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英国の珍兵器についての疑問
- 英国は何故、珍兵器が多いのでしょうか?各国も珍兵器が多いのか疑問に思いました。
- 英国でググッても出てくるのは「英国面」や「駄作兵器」といった言葉が並んでいるので、なぜ英国の兵器は酷いのか疑問に思います。
- 英国の珍兵器について知りたいだけでなく、英国人の文化的側面からの考察もお願いしたいです。
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>各国もシリーズ化できるほど珍兵器が多いのでしょうか? 多いです。発明とはそういうものです。 なので、実際の統計を出して見てるわけじゃないので、イギリスが多いのかどうかわかりません。ここからは、イギリスが珍発明が多いと言う仮定で話します。 >宜しければ軍事にかぎらず英国人の文化的側面からの考察などもお願いしたいです。 英国人の文化的な思考は、「少ない労力で大きな成果を上げる」という思考が強いです。 植民地支配もその趣旨で行われていますが、彼らのやり方は巧妙で、アメリカは雑な植民地支配で失敗しましたが(今の中東問題も同じ。相変わらず雑。)、イギリスは自分の手を汚さずに、南米同士争わせの覇権を獲得したり、インド人同士憎しみ合わせインドを統治(その甲斐あってインドでは未だに英連邦がある)したりしてまさに、「少ない労力で大きな成果を上げる」やり方をしていました。 だから、日本と同じ程度の国土で世界を支配できたのです。 兵器の開発も、「少ない労力で大きな成果を上げる」で開発したのでしょう。 それはつまり、「従来の常識を覆すような新発明」という事です。 エジソンは名発明を沢山しました。しかし、それ以上に珍発明も沢山しています。 それと同じでしょう。 しかし、良い例もあります。 世界で初めての戦車はイギリスですが、当時、世界中の歩兵が塹壕戦に苦しめられ、イギリスはこれを打開するような「少ない労力で大きな成果を上げる」兵器を求めていました。そんな中生まれたのが世界初の戦車です。(序盤は、いままで見たこともない鉄の塊が現れて、相手は驚き慌てふためいて成果を上げましたが、すぐに対策されてそこまで大きな成果は上げられなかった。) 兵器に限らず、「少ない人員で大きな成果をあげれないか?」と言う英国人らしい発想で生まれたのが、特殊部隊です。(これも、当時は、はっきり言って役に立ちませんでした。しかし、現在では、なくてはならない存在になっています。) 良い例ですが、当時はやはりあまり役には立っていません。 これは、今でこそ「早すぎたが未来志向の名発明」となるでしょうが、結果が良かったからです。そうでなかったら珍発明となっているでしょう。
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駄作、失敗作が多いのは、つまりそれだけ兵器開発する経済力、技術力があったということの証明に他なりません。 現にイギリスは、「陸上最強の兵器」である戦車を初めて開発し、また対潜水艦用の強力な兵器である爆雷も開発しています。 他にもホバークラフト、ジェットエンジン、防空レーダー、グランドスラム(バンカーバスター)、反跳爆弾、暗号解読装置など、 非常に強力な兵器を次々と生み出しているのです。 戦後はアメリカにとってかわられますが、元祖産業革命の国に相応しい優れた技術によってさまざまな開発を行っていたのです。 「面白兵器」は、単なる副産物にすぎません。 むしろ、そうした面白兵器を生み出してしまえる文化的風土こそが、優れた兵器を排出する原動力になったのかもしれません。 そもそもイギリスは中世の時代から新技術に貪欲でした。 騎士道という「戦闘の教義」からいち早く脱し、フランスから「卑怯者の武器」と言われた長弓戦術を導入したことなどもあり、 「硬直した思考からの脱却」を繰り返してきた国です。 イギリスは伝統を重視するというイメージがありますが、「伝統を維持するためには常に変化しなければならない」ことをよく知っています。
- HAL2(@HALTWO)
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根拠は薄いのですが、私は貴族階級と平民階級という階級区別が存在していることが珍兵器の量産に繋がったのではないかと感じます(^_^;)。 別に貴族階級と言っても平民をこき使う傲慢な人々という意味ではありません。 使い切れないほどの富が集積され、大して深い造詣を持たない分野にまで資金をばらまける余力のある階層という意味での貴族階級です。……所謂 Patron 階層ですね。 中国紛争から太平洋戦争に至るまでの日本の軍部もそうした階層に当てはまるものでしたので数々の珍兵器や無駄なものを開発しました。 英国は大英帝国時代にそうした Patron 階層が醸成され、彼等が湯水の如く資金をばらまいた時期がたまたま世界大戦を挟んだ時代だったというものに過ぎないと思います。 現在では米国や中国、Arab 諸国などにそうした Patron 層が存在すると思うのですが、兵器開発に資金を提供する状況ではないので、兵器以外の様々なものに珍奇なものが開発されたりしています。 大して感銘を受けない奇抜なだけの Design がなされた都市開発を不動産業とからめて行ったり、なんでもかんでも組み込めば良いとばかりに首を傾げたくなるような機能まで組み込んだ工業製品の開発に資金を援助したり、教育環境などの社会環境の硬直化から政権維持のために他国に対して攻撃的な政策を政府がし続けなければならない資金を調達すべく自国民の安全など無視して特定企業の利益を優先させたりといった大規模な情勢誘導もそうした Patron 層とでも言うべき富裕層の資金流動が作り出している流れと言えるのではないでしょうか。……機関投資家達とも言えるでしょうね。 こうした文化的側面は英国人の国民性に限らず、何処の国でも生じるものではないかと思いますよ。 たまたま英国の場合は軍事的側面に突出した文化的発展を促す時期に当たっただけで、芸術的側面に突出した文化的発展の時期に当たった国では、例えば Italy を中心とする Renaissance 芸術時代や日本の江戸時代なんて奇妙なものがたくさん生まれましたので……。 軍事的発想に繋がりそうなものながら実際には役に立ちそうもない構造の設計案などで例を挙げれば、Leonardo da Vinci の Hericopter 原案とか平賀源内の Rocket 原案とか、幾らでもありましたし(^_^;)。
やる気だけは認めてやってください。 造れるだけマシだと思いますよ。 自国では造れず、他国のものを輸入するしか出来ない国も多いのですから。 兵器の世界では、発想が大事なんですよ。 こんなのがあったら良いな。からどう造っていくかです。 100個ぐらいアイデアがあって、10個ぐらい実際に造れて、1~2個ぐらいが実用になるのが普通じゃ無いのかな。 昔は造ってみないと分からないことが多かったし。 英国の珍兵器が多いのは、アイデアも、造れる物も多かったからじゃ無いかな。 戦艦と戦闘機の一部ぐらいしかまともに働いていた記憶は無いけれど。
お礼
Cat-shit-oneさま回答ありがとうございます。 いえ、非難というか何でこんな珍兵器ばかりあるのかな? という疑問から こうした質問をしてみました。なるほど、発想が大事なんですね。 確かに実務面ではそういう感じですよね。(100個アイデアあって10個作れて実用はそのうちの2~3) そういえば機能的には優れているけれどデザインが珍妙だとか最悪だとかいう話しもありますよね。18世紀イギリスはお隣のフランスと違い、服飾もそんなに洗練されていない(フランスからの文化輸入したというイメージ)感じがあります。あと食品も日本などと較べて見て楽しむような食べ物ではないというか。イギリス人の美的感覚の無さみたいなのは国民性なのかなと思ったり。 (ファッションについては結構いい加減な記憶なので間違っているなら宜しければ他の方でもご指摘くださいますと幸いです) 追記2;食品については産業革命によってイギリスでの家庭料理文化が廃れてしまったというのを知っています。 良く言えば質実剛健、悪くいえばセンスがない、というのがイギリスの国民性なのかな……というイメージです。
- rikukoro2
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あぁ・・・確かに英国は珍兵器で有名ですね。 ぱっと1番に思いつくのは「L85A」 英国製アサルトライフルです。 これはブルパップ方式の英国軍採用のアサルトライフルです。 このブルパップ方式を初めて実用化したのはイギリスです 理論としては射程・威力を維持したまま小型化なんですが・・・ 1.とことんジャムる 2.時々割れる 3.たまにマガジンが落ちる 4.100発撃つと銃が壊れる 5.アサルトライフルのくせにマシンガン並に重たい 6.壊れたた部品を交換したら、交換した部品も壊れていた 英国の兵器はこんなもんです。 垂直離着陸機V/STOLハリアーだって肝心の垂直離着陸機(武器搭載状態)したら搭載の燃料を大量に使ってしまうため(約1/3)着陸と遭わせると(2/3) 実際に垂直離着は何の役に? という武器です。 とりあえず、、、何も考えず作ってしまうんですかね? 英国は・・・・
お礼
rikukoro2さま回答ありがとうございます。 ああ……L85Aは私も読んでいて思わず吹きましたよ、ええ(笑 ハリアーの欠陥については調査不足でした。ありがとうございます。 >とりあえず、、、何も考えず作ってしまうんですかね? そこが不思議で質問してみました。 何でかなぁって……(笑
お礼
HALTWOさま、長文による詳しい回答ありがとうございます。 なるほどです。非常にストンと納得致しました。18世紀ヴィクトリア朝時代イギリスは「日の沈まない帝国」と言われるほどだったというのは理解していましたので、非常に納得のいく話しでした。 イタリアのルネサンスも大航海時代の富の発展が関係してくるのでしょうね、やっぱり。 富があれば余裕ができ、色々なアイデアが(経済的な理由で)実現可能になり、じゃあ、やってみよう的なものになるというか。 この考え方は現代の国際関係にも当てはまるという、非常に興味深い回答でした。 それにしてもダ・ヴィンチがヘリコプターを考えていたとか、平賀源内がロケット考えていたというのは驚きました! ありがとうございますm(__)m