- ベストアンサー
生理とストレスについて
ストレスで生理が遅れることがあると聞きますが、ストレスで排卵が遅れるから生理が遅れるのでしょうか? とすれば、排卵後から生理開始までのストレスは生理の遅れには影響しないのでしょうか?? ふと疑問に思ったので… わかる方いらっしゃいましたら教えてください☆ よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>ストレスで生理が遅れることがあると聞きますが、ストレスで排卵が遅れるから生理が遅れるのでしょうか? その通りです。 >とすれば、排卵後から生理開始までのストレスは生理の遅れには影響しないのでしょうか?? 影響しません。 女性の月経周期(排卵周期)は、多分に脳からコントロールされています。 様々なストレスが掛かれば、一番衝撃を受けるのが脳です。 脳からは赤ちゃんを作るためのホルモン(性腺刺激ホルモン放出ホルモンGonadotropin releasing hormone, GnRH ゴナドトロピン)と言うものがあり、そのホルモンには、排卵しなさい命令ホルモン(黄体化ホルモンLH:luteinizing hormone)と、卵胞を育てなさい命令ホルモン(卵胞刺激ホルモンFSH:follicle stimulating hormone)の2種類があります。 妊娠すると、妊娠しましたよ報告ホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピンhCG:human chorionic gonadotropin)が子宮に着床した受精卵から分泌されますが、脳は血液中に漏れてくるHCGを絶えず検知していて、妊娠できないと前の月経が始る2日前から卵胞を育てなさい命令ホルモンが分泌され、左右にある卵巣の中から約20個ほどの小さな卵胞が成長を開始します。 20個の小さな卵胞はやがて排卵する一つの卵胞に絞り込まれて2cm程までに成長します。 卵胞の中にある顆粒膜細胞からは卵胞ホルモンが分泌されますが、これも脳は検知しており、排卵すべき大きさまで育つと、次は、排卵しなさい命令ホルモンを分泌します。 これだけ脳と女性の生殖機能は密接に関連しているのですから、脳に強い刺激(ストレス)が掛かれば、脳は、「今は妊娠している場合じゃない」と判断し、卵胞を育てるホルモンも、排卵を促すホルモンも分泌量を少なくしたり、止めてしまったりしてしまいます。 また、排卵しなさい命令ホルモンは2日間ほどで急激に分泌して無くなるので、LHサージと言います。 LHサージに刺激されて排卵が起きると、顆粒膜細胞は今度は黄体に変化し黄体ホルモンを分泌します。 黄体ホルモンは卵子と精子が受精した受精卵を子宮に着床し易いように、子宮内膜をフカフカのベッドにする役割があります。 その黄体が消えて無くなるまでに12日~16日間掛かるのです。 排卵をしてしまえば残りの卵胞は黄体になるしかないので、脳にストレスが掛かっても黄体ホルモンの分泌を止めることはありません。 良く無理なダイエットをして、月経を止めてしまう人がいます。 人間のカラダのなかでは、生命を維持するためにさまざまな臓器が働いています。 もっとも大切なのが心臓や肺、脳などで、子宮や卵巣などの生殖機能は、直接本人の生命維持に関係する器官ではありません。 そのため、ダイエットで栄養不足になると、心臓などへ先に栄養が回され、生殖機能はあと回しいされ、その結果、卵巣は働けず、無月経になるのです。 これらの指令も、全て脳が行っていることです。 妊娠するためには、心も身体も健康であるということが一番重要なことなのです。
お礼
簡単な質問にも関わらず、とても詳しい回答ありがとうございます‼︎ とても興味深く読まさせていただき、大変勉強になりました。 こんな素晴らしい回答がいただけるんだと感動してしまいました。 ありがとうございました(o^^o)