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幼児の語学習得について
- 幼児の語学習得についての質問です。1歳半の幼児が海外滞在中に言葉を忘れてしまうのは普通のことなのでしょうか?また、バイリンガルな育成のためにはどのような環境を整えるべきでしょうか。
- 1歳半の幼児が海外滞在中に言語を忘れるのは普通のことなのでしょうか?また、バイリンガルな育成のためにはどのような生活環境が必要なのでしょうか?」
- 幼児の言語習得についての質問です。幼児が海外滞在中に言葉を忘れることはよくあることなのでしょうか?また、バイリンガルを育てるにはどのような生活環境を整えれば良いのでしょうか?
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バイリンガルを育てる時にOPOL(One Person, One Language)は基本だって言いますよね。親は各々決められた言語で一貫して話すということです。 バイリンガルと一言で言っても色々種類があり、両言語とも高い言語力を持つ「高次バイリンガル」、片方に言語が偏る「中間バイリンガル」など人によってその差は違いますから、質問者さんが何のために、どのレベルで子供に言語力を持たせたいかによって指導法は変わってきます。例えば日本のアイドルの男の子で赤西なんとかって言う方も、挨拶程度の英語しか話せず、質問に簡潔かつ的確に答える英語力がなくても世間では「バイリンガル」と呼ばれますし、日本のクイズ番組などに出演している、熟語も知らない、漢字も読めない中卒の「おバカキャラ」でも聞けば胸を張って「私は日本人で、日本語を話します」と言うことでしょう。しかし金さえ入ってくれば漢字なんか知らなくてもいいという人にとっては漢字など必要ありませんし、英語が上手に話せなくても「バイリンガル」と呼ばれることに価値を見出す人にはそれ以上の英語力は必要ないですね。 質問者さんの環境は「中国語-日本語」ですから「英語―日本語」の環境とはちょっと違うと思いますが、英―日よりも高レベルなバイリンガルにしやすいのではないかと推測します。色々なバイリンガルの子の育ち方を見ていると、フランス語を話す子供はものすごい勢いで英語を習得していきますし、漢字をよく知る中国の方も日本語の習得速度は、日本人が英語を習得するよりずいぶん早いですよね。語源がどこにあるかも大きな違いになってくると思います。口癖を忘れた、など多少の言語力の前後は、まったく関係ないと思います。一つの言語で考える力が育っていれば、必ず他方の言語力は追いつきます。 うちは主人がアメリカ人で、子供がインターナショナルスクールに通っており、今まで本当にたくさんの状況を見てきましたが、確実に言える事は冒頭でお話しした「OPOL」、「親は、一つの言語で、とくに『自分の母国語』で一貫して子供に話しかけたほうがいい」ということです。韓国人がカタコトの日本語で子供に話しかけると日本語力が落ちるようですし、英語を母国語としない親が無理して英語で話しかけたりすると言語が混乱して英語が上達しない。言語の上達が遅れると、理解力が付かず、うまく発言できない事によって子供たちはどんどん発言の意欲すら失っていき、思考力や社会性に影響するようです。
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- kabaddi13
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>幼児は1ヶ月でこんなに忘れてしまうものでしょうか? はい。すぐ忘れます。 知っている例を少し挙げます。 1.日本人夫婦。長女が産まれ、すぐにニューヨークに転勤。向こうで次女出産。子供が5才、3才の時に帰国。 二人とも英語しか話せませんでしたが、長女は日本語は少し分かっていました。3カ月後には日本語が 主流、半年後には英語はほとんど覚えていませんでした。次女はもっと早く英語を忘れていました。 2.中国人夫婦。日本在住。家庭では中国語使用。子供3才。毎年1カ月中国に帰省。 『はい』『ありがと』簡単な日本語は理解し話せますが、生活言語は中国語。帰省後は簡単な日本語も 忘れ話せなくなります。 3.妻日本人。夫米国人。日本在住。生活言語は妻日本語。夫英語。子供3才。言葉が遅く発達支援センター に通う。6才になり、生活言語は日本語。父親とは日本語と英語で話す。年齢より言語は遅れ気味。 母語をどこにするかは子供の育成ではとても大事なことです。 単に会話の手段ではなく、学習内容についての理解力、さらには思考力など人間として必要な能力の発達や文化的なアイデンティティの形成にも、重要な役割を果たしていると考えられているからです。 バイリンガルリズムは子供にとって『かなり』負担になるということは理解されていた方が良いと思います。 母語の発達がしっかりしていることが、2番目のことばの習得の成功の鍵らしいです。 そして、母語が中途半端だと、その次のことばも中途半端になる傾向があるようです。 ただ、ネイティブスピーカーが傍にいると、リスニング力と発音は断然違うと感じてしまいます。
お礼
例も含めて非常に参考になりました。有難うございます。
- genki-mama
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ええ、忘れますよ。また教えると覚えますが。 接する時間が長い大人(主に世話人)の言語を主体に習得していくのが一般的です。つまり、一般的な家庭で言うと、日中仕事に行くお父様よりも主婦のお母様の言葉のほうをしっかり覚えます。共働きで、保育園などに入れている場合、そこが日本語保育ならば日本語が、英語保育ならば英語がメインに言葉を覚えて行きます。子どもは、転勤してもすぐに転勤先の方言を覚えるほど、柔軟で新しいことに染まりやすいのです。そのあたりを加味して生活を整えられるとよろしいかと。 バイリンガルに育てたい場合、言語の習得よりも大事なことがあります。心のアイデンティティの確立です。 ご存知ですか。異文化間で育ったお子さんに、『自分は何者なのか』が確立できず、どちらの国の人間にもなり切れず、苦しみを抱えている人が多いことを。こういう所は中国人的思考、こういう所は日本人的思考。そんな中途半端な混乱した育児をしてしまうと、将来「やっぱりアナタは外国人ね」と、どちらの国に行っても言われてしまい、馴染めなくて子どもは苦しむのです。中国に限らず、他の国でも同じです。 今は国際結婚の子も、そして両親は日本人だけれど外国で生まれ育った子など、異文化のミックスで育つシチュエーションが色々あり、また、その子たちが成人している時代です。色々な研究や自伝など、今は本が色々出ています。2か国語を話せる子どもにしようと思う前に、どういう中身の子にするか、どうしたら幸せなバイリンガルになれるか、というのをどうぞしっかりと考えて差し上げて下さいね。 それから、最後に。 普段の生活って、意外と語彙はありません。 将来、「2か国語を話せることが武器になる」と言えるだけの言語の習得には、やはり文法からキッチリ勉強する必要がありますよ。(日本人でも、国語という名のニホンゴ授業があるでしょう)でなければ、大人になってもビジネスでは使いものにならないことも覚えておくといいですよ。 参考になれば。
お礼
深いですね!有難うございます。
お礼
OPOLのお話、非常に参考になりました。早速家で実行しています。