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グリム童話って、本当に子供の為の本?怖い話しも…
あのグリム童話って、本当に子供の為の読み物なのかな? 原作って、大人もぞっとする残酷な話しもありますよね… 子供の頃一冊読んだことありまして、 内容覚えていないですが…最初の何ページからもうおもしろくない~~と捨てたのです、 その後高校生になって、もう一回みてみたら、 あ…ちょっとダークなだ…との印象でした。 これ、当初、大人向けの童話本だったのかな? 知っている方、是非教えてください!
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お話を鵜呑みにした解釈をすれば、残虐だとか、怖いという印象で終わってしまうでしょうが、精神分析学の厚い本を何冊か読んでから、グリム童話を読んでみると、裏の意味がわかるようになります。 グリム童話はドイツ民話をグリム兄弟が収集してまとめた童話で、残酷話や猥褻話が多いドイツ民話ですから、かなり直接的な表現で描かれている文章が多く、そのまま公開すると宗教界の反対に遭うので、表現や内容を変えている部分もあるようです。 赤頭巾のお話などは、そのまま読むと、狼が人間の男性で、赤頭巾が大人の女性であるのは、すぐにわかる内容であり、露骨な性関係を描いた猥談ですし、同じような猥談がテーマのお話は他にも数多くあります。 残酷話も同じで、中世ヨーロッパは戦争が多かった時代ですから、戦いの残酷さを子供に教える意味で、露骨な内容になっているのでしょうし、それがドイツ文化でもあります。王女の首を切り落とす話なども当然のように出て来ますし、昔は日常的に起こっていた事件だったのでしょう。 日本でも、戦国時代のお話には残酷なものが多かったはずで、中世ヨーロッパと変わりは無かっただろうと思います。 平和が長く続くと、残虐なお話に嫌悪感を抱く人が増えて、子供向けの童話本もソフトな内容に変えられているのでしょうが、子供は残虐なお話を読んでも、それほど影響は受けていないと思います。 むしろ、テレビアニメなどの映像で見るお話の方が、信じ込んでしまう問題が多くて、悪影響を及ぼしているように感じます。
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- cipher_roy
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近年になってから『本当は恐ろしいグリム童話』などの本が出たことからも察することは出来るのですが、日本で初めて『日本語版』として出版されたものはかなり表現を変えてしまったものです。 ドイツ語の原本でも、言葉の表面上では登場人物が子供だったりぼかした表現になっているものがあるとはいえ、日本語版とは比べ物にならないくらい過激です。 元々、話が作られた当時のお上や偉い貴族がかなりドロドロの酒池肉林なスキャンダルを起こしたのを、そのままズバリとは書けない封建的身分制の時代だったために内容をいくらかぼかした話に作り替える事で下層民がお偉いさんの悪さを皮肉ったものなのです。 特に、カトリックの表向きの教義と裏の実態のふしだらさ加減の差が一番激しかったと言われていた頃の作品ですし、ドイツレベルでぼかしてあっても、それをそのまま日本の子供向け図書として出すにはまだきついという判断が当時の出版業界でも問題になったのでしょうね。 グリム童話に限らず、日本の昔話でもお偉いさんの許されない色恋沙汰を皮肉ったものはいっぱいあるので、まあ、グリム童話だけが特別という訳ではないと思いますよ。
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ご回答ありがとうございます! >ドイツ語の原本でも、言葉の表面上では登場人物が子供だったりぼかした表現になっているものがあるとはいえ、日本語版とは比べ物にならないくらい過激です。 最近黒い童話も結構人気ですよね、やはりみんなああゆうの求めてしまいますね… ぞっとするけど、みたい。 >元々、話が作られた当時のお上や偉い貴族がかなりドロドロの酒池肉林なスキャンダルを起こしたのを、そのままズバリとは書けない封建的身分制の時代だったために内容をいくらかぼかした話に作り替える事で下層民がお偉いさんの悪さを皮肉ったものなのです その時代思想の影響を表す作品でもあるようですね、なんだか原作読みたくなってきました… アマゾンで探してみます!
- tzd78886
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グリム童話はグリム兄弟が書いたのではなく、集めたのにすぎません。別に「誰に読ませるため」と目的をもって書かれたものではないのです。
お礼
ご回答ありがとうございます! >別に「誰に読ませるため」と目的をもって書かれたものではないのです。 そうだったんですか!?これは意外ですね…
- CC_T
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和洋問わず、昔話の大半は青年向けです。お色気有り、ホラー有で、語り部が語って聞かせた講談物のようなもの。 祭や寄せ小屋で、人形劇やお化け屋敷のノリで楽しまれていた事でしょう。 日本の昔話だって、原作といえる伝承に比べてずいぶんと「お子ちゃま向け」になってるんですよ? 舌切り雀だって、かちかち山だって、花さか爺さんだって、十分に「本当は怖い」の部類です。 大蜘蛛やら鬼やら幽霊やら妖怪やら山姥やら、怖い担当キャストも大勢揃ってますし、行為でも「全身まるっと皮を剥く」ものやら、「頭からガリガリ」系も多いです。
お礼
ご回答ありがとうございます! やはり青年向けだったのですね…昔話の原作をみると、結構勧善懲悪の話が多いですね、悪には容赦なく… ま、これもある意味、良い教育にもなりそうな気もしますけどね…
お礼
ご回答ありがとうございます! >残酷話も同じで、中世ヨーロッパは戦争が多かった時代ですから、戦いの残酷さを子供に教える意味で、露骨な内容になっているのでしょうし、それがドイツ文化でもあります。王女の首を切り落とす話なども当然のように出て来ますし、昔は日常的に起こっていた事件だったのでしょう。 まさに、その国、その時代の現状、思想を描写した読み物なんですね… >むしろ、テレビアニメなどの映像で見るお話の方が、信じ込んでしまう問題が多くて、悪影響を及ぼしているように感じます。 こちら、分かる気がしますね…甘えて来た子供は免疫力も弱く、その分、社会に入ると、いきなり現実の残酷さにやられてしまうことも少なく無いですからね… みなさんの原作の対するお話を聞いてたら、ドイツ原作が読みたくなってきましたね。 アマゾンで探してみます!