#7です。お礼ありがとうございます。以下、お礼にいただいた疑問についてです。
>ご回答ありがとうございます。まず欧米が自分たちに有利なようにアジアを分割したいのはわかります。
で、その時に自分たちが言う事を聞かせやすい国が台頭してくれる方が都合がいいわけです。
そのとおりです。ですから日本が核を持つと「言う事を聞かなくなる」と#7で書いたわけです。
再度書きますが、北朝鮮ですら1発の核兵器を持っただけで、アメリカがしぶしぶながら直接交渉のテーブルに着かざるを得なくなった、のは事実です。つまり、核兵器にはそれだけの脅しの能力がある、ということです。
>それは米国債を売れない、資源もない、食料も自給できない、第二次大戦の敗戦国で軍備に制限がある、日本ではないでしょうか。
そのとおりです。ではなぜ日本は米国債を売れないのでしょうか?核兵器を持っていないからです。中国は核兵器を持っていてアメリカの言う事を聞く必要は無いので、米国債を平気で売れるわけです。
資源についてもそうです。アメリカやロシアはともかく、フランスやイギリスはそれほど資源が豊富ではありません。そのかわり昔の植民地に対して同盟を持ちかけ「俺の国の核の傘で守ってやるから、今日宗主国としてうまく取引しようよ」とアフリカなどの旧植民地に働きかけられるわけです。
食料ももちろん同じです。また食料を運んでくるルートもたとえばスエズ運河が重要ならスエズに向かって核兵器をセットすれば、運河を管理するエジプトは「どうぞお通りください」としか言えなくなります。
核兵器の脅しはそれぐらい有効である、といえます。
>中国に米国債平気で売る(とまでは行かなくてもユーロシフトとか平気でする)し、既に核兵器持ってるし、国連で拒否権持ってるし、台頭してもらってもうっとおしくて仕方がないと思うのですが。
中国がなぜ、アメリカの言う事を聞かなくていいか、核兵器をもっているからです。そして欧米は核兵器を持つ中国と70年近くそれなりにうまくやってきました。
つまり「核兵器をもっている同士、無茶はしないよね」という申し合わせができているわけです。
しかし、日本は戦前のことを考えれば、欧米と同じ行動をとるとは言えません。日本人ですら「日本が核兵器を持ったら中国だけでなく欧米にガツンと言えるのに」と思っているのに、欧米が「核兵器を持っても日本は仲間、裏切らない」なんて思うわけがありません。
ですから、日本が核兵器を持つと、米国債が平気で売れるようになり・日本を信頼して核の傘に入った同盟国から資源や食料を融通してもらえるようになり・当然核兵器以外の軍備もそれなりに増強して、それで欧米の言う事を聞かなくなるのです。
ですから、欧米が日本に核兵器を持たせる、なんてことを絶対に許すわけがないのです。
ロシアと中国が同盟を組んでも、日本が防波堤になってアメリカを守ってくれれば、欧米は問題ありません。もし、そこで日本の人口が著しく減るぐらい大規模な戦争が起きて日本が負けても、負ければ文句を言う能力も失われますので、欧米の防弾チョッキとなって使いすてにすればよいわけです。
欧米からすれば、日中がやりあって、お互い消耗し「アジアの世紀」じゃなくなればなおいいからです。
>たとえば中国海軍が力をつけて東シナ海や南シナ海を全て中国の内海にされて、太平洋の西側を中国に取られ、アメリカが東太平洋まで引き下がる事になっても、それでもなお日本が核を持つよりましなのでしょうか?
そうならないように、日本には米軍がいるわけで、また米軍の第7艦隊や第5艦隊などが配置されているわけです。日本に核を持たせるよりもアメリカが直接核を行使したほうがましだからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。つまりアメリカはまだ中国を自分で抑えられると思っているからこそ日本に核を持たせて手出しさせることをしないという事ですね。