死刑の基準。
死刑制度は日本の法律では何の問題もない刑罰として認められていますが、
なぜだかこの刑罰を執行することを悪と感じる方々が多いようで、
未執行の死刑囚が百二十人を超えてしまいましたね。
ところで今日は死刑の基準についての質問をしたいので回答をお願いします。
マスコミで報道される事件の中に、死刑相当の事件がたびたび出てきますが、
強盗殺人とか、保険金殺人とかが多いです。
これら犯罪は、大体二人殺して死刑になるという暗黙の基準があるようですが、
もうちょっと違ったケースではどうなんですかね。
たとえば、会社で周りからいじめを受けて、いろんな嫌がらせをされた人が、
辛抱しきれずいじめを行ったやつに復讐した場合。
このようなケース、強盗殺人や、保険金殺人のように、
被害者は悪くなく、加害者側の一方的な悪というのと違って、
被害者のほうの落ち度が相当にあると思うんです。
というより被害者側の行動が事件を起こしたといってもいいんじゃないかとも思うんです。
こんな場合でも、やっぱり二人殺すと死刑ですか。
それとも情状酌量があって、三人まで大丈夫とかそんな感じですか。
以前、どこの事件だったか忘れてしまいましたが、
無理心中で、家族五人くらいを殺して、自分だけ生き残っちゃったお父さんが、
無期懲役になった裁判。確かテレビで見たことがあります。
その裁判では、被告人を死刑にするより、
生かして罪と向きあわさせるほうがいいと裁判官が言っていたのを思い出しました。
僕はこの裁判の報道を見てとても違和感があったのを覚えています。
五人も殺して死刑回避っておかしくないかと思いました。
裁判は敵討ちでもないし、被告人を更生させるための場所でもないのに。
結果として五人も死んでるのだから、
死刑じゃないとおかしいでしょ。
と思ったんですよね。
生かして苦しめようみたいな考え方も変だと思いました。
ただ、この裁判最終的な決着はわからないんです。
ただ、こういう考え方が裁判官の中にあるのだとすれば、
先に例にあげた、いじめ報復殺人なんかも、
2,3人殺したくらいなら、
死刑回避される可能性もあるんでしょうか。
あと、広島だか岡山だか、大学生が自分たちの揉め事を先輩に相談して、
その先輩が相手を生き埋めにしたとか言う事件もありましたね。
これなんかも、相手の大学生だかが、
「俺はやくざだ」
みたいなかんじで、やくざのふりをしたんで、
この先輩とかいう人物、ブルって逆に反撃に出たんでしたよね。
これも確か死刑の判決だったように記憶してますけど、
やっぱり二人殺したんでしたっけ。
あと、おかしいって言えば、
オウム真理教の無期懲役になったやつ、いましたよね。
あいつなんか何人殺したんですかね。
あれこそおかしいですよね。
あれが無期なら、ほかに死刑にできる事件なんかないでしょう。
いろいろ考えると、死刑の基準って言うのも、
結構いい加減なんですかね。
日本の裁判って、考えれば考えるほど、
いい加減なんじゃないかと思えてきますけど。