- r5305
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これを子供に・・・というのは、かなり難しいですよ。 とりあえず、小5あたりを対象にがんばってみます。 まず、ソ連と言う国があったことをおさえなければなりません。 ソ連の正式な名前は「ソビエト社会主義共和国連邦」 どういうことかというと、いくつかの国(15の共和国)が集まってできた社会主義の国、ということです。 社会主義というのは、すべての国民の暮らしが平等に、ということを理想にした社会です。 平等にするため、給料などは政府が決めます。 ソビエトとか共和国の意味は、ここではあまり関係ないので、省きます。 世界には、ソ連と同じように、いくつかの民族や国が集まってできた国はたくさんあります。 イギリスも、この間独立運動が起きたスコットランドなど、いくつかの国が集まってできた国です。 ロシアもウクライナも、同じソ連の中の、15ある国のひとつでした。 ところが1991年、ウクライナなどがソ連から抜け出して(独立)、自分たちの国だけでやっていくことにしました。 ロシアはソ連の中に残りましたが、抜けた国の分だけ規模が小さくなったため、ソ連という名前をやめて、ロシア(正式名称はロシア連邦)と名前を変えることになりました。 なぜそうなったかというと、ゴルバチョフがソ連の大統領になってから、いろんなことが変わり始めたからです。 それまでは、恐怖で国民をおさえつけるような政治を行っていましたが、ゴルバチョフはそういうことをやめて平和な社会をめざしたわけです。 しかし、それと同時に、ソ連はメチャメチャ不景気になっていきました。 その理由をこまかく説明すると大混乱するので、省きます。 とにかく、平和な雰囲気によって「社会主義はやめて民主主義にしたい」と自由に言えるようになりました。(民主主義というのは、無理やり平等にするのではなく、みんなの多数決で決めるという社会) さらにメチャメチャな不景気ですから、ソ連の中の多くの国が「もう、ソ連の中にいるメリットなくね?」というようになりました。 で、ウクライナで国民投票した結果「ソ連から独立してウクライナだけでやっていく」という人が90%以上になり、ウクライナがソ連から抜けてしまいました。 ところが、メチャメチャ不景気だったソ連ですが、それを引き継いだロシア(ロシア連邦)でプーチンが大統領になると、石油やガスが発掘されて、景気がどんどんよくなりました。 それを追い風にプーチンは「強いロシア」を合言葉に、自分の権力を強めていきます(独裁)。 ロシア政府の敵が次々と暗殺されたりしますが、十数年前にメチャメチャな不景気だったロシアでは「やっぱ強い大統領じゃなきゃだめだ」ということで、プーチン人気はどんどん高まります。 一方、ウクライナはというと、ロシアから独立した後、ドイツやフランスなど西側のヨーロッパ諸国と仲良くしようとします。 西側のヨーロッパは民主主義の国が多く、独裁で強引なロシアとは昔から仲がよくありません。 そこで、なんとかウクライナを自分たちの仲間にしようと努力します。 しかし、ウクライナはちょうど西側ヨーロッパとロシアの間にあるので、プーチンも黙っていません。 西側との防波堤でもあり、資源も豊富で、そもそもロシアと同じ国だったわけですから、できれば、なんとか取り戻したいところです。 ウクライナに送っているガスの値段を上げたり、あるいはガスそのものを止めてしまったり、あらゆる嫌がらせをして、西側ヨーロッパに近づかないように妨害してきました。 そしてロシアは、自分たちの言うことを聞く人間をウクライナの大統領にしてきました。 たまにそうじゃない大統領もいましたが、けっきょくはロシアに逆らえませんでした。 とくに2010年に大統領となったヤヌコービッチは、完全なロシアのあやつり人形で、汚職をしたり、ロシア寄りの政治に文句を言う人間を次々に逮捕するなどあまりにひどく、国内外から批判を受けました。 ついには、激怒したウクライナ民衆が暴動を起こし、ヤヌコービッチはロシアへ逃亡しました。 ヤヌコービッチが国外に逃げたため、ウクライナ国民は自分たちで代わりの大統領を決めてしまいましたが、ロシアはこれに激怒します。 なんでもいうことを聞くヤヌコービッチが大統領が倒され、ヤヌコービッチと正反対の人間が大統領になるというのだから当然です。 一方、西側のヨーロッパはこれを歓迎し、ウクライナを応援しています。 という流れで、クリミアの紛争などが起こるわけですが、ウクライナをめぐる西側ヨーロッパとロシアの綱引きは、今もその真っ最中です。 長くなったので、この辺で。
- hekiyu
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ウクライナの国民は、西洋つまりEUに入りたいという国民と ロシアに接近したい、という国民に分かれています。 分かれているのは、民族や言語歴史、習慣が違う からです。 それで、ロシア寄りの大統領をEU好きの国民が武力で 追い出したのです。 これに怒ったのがロシア寄りの国民達です。 選挙で選んだ大統領を武力で追い出して良いのなら 俺たちも同じ事をやるべえ、ということになりました。 そういう人達がロシアと協力してクリミアや東部で 独立運動を起こし、ケンカになったのです。 クリミアは何とか話がつきましたが、東部ではまだ 揉めています。 EU寄りの国民のバックには欧米がいて味方しています。 ロシア寄りの国民のバックにはロシアがいて、やはり 味方しています。 それで欧米、ロシアを巻き込んだ世界的なトラブルに なっています。
- nacci2014
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ソ連という国があってウクライナもその一部だったのですが、二十世紀の後半にソ連の連邦体制は崩壊してロシアとウクライナなど15の国にわかれました。別れた後もロシアがそれらの旧連邦国を指導する立場でした。ウクライナは独立国になったので自分たちの国のことは自分たちで決めることができます。ロシアに依存するよりECに加盟した方が有利だとEC加盟を模索します。ロシアはウクライナがロシアから離れてしまうことが気がかりになります。ロシアは隣国が西側諸国であるECに加盟することは軍事的にも経済的にも都合が悪いのです。ウクライナはウクライナ人が統治する国ですが、クリミア半島においてはロシア人移民者が多くウクライナ政府のEC加盟に対してはクリミア半島の住民は反対の姿勢をとりウクライナ政府と対立しました。ロシアはクリミア半島に住むロシア人の保護を理由にクリミア半島にロシア軍を侵攻させてウクライナ政府と対立をしました。ウクライナ軍はロシア軍には軍事規模からいってかないません。ウクライナ政府は国連や同盟国にロシアの不法侵攻を非難してクリミア半島からのロシア軍の撤退を促します。ところが、ロシア軍は国連の安全保障委員会の常任理事国です。国連の安全保障委員会の決まりでは国連軍の派遣は常任理事国全ての国の賛成により決定するので常任理事国であるロシアを国連が制裁する提案は可決されません。また、西ヨーロッパの国々は電気や石油をロシアから買っているのでロシアを非難すると、電気や石油を止められてしまうので、クリミア半島からのロシア軍の撤退を助言しつつも公式行動はおこせないという状態にあります。ソチオリンピック後はウクライナ問題は目立ったのですが その後のイスラム国問題でのアメリカの介入などで 西側諸国もロシアを抗議しにくくなっています。 ウクライナとしては脱ロシアを目指したいとこですが旧宗国のロシアが許さないという状況にあり、ウクライナとしてはロシアと対決してでも自由を勝ち取るか、ロシアに妥協してロシア陣営に残り対決を回避するかの選択が迫られているのですが国民世論はまとまってなく、下手をうつとクリミア半島が独立しかねないので慎重に対応しているところです。善悪論でいえば独立国であるウクライナの自由な選択をロシアが妨害したということなんですが国際関係というのは善悪で反映されずに損得で反映される傾向にあるので、ロシア側はウクライナの陣営離脱を損ととらえて武力侵攻しているのです。
- area_99
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ウクライナは、そもそも評議会連邦(ソビエト)時代の構成国でした。 ウクライナの元のキエフ公国はロシア帝国の全身のルーシでした。 ロシアとは、このルーシの訛りです。 ウクライナ・ベラルーシ・ロシアがその支配地域でした。 中国の鮮卑族(モンゴル人)の侵攻でキエフ公国が滅亡した後は、ロシア帝国に併合されるまではハン国として、モンゴル帝国の構成国になり、実質はスラブ系民族に統治されていました。 コサック人のクーデターの後、帝政ロシアの保護の元、ソビエトに組み込まれます。 全てのインフラはこのソビエト時代になされたものです。 それがソビエト崩壊で連邦から離脱し、化石燃料をロシアに依存したままで、EUの支援を求めるとうになりました。 この主な支払いが、ロシアからの化石燃料の仲介売買です。 ウクライナは西側の1/10の価格で仕入れているにも関わらず、その支払いは滞納していました。 との程度かというと、ドイツの化石燃料に占める割合は30%にものぼります。 一方で荒稼ぎして、ロシアには滞納・・・これではロシアは怒ります。 それで、クリミアのパイプラインを止めました。 そして、ウクライナから割譲されていた軍港とパイプラインのあるクリミアを併合しました。 これは、ロシアの支援を求めたクリミア自治政府が求めたからです。 現在はウクライナ南部のクリミア自治区だけではなく、東部のドネツク州などの自治区は分離毒膣し、同じようにロシアへの帰属を願っています。 この地区では経済そのものや住民の大半がロシア人だからです。 ウクライナ問題は福島原発問題と酷似しています。 ウクライナには、例のチェルノブイリ原発が西部にあります。 農産物は汚染されていない地域はあるにはありますが、風評被害があります。 この西部が福島第一原発の南相馬市と同じ問題を抱え、被害のなかったいわき市が福島県から分離独立して茨城県に編入したいと揉めているようなものですね。 いわき市は、東北なのに、関東に電力を売って潤っています。