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女形、おやま、おんながた
この頃、テレビ、ラジオなどで解説、宣伝の時、歌舞伎役者が女形の事をおんながたと言うのをよく見聞きしますが、歌舞伎界では、今はおやまとは言わないのでしょうか? アナウンサーやタレントが言う分に気にならないのですが、歌舞伎の芸名を持っている人が言うと、違和感を感じます。 差別用語とか、ヘイトスピーチの類で、今はおやまとは言わなくなったのでしょうか? よろしくお願いします。
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「おんながた」が正しい言い方です。 そして、「女形」ではなく「女方」と書くのが本当です。 若女方はわかおやまではなく「わかおんながた」と読みます。 まあしかし、わかおやま(若女方)・ふけおやま(老女方)という言い方も、通用しているのはご承知の通りです。『細かいことを言わない方が歌舞伎らしい』ということがポイントです。 だから小理屈は無しにしたいのですが、「おやまじゃないのか?」とおっしゃられると、いえいえおんながたです、おやまは俗称です、とお答えします。 「方」の字は、芸能では役籍を表現するのに広く使われます。 囃子方、狂言方、シテ方、ワキ方、狂言方は能楽師の「狂言方能楽師」だけでなく、歌舞伎の役者でなくスタッフに狂言方もあります。 他に花車方(かしゃかた、老女方のことだがいまは茶屋~料亭~のおかみに限って使われる)だとかの役籍名もあります。 「おやま」とは、女方の名優の名前から、その役者の苗字のおやまという言葉がおんながたの俗称になったという「説」もあります。とにかくこれは昔からあった俗称です。 「方」の他に「役」も役籍の名称に使われます。 男の「立役たちやく」、「敵役かたきやく」など。
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- somikakuda
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差別語などは関係ないのですが、 昔からこの世界では「おんながた」と呼んでいたということです。 「おやま」は、あまりていねいな呼び方ではないのです。 先に回答なさったかたもおっしゃっていますが、 専門用語をムダに使いたがるかたが増えて、本来の意味からずれていることは、わりとあります。 「○○屋!! 」などの「声掛け」も、なぜか「大向う」などと妙な名称が定着しつつあります。 「掛け声」「声掛け」で十分です。 いわゆる「大向う」と呼ばれる座席のお客さんに掛け声をかける人が多かったため。「大向うから声がかかる」などと言ったのですが、 それが妙な方向にずれてしまっています。 もともと特殊用語の多い業界ですので、興味を持つかたが増えると、ずれた解釈が増えるのはある程度しかたないかもしれません。 できるだけ正確に使っていきたいものです。
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ありがとうございます。 おんながたが普通なんですね。 歌舞伎由来の言葉って、色々あって、本来の意味と違ってきているのもあるんですね。
- satorukune
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歌舞伎では通常「おんながた」と読み、立女形(たておやま)、若女形(わかおやま)のような特殊な連語の場合にのみ「おやま」とする。「おやま」は一説には女郎、花魁の古名であるともされ、歌舞伎女形の最高の役は花魁であることから、これが転用されたとも考えられる。 出典がウィキペディアの女形のページなので 信憑性はわかりませんが 専門用語を使いたがる人が流行らせて一般認識がズレている例なのかも知れませんね
お礼
ありがとうございます。 おんながたが標準なんですね。 頭を切り替えて、おやまと言ったとき、アレって思うようにします。
お礼
ありがとうございます。 数年前、男役も女役もする役者さんが、たちやく、おやまと言っていたのがこの頃、歌舞伎役者さんがおんながたと言っているのに違和感を覚えたものですから。 これからはおんながたが普通と切り替えます。