放射線量がゼロかどうか、で言ったらゼロではないですから、
事実かどうか、で言ったら事実なんですけど・・・
そもそもウランは地球上に薄く広く分布していまして、
かなりの確率で質問者さんの家の庭先にもあるんです。
ですから、石炭を掘っても当然、土壌と同程度のウランは含まれています。
ですが、中国国営の新華社でもデマに踊らされないで、と報道している通り
元々、空気中に飛散した状態ならば石炭の放射線量は極めて少なくなる、
と考えられています。
石炭を燃やして空気中に広く分布した「フライアッシュ」の状態になると、
いくらそれが積み重なっても、空気を舞うウランは総量の0.1%未満になり、
花崗岩など地面からの背景放射となんら変わらない、という調査結果があるのです。
この内容は中国の報道だけではなく、アメリカの国立地質調査所の石炭発電の
研究に出てくるものなので、多少は信ぴょう性があるんじゃないでしょうか。
(まぁこの研究、直接鉱石を掘る鉱夫ならば放射線の健康リスクがありうる
という結論ではあるんですけどね。それでも、解放された外の空間でそれはありえないのです。)
日本でも花崗岩が多い西日本は、東日本より常に高い線量ですし、
背景放射の差くらい、ということは結局のところ、西日本と東日本の差くらいは違うわけです。
でも、これで健康被害があるか、というとちょっとどうなんでしょうかね。
西日本の人が特段不健康というわけでもないでしょうし。
放射能、という言葉が出てくるだけでちょっと神経質になってしまうかもしれませんが、
これ自体は一般的に存在していて、猛毒というわけではないですし、
ことさらにセンセーショナルに放射能を騒ぎ立てるまでもなく
そもそもPM2.5に含まれている二酸化硫黄などで、十分すぎるほど体に悪いかと思うのですが。