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感覚のずれを克服したい
- 感性の変化により現代の恋愛や人付き合いが薄っぺらく感じる悩み
- 携帯やパソコンがない時代に恋愛をした経験がある方の意見や違いについて知りたい
- 暖かい心で恋愛に向き合うための心持ちについてアドバイスを求める
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個人的な所感ですが、環境は大きく変わっても人の考えることや感じることは本質的に全く変化していないと感じています。 手元に回答子が学生時代に読んだ本があります。下らない物です。当時の風潮を留めておくために捨てずに持っております。読み返して感じることはいつも人はなんと孤立を恐れているものであるかと言う事です。曰くどうやって仲間や交際相手を見つけるか、曰く明るく振る舞えない者は交際相手が見つからない等々大勢の仲間で楽しく過ごすことに絶対的な価値を置く文体です。 回答子の周辺にはそのまま実行している者は居りませんでしたが、あるいは当時そういう人も居たかもしれません。さらにはそういう刊行物を読んで自分の孤独感を強めた者もいたやもしれません。現今のネット上でのリア充という言葉が思い出されます。 昨今と異なるのは、当サイトもその部類に入ると思いますが、仲間内での悩みを持つ人や孤立感をもった人あるいはその他の人間関係で悩む人たちが自分の心情をネット上に発することができるような環境があることだと思います。おそらく類似の人々はサイレントマジョリティーとして当時も存在していたと思います。ただその心情を個人的に発現する手段がなかっただけではないでしょうか。 今一つ感じることは、相手との通信手段はせいぜい固定電話の時には連絡を受け取ってから次の連絡までの間に十分考える時間があったことです。現在のメールをはじめとする通信手段は相手のことを考えるゆとりを奪っているように思います。 暖かい心で恋愛を含めた人間関係を求めるならば通信手段は何であれ誠実に相手に向き合う他ないと考えております。百凡の考えの域を出ておりませんが、質問者様の参考になれば幸いです。 蛇足になりますが、人の感じることは時間がたっても変わらないという例を一つ申し上げます。１２世紀の今様で「夜が更けてから一人で寝るのは淋しくない、でも明け方にふと間が覚めたときに一人でいるのは耐えられない」というのがあります。今でも800年前と同様に感じる方は大勢入らっしゃるのではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 〉１２世紀の今様で「夜が更けてから一人で寝るのは淋しくない、でも明け方にふと間が覚めたときに一人でいるのは耐えられない」というのがあります。今でも800年前と同様に感じる方は大勢入らっしゃるのではないかと思います。 ↑この言葉に泣きそうになりました。知らないうちに、そんなにも昔の時代の人と同じ気持ちを持っていたなんて…！悲しいような嬉しいような、不思議な気がします。 でも、「人が感じるこのは時間が経っても変わらない」ということを信じられそうです。 どんな時代になっても、心は本当に大切だとつくづく思いました。 誠実に相手に向き合うためにも、スピードばかりが優先されるような人付き合いではなく、もっとよく相手のことを考えてから発言していけるようになろうと思います。 最後の言葉も、回答者様の学生時代の本のお話も、教えて頂けてとても嬉しかったです！ 私もいつか、こういうお話を誰かにしてあげたいと思いました。 ご回答を本当にありがとうございました！
＞なんだか現代の恋愛やその他人付き合いの感覚が、 ＞薄っぺらく感じることがよくあります。 ＞薄いというのか冷たいというのか… 私個人の考えに過ぎませんが。 まず、孤独に陥りやすい環境が急に整いました。 核家族化、共働き、地域社会の希薄化、労働時間の多様化、 雇用の為の移住や孤立。 そして独りで楽しめる娯楽やコンテンツの充実や高度化。 これらから ・時には疲れる対人関係より好きな娯楽が確実な息抜きに。 ・労働時間の多様化で友人と楽しむ習慣すら崩壊する。 ・脳が環境に最も適応する10歳までの期間を孤独に過ごし、 対人関係にもはや脳が適応できない。 こうした影響が悪循環の様に巡る人が増えたのではないか と思います。 またバブル崩壊による雇用の不安定化からのストレスが、 社会から個人へ、個人から家族へ、家族から社会へと 悪循環を起こし始めたようにも見えます。 核家族という密室でストレスをぶつけ合う両親を見て育てば 子供は捨てられる(自然界で言えば死に近い)不安を覚え、 恋愛の先にある結婚や夫婦に対して ネガティブな印象を抱えやすくなる様に思えます。 実際に結婚したくないと言う人はかなり多いですし、 結婚に否定的な相手に未来を見い出せず、 関係が冷めて消滅する事もありうるでしょう。 (非婚晩婚少子化の一因でしょうか。) 孤独になれば対人経験が減り、 他者の気持ちに触れ知る機会が減り、 自分の表現が相手にどう解釈されどう自分に跳ね返るか 経験し学習改善する機会が減り、 様々な表現に触れ新しい表現を知り吸収する機会も減りかねず。 孤独になりやすい環境 孤独でもそれなりに楽しめる環境によって 悪循環が起きている可能性を感じます。 また、孤独化によって 育児の精神的、身体的負担が母親に全て圧し掛かり、 母親の不安や苦しさからの言動に曝された子供が 情緒不安定になり神経質になり病みやすくなる。 こうした問題も多くなっている様に思えます。 かつては祖父母や地域社会が助言や助力をし、 母親の不安を拭ったり苦労を軽減させていましたが、 今は母親や祖父母が抱えた後悔を拭う代理品の様な 過干渉な育児をされる子供も増えている様で。 精神的に病んで元気が無い人が量産されている様にも見えます。 ＞どういう心持ちでいれば暖かい心で恋愛に向き合えるでしょうか？ その人の言動は、その人の感情が選ばせるもの。 その人の感情は、その人の経験への結論から生まれて来るもの。 言葉の裏にある相手の感情(気持ち)は何か？ 考え、 気持ちの裏にある経験とその結論に目を向けて行けば、 その人の人物像は捉えやすくなります。 相手を知り、比較して自分はどうなのか考えると、 自分と相手が歩める未来がうっすらと見えて来るでしょう。 言葉を言葉通りにしか受け取れない事から卒業し、 言葉の裏側に目を向け、気持ちへ語りかけられる様になれば、 無益な傷付け合いは減らす事ができます。 そうした関係が暖かい心を抱ける時間を増やして行けるでしょう。 私に言える事は以上です。
お礼
ご回答をありがとうございます。 特に後半のご意見が身に沁みました。 良く考えてみると、最近の私は言葉を全て額面通りにしか捉えていないと思います。。子供のころは、人の言葉や表情に敏感で「この人はああ言っているけど、ほんとうはこう思っているかもしれない」などと考えて考えて生活していたのに…。 気付かせて頂けて嬉しかったです。 心の目を育てたいと思います。 環境やその背景についても、強く納得できました。 時代はどんどん変わっていくのですね(今更ながらしみじみ思います)。淋しいな。 でもどんな時代でも、周りの人の気持ちを想像しながら、優しい人になりたいです。 丁寧で分かり易いご回答を、本当にありがとうございました！
お礼
ご回答ありがとうございます。 本当ですね…！確かに情報の価値が無さ過ぎますね。。 友達に協力してもらったり、恥ずかしくてダブルデートしたり…ってとっても素敵ですね。きっとどれだけ経ってもいつまでも大切な思い出として残るのでしょうね。。 私はフェイスブックやツイッターやラインは一度もした事がない(というか、ガラケーですし携帯でネットに接続した事がありません)ですが、それでもメールも電話も、プライバシーが保たれた状態でいつでも使えるのは便利ですもんね。 この手軽感にロマンが無いのでしょうか。 ほんと、洗脳できたらいいのに・・・と考えつつ、仰って頂いたように、同じ量の情熱を持った人と恋愛ができたらいいなと思いました(^_^)ひとつひとつの言葉や行動を、厚みのあるものにしていけるよう生きていきたいです。 暖かいご回答をありがとうございました…！