多分「槍」ですね。10mではほとんど操作が出来ないので、棒だけでは「術」は無理です。中国武術で使用しているものも「棍」といって手前が太いもの、あるいは競技会用の細いもので、長さはせいぜい2mです。
槍では西洋にも日本にもありますが、中世ヨーロッパのものは重すぎてただ持ってのそのそと前進するだけ。
矢避けの楯を片手に持っているので戦法ではあっても術ではないです。
槍隊は鮫の歯の様に幾重にもいて、前の兵が弓でやられると後ろの者が補充する。やがて敵の隊列に入りこみ分散させていく。そこを後ろから歩兵や騎馬兵がなだれ込むという作戦です。(他にも戦術はあるでしょうけど)
日本では戦国時代、武田軍のが有名だと思います。後は織田軍でしたか。足軽が持つ6-7m、最終的には10mのものまであったそうです。
これは「長柄槍」といい通称「櫓落とし」と呼ばれたもので、櫓の上の敵兵を突くにも使ったんでしょうか。
映画で両者が交わる戦闘シーンがあったはずなんですが、題名を忘れてしまいました。(赤と黒だったか??)
以前テレビでこの使い方を解説していました。
日本の戦闘ではまず足軽同士の小競り合いが始まります。このとき長柄槍で槍襖をつくり前進します。
日本のやりは西洋のよりもしなやかなので、近づいたら僅かに左右に振ります。すると矢先に触れただけで怪我をするので相手がひるむ。術とはいえないほどシンプルです。
逆に槍術(そうじゅつ)のように振り回しても意味がありません。飛び込まれて掴まれたら何もできませんから。突こうとすると槍先が下を向いてしまうので良くありません。これは棒であればなおさらの弱点です。
なので武術というほどの術はないと思いますよ。あっても後世に創作したものだと思います。
現代では槍は危ないので、棒術、杖術を用いるか「たんぽ槍」といって先に布の球をつけた槍を使います。
世界には解らなかったものがまだまだあるので、探さねばなりませんが、身近ではこんなもんだと思います。
お礼
回答ありがとうございます 長柄槍で画像検索したところ私が見たイメージに近かったのですが10mではなさそうでした。 私が見たのは30mはあります。 長柄槍は先端を持って戦闘に挑むようですが、私が見た槍(棒?)は中央に持って相手を(集団で)突くというやり方だった気がします。 教えてくださりありがとうございました