>国内での関心はどうなのでしょうか?
●回答・・・何とも言えません。
実際にボランティア活動で恩恵を受けた人達は感謝しています。
しかし、カンボジアもそれなりの広さと人口がありますから、すべてのカンボジア国民がその恩恵を受けているわけではありません。
長期ボランティア活動やビジネスで滞在している日本人は1500人にしか過ぎません。
これはカンボジアの人口からすると一万分の一に過ぎません。
これに短期でボランティアをする人が加わるわけですが、それでも全カンボジア人が恩恵を被るところまではいきません。
また、日本のような先進国と違って情報網も発達しているわけではありません。
例えば、インターネットの利用者はカンボジアの人口の0.5%でしかありません。
貧困率が高いですから、情報弱者も多いのです。
だから、日本人のボランティアに感謝し関心を持っている人も当然いますが、そうでない人もそれなりにいるのです。
>また、貧困・格差こういった問題にカンボジア政府はどう対処しているのでしょうか?
●回答・・・カンボジアにおける社会と経済の問題の根幹に貧困問題があるとして、政府が取り組む緊急の課題であるとして政策を行っています。
基本的な方針は経済成長を引き上げる事によって、国民の生活水準を上げる方向でいます。
具体的には農業、工業、観光業を発展させます。
また、医療や教育などの充実にも力を入れています。
さらに、カンボジアの貧困層の7割は農民なので、政府は農村開発に取り組む事によって農民の生活水準の向上を図ろうとしています。
○カンボジアは徐々にですが、良くなっているように思います。
2005年のGDPは61億ドルでした。それが現在は142億ドルです。
国民一人当たりのGDPは2005年には430ドルでした。それが現在は933ドルです。
平均寿命は2005年には56.8歳でしたが、現在は61.5歳にまで延びました。
他にも乳児死亡率も年々下がっていますし、識字率も上っています。
学校教育は無料ですし、大学の数も100近くになりました。
ただ、まだ、まだ、貧困家庭は多いですし、小学校への就学率は9割になりましたが、中学校への就学率は3割でしかなく、大学への進学率は5%に過ぎません。
しかし、それでも、カンボジア国民への社会サービスは少しずつですが、向上の傾向を見せており、それが上述した数字に現れてきています。
日本に比べれば、その水準はまだまだ低いですが、これまでの向上はそれなりに評価できるのではないかと思いますし、今後に期待したいとも思います。
お礼
回答ありがとうございます。