>なんだかたくさん芽が出てきているようですが、何かしなくてはいけないのでしょうか
もともとは大木になる松ですから、放置しておくと巨大化します。
芽が出てきたようだと仰っておられるのは、ローソク芽と呼びます(盆栽用語です)
これをそのままにしておくと、やがて芽の回りの緑の部分が伸びて松葉になります。
ローソク芽の長さだけ木が成長したことになります。
芽がいくつか出ているかと思いますが、大小さまざまかと思います。
大きいのはどんどん大きくなり小さいのはなかなか大きくなりません。
このために、大きい芽は全体の三分の一ほど残して上の方を指で摘まんで折取ってしまいます。
これで全部の芽が同じような大きさに育ちます。
盆栽が面倒で手が掛かりますのは、元々大木になるものを小さな鉢に押し込めて育てるという、自然の摂理に逆らうことをやりますので、枯らさないで大きくならないように育てるという芸当が必要です。
上記しましたように、折角出てきた芽を摘んだり、根を切ったり、幹を曲げたり、と樹木を育てるのとは凡そ反対のことをやります。
この手間そのものを楽しむのが盆栽道楽の醍醐味ですので、草花を育てるのとはだいぶイメージが異なります。
ローソク芽の処理が終わったあとしばらくすると芽きり、芽欠きという作業があります。(7月頃の作業)
そのあとに葉すかしという作業があります。(11月~12月)
「ねじれ松」と表現されておられますが、これは針金を幹に巻き付けて強制的に曲げた結果の姿です。
この作業で、自分の好きな形にしてしまうということをやります。
この作業を針金かけと言います(盆栽用語)
2月~3月にこの作業をします。
1月~2月の間に植え替えをします。
鉢を取り換える場合もありますが、目的は伸びた根を切ってしまうことです。
放置しておくと、根詰まりで枯れてしまいます。
水は寒くなるまでは毎日、鉢の底から流れ出す程度たっぷりやって下さい。
松ですので、暑さや寒さには強いので気にしないで下さい。
ただお日様にはできるだけあててやって下さい。
以上が大雑把な1年間の作業です。
到底理解もイメージもできないかと思います。
丁寧な入門書が多数市販されていますので、是非一冊手元におかれるようにして下さい。
下記のようなサイトもありますのでご参照ください。
盆栽 お手入れ講座
bonsaicare.jugem.jp/
ホームページの各項目をクリックしながらご覧下さい。
尚お手元にある松は「黒松」かと思われますので。黒松に関する項目をご覧下さい。
黒松で要領をマスターされると、他の五葉松や赤松は無論のこと、紅葉やケヤキ、皐月などもできるようになります。
楽しみながら頑張って下さい、一生続けることができる趣味となります。