- ベストアンサー
アメリカの弁護士になるには
LLMでアメリカの弁護士資格を取ってもあっちでは本当の弁護士として認めてもらえないというのは本当でしょうか? JDの弁護士が本物でLLMは偽物みたいな扱いをされているのでしょうか? それとも、ただ就職の時に不利というだけで、そこまで区別をされているというわけではないのでしょうか? また、アメリカではJDがないとLLMは受けられないですし、あっちではJDよりLLMのほうが取るのは難しいみたいなのでLLMのほうがキャリアとして評価されるのではないでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
1. LLMでアメリカの弁護士資格を取ってもあっちでは本当の弁護士として認めてもらえないというのは本当でしょうか? LLM=アメリカの弁護士ではありません、普通州毎の bar exam に通った人が弁護士です。 2。 JDの弁護士が本物でLLMは偽物みたいな扱いをされているのでしょうか? いいえ。どちらも bar exam に通っていなければ弁護士ではありません。 3。 それとも、ただ就職の時に不利というだけで、そこまで区別をされているというわけではないのでしょうか? 学位は就職にあまり関係がないと思います。 4。 また、アメリカではJDがないとLLMは受けられないですし、あっちではJDよりLLMのほうが取るのは難しいみたいなのでLLMのほうがキャリアとして評価されるのではないでしょうか? 学位より実力だと思います。
その他の回答 (4)
- lsKnS18
- ベストアンサー率79% (424/533)
制度上は日本で法学士の学位を修めていれば(つまり法学部を卒業していれば)LL.Mプログラムへ出願できるので、 >日本のロースクールを出てアメリカのJDと同じ学位の法務博士を取って おくことは、無駄とまでは言いませんが必要でも無いと思いますが・・・・まぁこのあたりは人それぞれでしょうからこの点に関してはこれ以上のコメントは控えます。 ご質問の本意の、 >はたしてJDを取っていない私はアメリカの人達から見たらどのように映るのだろうか?どのように思われるのだろうか?「あいつはJDを取ってないのに弁護士になっている!」「あいつは偽物だ!」とアメリカの国民から思われても仕方ないのでは?ということです。 についてですが・・・・・ 僕が知っている(というか関わりのある)弁護士は、商法や会社法、労働法などを専門に取扱う企業弁護士と、ビザ取得などに特化している移民弁護士だけです。日本的には司法書士やケースによっては行政書士が取り扱う範疇に入るのかもしれません。質問者さんが考えていらっしゃる弁護士が法廷弁護士であれば参考にならないかもしれませんが、僕の知っている(ウチの会社を担当している)弁護士がJ.D.を修了した弁護士なのか、それともLL.Mを修了しているのかーーなんて知りません。そんな事、尋ねた事も無いし気にもしていません。とにかくこちらの依頼に対してきちんと対応して必要な手続きを進めてくれさえすれば良いんです。J.D.を取っていない弁護士が偽物だとか、そんなことはどうでもいいことです。Attorney at lawには変わりありませんから。 少々厳しい言い方になりますが、これからアメリカ社会に出られるということですので敢えて一言。 アメリカでは、ある人のそれまでのキャリアなんて関係ありません。その人がこれから何をするか?何が出来るのか?が問われます。 確かに学歴はある程度は重要でしょう。ハーバード、エール、スタンフォード、ジョージワシントン大学などの有名大学のロースクールを卒業することは有名ファームに就職するためには有利でしょう。でも、そんな大学のロースクールを修了しているからといって優秀な弁護士とは限りません。ファームでも会社でも、そこに入ってしまえば皆スタート地点は同じです。そこから先は本人次第。「キャリア」を問われるとすれば、ファームなり会社なりでの実績として問われます。そこまで(弁護士になるまで、その会社に入るまで)の過程は「キャリア」なんて言いませんよ、おそらく。 それからもう一つ。 日本の学位(特に学士)は、アメリカでは何の役にも立たないと思っておいたほうが気分的に楽だと思います。さすがに日本の大学をディプロマミルと見做すことまでは無いでしょうが、大多数のアメリカ人からすれば「日本の◯◯大学?どこ、それ?」という程度ですから。 度々の長文、失礼しました。
長女が、ボストンUで、ロースクール一年生です。(幼稚園から、アメリカで教育を受けています。) 三年間のプログラムで、おっしゃっている、JD取得を目指しているのでしょう。それで、そのあと、Bar Examを受けて、その州でライセンスが取れるのは、他の回答者さんのおっしゃるとおりです。 実際に弁護士さんを目指している学生さんたちを見ていると、一年のクリスマス休暇が終わった途端に、夏休みに向けて、インターンシップで働ける会社を探し始め、片っ端からインタビューを受けていました。そして、一月末には、ほぼインターンシップでの就職先が決まりました。 そのインターンシップが、卒業後の就職の鍵を握る、と聞いています。よいインターンシップに恵まれないと、卒業後、就職が難しい、ということですね。ですから、卒業するときに、どのディグリーを持っているから~、とは一概に言えないように思われます。 アメリカでは、立法、司法、商業、全てにおいて弁護士さんがつき物です。そういう華々しい業界に入れない場合には、離婚弁護士や調停弁護士、あるいは、日本における、司法書士のような役目をしてゆく地味な弁護士さんもいて、そうなると、収入もはかばかしくないようです。 以下、LLMと JDの違いをわかりやすく説明しています。LLMはJDを取得のち、一年間、LLM取得ののち、JSDディグリーがあり、JSDがもっとも”Advanced Degree”であると結んでいます。学者さんになるためのディグリーだとのことです。LLMは、JSDを取得するための、ステップであるように見えます。JSDは、高々弁護士になるためには、必要ない、と判断されているようです。 Historically, the first degree earned in the study of law was the LLB, or Bachelor of Laws degree. The reason for this is that traditionally, law school was an alternative to college. Today, in the US, law school is a graduate program requiring students to earn a university degree prior to admission. As a result of having to earn a four-year university degree prior to spending three years in law school to earn that first law degree, its title has been changed to JD, or Juris Doctor, in keeping with other advanced professions. The LLM, or Master of Laws degree is an advanced degree in the study of law, offered to students who have already earned a JD degree. It requires one additional year of study. There is also a degree called the JSD (also abbreviated SJD), or Doctor of Juridical Science, which is offered to students who have already earned the LLM degree. It requires yet another year of study and is the highest degree of law available. While the JD is a doctorate degree, persons holding it do not refer to themselves as "doctor;" in the study of law the title of "doctor" is used only by persons who have earned the JSD degree, who tend to be legal scholars and law professors, and are usually not merely practicing lawyers.
補足
私はアメリカの弁護士になりたいと思っている大学生(法学部)なのですが、日本人がアメリカの弁護士になる場合、2つのパターンがあります。1つは正々堂々アメリカ人と同じ様にアメリカのJDを取ってExamを受けるというパターン。もう1つは日本人の場合、法学部の大学を出ていればアメリカのJDを取らなくても、LLMさえとればCAかNYのExamBarを受験することができるというパターンがあります。 そこで法学部の私としては法学部卒業後、JDは取らずにLLMのみでアメリカの弁護士になろうと考えています。そこで不安となってくるのが、はたしてJDを取っていない私はアメリカの人達から見たらどのように映るのだろうか?どのように思われるのだろうか?「あいつはJDを取ってないのに弁護士になっている!」「あいつは偽物だ!」とアメリカの国民から思われても仕方ないのでは?ということです。 ですので、そう思われない為に、日本のロースクールを出てアメリカのJDと同じ学位の法務博士を取っておこうとも考えています。 そうすれば、一応JDは取っていると思ってもらえるのではないでしょうか? また、SJDが一番advanceだと回答していただきましたが、LLMはJDよりもadvanceだとは認識されていないのでしょうか?
- lsKnS18
- ベストアンサー率79% (424/533)
アメリカと言っても、こと弁護士は州ごとに微妙に制度がちがいます(弁護士のライセンスも州ごとに発行されます)ので、あくまで一般論として。 そもそも >本当の弁護士 とは何を指しているのか?という疑問があります。 おそらくご存知だと思いますが、アメリカには無数と言っていいほどの弁護士が居ます。でも(細かい資格の事はとりあえず脇に置くとして)、アメリカの「弁護士」は日本で言う「弁護士」だけでなく「司法書士」やケースに寄っては「行政書士」にあたる資格までカバーします。アメリカの弁護士がすべて法廷弁護士ではないですし、企業内弁護士も多いです。もちろん企業内弁護士が落ちこぼれーーなんてことはありません(そんなこと言ったら笑われますよ)。 アメリカで弁護士資格を取るプロセスについては、下記の参考URLが詳しくてわかりやすいと思います。 とにかくBar Examinationに合格しなければ話が始まらないことは間違いありません。そのBar Examinationを受けるためには原則としてJ.D.を持っている必要があります。また、LL.M課程に進むためには原則としてJ.D.を持っていなければならないです。 よって、J.D.であるかどうかは関係ないーーということは決して無いはずです。 >JDの弁護士が本物でLLMは偽物みたいな扱いをされているのでしょうか? これ、もしかしたら「J.D.を持っていないLL.MはBar Examinationを受けられる場合が限られている」という点からくる誤解じゃないですかね?J.D.を持っていようがLL.Mを終了しようが、Bar Examinationに合格してその州で弁護士登録さえすれば晴れて立派な弁護士です。その後についてはまた別の話です。 >アメリカではJDがないとLLMは受けられないですし、 そんなことは無いですね。LL.MはあくまでMaster of Lawですから修士課程ですし、参考URLのどこかに説明されている通りJ.D.を持っていなくてもLL.Mを受けることはできます。 >あっちではJDよりLLMのほうが取るのは難しいみたいなのでLLMのほうがキャリアとして評価されるのではないでしょうか? LL.Mはあくまでより専門性の高い法律を勉強するためのコースです。「専門性」でキャリアを評価するわけでは無いです。 誤解を恐れずに言えば、弁護士(こちらではAttorney at lawという肩書を使う弁護士がほとんどだと思いますが)になってしまえばそれまでのキャリアや過程はあまり気にされません(ファームへ就職するときはまた別の話です)。一般的な弁護士ではなく、何か高度に専門的な弁護士を目指すのであればLL.Mを終了するーーと言った感じでしょう。 僕の友人(アメリカ人)は、スタンフォード大で学位を取って、今はUCI(University of California, Irvine)から奨学金をもらてUCIのロースクールに通っています。もうすぐ過程を終了してJ.D.を取りBar Examinationを受ける予定です。 就職先はまだ決まっていませんが、全米にオフィスを持つファームやマイクロソフト、連邦政府機関などへの採用面接のステップが進んでいます。 因みに彼はLL.Mへ進むつもりは無いとのこと。それでも就職に不利だとは思っていません。 何にしても、結局は本人次第です。
お礼
回答ありがとうございました
補足
私はアメリカの弁護士になりたいと思っている大学生(法学部)なのですが、日本人がアメリカの弁護士になる場合、2つのパターンがあります。1つは正々堂々アメリカ人と同じ様にアメリカのJDを取ってExamを受けるというパターン。もう1つは日本人の場合、法学部の大学を出ていればアメリカのJDを取らなくても、LLMさえとればCAかNYのExamBarを受験することができるというパターンがあります。 そこで法学部の私としては法学部卒業後、JDは取らずにLLMのみでアメリカの弁護士になろうと考えています。そこで不安となってくるのが、はたしてJDを取っていない私はアメリカの人達から見たらどのように映るのだろうか?どのように思われるのだろうか?「あいつはJDを取ってないのに弁護士になっている!」「あいつは偽物だ!」とアメリカの国民から思われても仕方ないのでは?ということです。 ですので、そう思われない為に、日本のロースクールを出てアメリカのJDと同じ学位の法務博士を取っておこうとも考えています。 そうすれば、一応JDは取っていると思ってもらえるのではないでしょうか?
- ape_wise
- ベストアンサー率34% (311/907)
米国弁護士になるのはBAR試験さえ通ればよいので大して難しくないです。 でも難しいのはその後で、弁護士としてクライアントを得て仕事をもらうことです。 米国には弁護士資格保持者が100万人いると言われていて、弁護士として生計を立てられる人はその中のごくわずかです。 その他の人たちは金融界で普通のサラリーマンとして働いたりしていて、自分が弁護士であったことすら忘れかけていたりします。 弁護士として生計を立てるための第一条件としては、ハーバード、エール、スタンフォード、ジョージワシントン大学などの有名大学のロースクールを良い成績で卒業すること。これで大手の法律事務所に潜り込めて、早い時期から大型の事件を扱えたりします。JDであるかどうかは関係ないです。 この第一条件を満たさない人はそもそも法律事務所に雇ってもらえないし、雇ってもらえても大した仕事を任されません。仕事がぱっとしないといつまで経ってもパートナー(共同経営者)になれません。入所して10年でパートナーになれないと、クビということも多いようです。非常に厳しい世界です。 事務所をクビになった人はどこに行くかと言えば、企業の法務部のようなところに何とか潜り込もうとします。これが出来る人はまだマシで、それすらダメな人はいよいよ弁護士であったことを忘れて普通のサラリーマンとして生きて行く他ない。 ただし日本人が米国弁護士になる場合は、日本のクライアントを取って来れる可能性があるので、必ずしも有名大学ロースクールを卒業していなくても雇われる可能性はあるようです。日本の企業は米国での学歴よりも日本語でコミュニケーションできることを重視する場合があるからです。 しかしながら米国にいながら新規で日本のお客を捉まえるには、当然ながら法律の知識だけでなく、抜群の営業センスを要求されます。日本から来ている企業の駐在員の元に足しげく通って名前を売り込む必要があります。企業の駐在員なんて会社組織からすれば末端の人間であることも多いので、駐在員と仲良くなってもなかなか仕事はとれません。そんなに簡単ではないということです。 なんだかんだと言って、弁護士も所詮は客商売ですから、お客を捉まえていることが一番世渡りでは重要なことなのであり、最後はキャリアは関係ないです。
補足
前の補足への回答ありがとうございました。 前の補足で日本の法務博士については回答を控えますと書いて頂いていたのですが、失礼ながらもう少しだけ首を突っ込ませて頂いても宜しいでしょうか?(本当申し訳ありません。結構気になっていたので^^;) 前の補足では、日本のロースクール過程終了で授与される学位(法務博士)はアメリカのJDと同じと決めかかって書いていたのですが、日本で授与される学位(法務博士)はアメリカでは、ちゃんと日本のJurisDoctorと認識されているのでしょうか? というか根本的に、あっちの英語でちゃんと法務博士はJurisDoctorと訳してもらっているのでしょうか? 何回も質問してしまい申し訳ありません。