- ベストアンサー
羽田発着枠と空港・航空会社の力関係
羽田発着枠が増えると、航空会社、成田空港、日本の方針(航空当局)、他国の航空当局にどんな影響を与えるのでしょうか? 関連新聞記事を一度みたのですが、登場人物が多くてよくわかりませんでした・・・。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
これは、どういう記事だったのかが分からないので何とも言いがたいのですが・・・ 航空連合というのはご存じですか、日本の航空会社で言えば全日本空輸(All Nippon Airways/ANA・エーエヌエー※)は、スターアライアンスに属しています。 ※昔はアナとも言っていましたが、現在はエーエヌエーに統一 それに対して、日本航空(Japan Air Line/JAL・ジャル)はワンワールドという連合に参加しています。 この航空連合とは何かというと、マイルが貯まる会員サービス(カードサービス)を登録していると、ステージメンバーによる無料または有料サービスを特典としてもらえるというものがあるはずです。たとえば、ラウンジの利用料が無料だったり・・・とか。そういうものです。 それが使える航空会社や航空施設の提携範囲がこれらで決まります。また、提携しているメンバー間でのマイルの相互共有なども可能となり、提携会社同士なら、マイルの融通が利くようになるのです。 これが、航空連合です。 発着枠は基本的にそこに魅力的な人の往来があれば、どの会社もほしがりますが、この連合の範囲で見ると、ワンワールドからすれば、JALが取ってくれた方が、価値が高くなり、スターアライアンスからすればANAが取ってくれた方がうれしいのです。 なぜなら、サービスが充実するだけでなく、増便によって利便性が高まるためです。 要は、スターアライアンスで増便し日本にはこんなにいけるようになりましたとなると、日本の客に限らず海外のスターアライアンスメンバーに属する顧客は日本に行くのにスターアライアンスの航空機に乗る可能性が上がるのです。それが強みとなります。 それに対して、取れなければ顧客をスターアライアンスに取られるかもしれません。カードを両方で作れば利便性の高い方を選びますから・・・。 それが力関係の一つです。そのため、海外枠で海外の航空会社の参入枠を取るときには、同じグループ間での競争はできる限り避けるようにすることが多いのです。逆に、グループ外の時間帯は、積極的にとりに行く傾向があります。もちろん、成田より羽田の方が便が良いという点からして、成田と羽田に同じ時間帯の同じ路線を供給しないようにするということもあるでしょう。 尚、時間当たりの発着枠はどの空港も決まっています。そのため、自由に航空会社が決められるものではありません。 そこで大事なのが、発着枠を決める組織(航空当局)との関係となります。最近の日本で言えるのは、日本航空は国費を投じて、再建したため政府としては評価が低いと言うことです。当然と言えば当然です。そういう理由が出ると、なかなか難しくなります。それに対して、全日本空輸は日本航空が撤退した路線の一部を可能な範囲で取りましたから、それも影響し、現在はどちらかというと全日本空輸が枠を多く取りやすい傾向が続いています。 といった状況にあります。 人はあまり関係なく、流れとしてどういうものか、どうやって今の流れになるように、登場人物が説得したかぐらいの話かと思います。まあ、団体として見たときにどういう関係性があるかと利便性がどうかなどが一番重要です。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 おかげで、航空連合の関わりと、発着枠をほしがる理由、理解できてきました。 スターアライアンスはきいたことあったんですが、ワンワールドは知りませんでした。 ちなみに、数日前の記事にあったのは、羽田の発着枠が増えてイギリス行きの便がふえることで、イギリスの航空当局がかわりに成田から国際線をひきあげてしまい、そうなると霞が関のお偉いさんは成田の利便性が下がるから困る、そうしないでほしいとイギリスの航空当局と交渉中、みたいな内容だった気がします。自分で書いてて意味がわかりません笑。 登場人物といったのは、人ではなく、団体の名前のつもりで書きました。すみません、わかりずらかったですね。 もし上記がお心当たりのある記事で追記いただける部分があったりすると嬉しいです。