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カラマーゾフの兄弟の一説:腐った死体を見て「これは神だ!」と叫ぶ
- 鈴木敏夫さんのラジオ番組で話題になった『カラマーゾフの兄弟』の一場面について知りたい。
- 腐った死体を見て「これは神だ!」と叫ぶという印象的なシーンについての情報を教えてください。
- 小説の描写が気になるが、海外小説の読み方が苦手であるため、情報を得たい。
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質問者が選んだベストアンサー
No.1 回答者です。 私が読んだ訳本ですと、 第三部、 第七編 「アリョーシャ」、 一章 「腐臭」 …となっています。 --------------- * 回答に対して"補足"で再質問されても回答者にはメール告知がないので気付きません。とりあえずは短くて良いですから"お礼"のコメントを入れるようにして下さい。(質問者様の"お礼率"にも寄与します)
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- bug_bug_jp
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原卓也氏の訳本より要約 -------------------- アリョーシャは父親フョードルからは他の兄弟ドミトリー、イワンと同様には子供扱いされず、召使いであるグリゴーリーに育てられる。アリョーシャはその後神に出会い、ゾシマ神父のもとで育てられ敬虔な宗教家へと成長する。ゾシマ神父はその徳の高さから仲間の修道僧、信者から親しまれ尊敬されていた。他方、その徳の高さに嫉妬する人々がいたということはこの世の常である。病弱な神父はやがて死亡するが、その徳の高さゆえに多くの信者、修道僧はキリストが蘇ったように偉大なる奇跡が起こり、神父は復活するであろうと期待した。しかしその期待は見事に裏切られた。聖堂に安置されていたゾシマ神父の遺体から腐臭が発生したのである。それはゾシマ神父の権威の失墜であり、多くの修道僧、信者にとっては大きな衝撃であり、神による「心正しきものの堕落と恥辱」の教示に違いないと思われた。アリョーシャ自身ゾシマ神父に対する尊敬および親愛の情が大きかったが故に信仰の揺らぎを感じざるを得なかった。しかし夢の中で神父に出会い、その啓示に触れ、突然の歓喜に見舞われ、その揺らぎの誤りを悟る。死体から腐臭を発するという極めて人間的な自然現象の中に、アリョーシャは本来の神の姿を見たのである。それは奇跡と神秘によって天上に祭り上げられ、人々とかけ離れたところに存在し、人を見下ろす権威の象徴としての神ではなく、神と人とが直接に結びつく教会の中に大地と結びついた土着の民間信仰がありそれこそ本物の信仰であると悟るのである。それ故彼は泣きながら大地に接吻し、大地を愛することを、永遠に愛することを狂ったように誓い続けたのである。そして「俗世間にしばらく暮すがよい」というゾシマ神父の遺言に従い僧院を去る。民衆との結びつきを求めたのである。ここにはローマカトリック教の精神の自由なき教皇至上主義に対する批判があり、ロシアの大地に結びついた土着宗教に対する愛があり信仰がある。
お礼
OKWaveの「補足」「お礼」「ベストアンサー」の仕組みについてよくわからないまま利用していたので、大変失礼いたしました…!以後気を付けます。 第三部七編一章ですね。図々しいお願いを聞いていただいてすみませんでした。 ご回答本当にありがとうございました!
補足
bug_bug_jpさん、お早い回答ありがとうございました。ゾシマ神父の遺体に関するシーンのことだったのですね。 どんな作品のどんなシーンなのかずっと興味を持っていたので、それが分かってスッキリしました。 この回答を元に『カラマゾーフの兄弟』を読んでみようと図書館で手に取ってみたのですが、思った以上に長編でした…! できれば先にゾシマ神父の遺体を巡るアリョーシャの葛藤について書かれた部分を読みたかったのですが、パラパラと見たていどでは見つけることができませんでした。 自分でも怠慢はだと思うのですが、もしよろしければ該当シーン(特に、アリョーシャが「これは神だ!」と悟るくだり)がなんという章の名前なのか教えていただけないでしょうか…m(__)m もしくは上・中・下巻のどれに書かれているかだけでも教えていただければ、そこから先は自分で探します。 図々しいお願いですみません。
お礼
OKWaveの「補足」「お礼」「ベストアンサー」の仕組みについてよくわからないまま利用していたので、大変失礼いたしました…!以後気を付けます。 第三部七編一章ですね。図々しいお願いを聞いていただいてすみませんでした。 ご回答本当にありがとうございました!