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イスラム教のコーランに心得のある方お願いします
第193節の教え ・地上に神の教えを確立するためには、無益な信仰を普及させる、圧制を行う支配者 たちとの戦い、ジハードを行わなくてはなりません。 ↑↑↑↑ これはあるサイトからコピーしたものですが、正しい解釈ですか。 正しい場合、 『圧制を行う支配者』の対象は、欧米とか、シリアのアサドさんとか広く当てはめる事は可能ですか。非ですか。 よろしくお願いします。
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私の分かる範囲で。 戦いの条件(?)は大雑把に言って二つです。 1. 信仰が理由で、他者がムスリムを攻撃(殺害)し続ける場合。それも話し合い等の交渉すら受け付けてくれず、ムスリム側の命が脅かされる場合。 2. 1.の条件で応戦する場合、攻撃対象は「こちら(ムスリム)を攻撃する人間」のみ。非戦闘員(女子供)は勿論、攻撃に加担していない人を攻撃してはいけない。 なので、血なまぐさい話になりますが、たとえばイスラエル政府(軍)がパレスチナ人をガンガン攻撃・殺害している場合、パレスチナ人側は応戦してもいいのです。しかし、その場合は「攻撃してくる人間のみが対象」なので、パレスチナ人がイスラエル人居住区に行って無差別に自爆テロをするのは正しくはありません。 これに関連して「ジハードとテロの線引き」のような話を、内藤正典先生が「イスラム―癒しの知恵」(集英社新書)の第一章に書かれています。ご一読を。 この質問の文章を検索したら、IRIBのサイトのページがヒットしました。 クルアーンのバカラ章193節の解説として。 「彼らに対して戦え。迫害がなくなって、宗教がアッラーのために皆が奉仕するようになるまで。だがもし、彼らが戦いをやめたならば、悪を行う者以外に対し、敵意を持つべきではない」(バカラ章193節) ここに書いてあるように、「イスラム教徒を苦しめ、困難に陥れようとする者に対して」ジハード(戦いの意味でのジハード)は合法です。 しかし、突然応戦するのではなく、まず話し合いで決着がつくのであれば、それが最善です。そして戦う場合も、前述のように、「攻撃をし続ける人間のみ」が応戦対象で、途中で相手が攻撃をやめるのならば、それ以上は戦ってはいけません。 因みに。 「イスラム国」のリーダーがカリフ宣言しましたが。 本当にカリフとして相応しい人間でない限り、彼が質問にあったような命令をしても、私はその命令の有効性を私は肯定したくありません。 (個人的意見です)
補足
これはこれは社会に乞われていそうな先生にお手数おかけしてしまいました。恐縮です。貴重なお話し大変ありがとうございました。 おかげさまを持ちまして安心致しする事が出来ました。 やはりわたくしとしましても、やみくもに掲示板でお聞きして不必要にデータを垂れ流しては、さすがに申し訳ないと一応は自分なりに捜索致しましたのですが、その時分、あるサイトにおいてなんと!異教人は殺せ云々における小話を小耳に挟みました。 もちろん他のサイトにおいてはそれは誤解的なお話しも小耳に挟んだ次第なのも 事実です。 しかし、いまいちコーランの宣う敵様においては、解釈における自信がいかんせん微妙な部分があり、ここは一丁、先生にお伺いを樹立させて頂くと心に決定させて頂いた次第です。 そんな時分、先生様のお話しにそんな藪から棒に攻撃はしない事を知り及ぶ事がついでに出来たのです。 そしてもちろん欧米なりアサドさんなりは確かに敵になり得るでしょう。それも理解したのです。 「イスラム―癒しの知恵」に関しましてはおかげさまを持ちましてダウンロード出来ませんでしたが、それはまさか先生のせいのはずはなく深く感謝しております。 二回目にして最後のご挨拶になります。大変ありがとうございました。