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コンポーネント図の意味について
UMLのコンポーネント図でコンポーネントを表す記号の意味が気になっています。長方形の左辺に小さい長方形が2つ刺さっているような図なんですが、その小さな長方形の意味は何なのでしょうか?普通の長方形ではなぜだめなのでしょう。。
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UMLの表記法の多くは、それ以前にある表記法を取り入れて使っています。 たとえばクラス図はランボー(Rumbaugh)の表記法を使っていますし、 状態遷移図はハレル(Harel)の表記法です。 コンポーネント図は、UMLを作った三人(ブーチ・ランボー・ヤコブソン)の一人、 グラディ・ブーチの「モジュール図」の表記を単純にしたものです。 (もともとは、小さい長方形2つの上にさらに○を横にのばしたものがついています) それはブーチの著書 『Booch法:オブジェクト指向分析と設計(第2版)』で見ることができます。 (現在は品切れのようです) しかし、Boochがなぜそういう記法にしたか、 それがよくわかりません。 ひとついえるのは、単なる長方形だと、 クラス図とまぎらわしいという問題があります。 ですが小さな長方形の意味は不明です。 うちにある古いソフトウェア工学の本も何冊か見てみましたが、 Boochのモジュール図のもとになるようなものは見つかりませんでした。 想像ですが、モジュールがオブジェクトやクラスの実体化であることを 表したかったか…。あるいはインターフェイスを表したかったか…。 もしかすると、クラスやオブジェクトの表記法を考えたあと、 アイディアに詰まって適当に決めたのかもしれません。 Boochの手法でもUMLでも、コンポーネント図(モジュール図)は いささかマイナーな存在ですから。 (本当のところはよくわかりません。失礼しました)