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ご都合主義の感じない読み物の作り方
- 【タイトル】ご都合主義とは一切無縁!セカイ系読み物が感動を生む秘訣とは
- 【要約1】セカイ系読み物がご都合主義に感じない理由とは?
- 【要約2】ご都合主義を避けた世界設定の考え方とは?
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私も色々と考えますが、私見でよければ・・・。 それならお前が書いてみろという突っ込みは無しで。 以下私見。 ご都合主義という言葉が実は正しくないのです。 ほんとうは、自己中心的というのを批判しているんでしょう。 だとしたら対極は正義ですね。 正義と言うのは、自己犠牲とか利他主義というものではなく、 公平と言う話です。 しかし、迷わず行動するのって難しいですよね。 ですので、「正義を貫いた人に報いてあげたい」 と言う気持ちや願いが、読者に共通してあるんじゃないかと思っています。 それであれば、 少しばかり現実感が無くても、許してしまうんじゃ無いでしょうか? ところが、 苦労を乗り越えるところばかり気にして、 「俺は嫌だって言ってるのに、仕方なく巻き込まれる」 なんて構図を作る作品があります。 こんな台詞を吐こうものなら、憎たらしいと思いますよね。 商業作品でも見かけるので、驚きます。この”生意気感”を消すことは不可能ですよ。 この主人公がピンチに陥れば、 「いい気味だ」 と皆思いますよ。なので、これで救われたら、不満が残ります。 そのため、ご都合主義だと批判が集まる。 例えば、 何の特徴もない主人公が、偶然から美少女とラブラブになる話を作るとします。 これはご都合主義の最たるものですが、ヒットする作品と批判される作品にわかれます。 成功作品に共通しているキーワードは、 「正義に照れない」 じゃないでしょうか? 正義を行うにあたり、迷い等を書きたくなるものですが、一箇所でもあると総崩れです。 少しでもそういう心理を描いたりすると、何故だかご都合主義に対して批判が集まるのです。 で、結論です。 正直者は馬鹿を見ると、皆が思っています。 ですから、ここから生じるピンチを描いてみる。 これで救われないのは、余りにも不条理ですよね? ここで読者は、大逆転を求めるわけです。 これであれば、細かいことを言うほうが馬鹿だと皆おもうでしょう。 後は最初から自然になるように、伏線を埋め込んでいけば良いのじゃないかと。 また、 登場人物の過去に有りがちな不幸を捏造するのは駄目だと思います。 何故だか後味が悪い。 例えば、こんな不幸な過去を持つ美少女がいた。 「・・・だから主人公を好きになってしまう」 妄想も大概にしろと言いたくなりますよね。 さすがに、主人公のために美少女の過去に不幸を伏線として挿入するわけですから、 これは酷い話です。 また、主人公に影を作るために、主人公の過去に不幸を挿入する。 これは作者に正義がないですよね。 直感的に読者がこれを見抜くので、伏線や合理性のアラを一生懸命探しだそうとします。 こうなると、どんなに頑張って設定やストーリーを作っても、無駄ですよね。 おそらくは、過去の名作を見て、 ピンチを切り抜ける主人公ばかりが印象に残っているからじゃないかと思います。 しかし実際は、主人公の正義感から主人公が躓いたと言うのが、大事な導入ですよね。 これで腐ってしまうわないのもポイントでしょう。 少しでも腐臭がすると、 「自分と変わらないやつが、幸せになるのはおかしい」 「ほら、ここにご都合主義があった」 となっちゃうんだと思います。 異世界を舞台にして、現実感を消したのに、登場人物の心の弱さがリアルすぎて 夢が消し飛んでしまう残念な話が多いですよね。 世界設定は甘くても、登場人物の心が迷いなく強すぎて、 リアルじゃないほうがいいですね。 以上から、 主人公の葛藤描くためにイベントを考えようとすると行き詰る。 考え方は以下の公式じゃないかな。 「正直すぎてピンチ。さあ、私(作者である)はどうやってこの人を救おうか?」 と考えると、一つや二つのアイデアでも、充分面白い。 あとは、それに説得力を出すために、 「色々と事前に説明しておかないといけない」 となって、字数や設定を描いてくれれば楽しめます。 わたしは、そういう作品なら、凄く読みたい。 例え、そんな公式で機械的に作られていても、大歓迎です。 性格や設定やスキルなどで考える人が多いですが、 「正義に照れない」「だからこそピンチに陥る」 だけが大事であり、ほかは何をトッピングしても受けるんじゃ無いでしょうか? 私も若い時は、正義を強いられるのが嫌で、意図的に無視していました。 なので好きな作品の中には、必ず正義が貫かれていることに、気づきませんでした。 「主人公の性格が好きだ」とか。 わざと気がつかないように、嘘ついちゃってw 実際は、キャラの男女、イケメン度合い、貧富、能力、性格、知性、全く関係なく、 どんなバリエーションに組み合わせても、 正義だけで名作に出来ると思えます。 逆にそれを避けた作品は、どんなに頑張っても駄目だって事ですね。 他の面白い作品全てがこの構図になっていますよ。 注意しても見てみると良いでしょう。 以上、ご参考になれば。。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 このゲーム内書籍は星新一のショートショートのように短く、ニヤりと面白い作品が多く存在しています。 質問を投稿するために頭の中のモヤモヤを文字化していると、気づいたことがあります。 それはこのゲーム内書籍の多くが、自分の信念や力によって自分の不幸(あるいは幸せ)を招くということです。 力自慢の兵士が自分の力強さに溺れて罠にハマったり、相手と全く同じ行動を取って撹乱する盗賊がオバケの自殺行動を真似して死んでしまうとか。 回答者さんの言うように、私が作ってみた小説の主人公たちはどれも私の操り人形でしかなく、主人公が生きていないような気がしてきました。 性格や舞台を決めたら、後はキャラクターに自由に行動させてみる「こいつならどうするだろう」という公平な考えがキャラクターを活き活きとさせ、ご都合主義的ではなくなるのかなと思いました。 ありがとうございました。