私は、直接この目で見たことはありませんが、家を建てるために半年ほど借家住まいをしていたとき、目には見えない何者かが確実にいるという感覚を、しょっちゅう体験しました。
襖の陰から何者かが私をジッと見ている。自分の部屋に入ると、何者かが扉の隙間から見ている。何者かが扉の外にたたずんでいる等々。ハッと振り向くと、その影はなくなる。でも、その場所には明らかに何者かがいた「気」が残っている。
薬物中毒患者にありがちな現象のようですが、すみません、私はその該当者ではありません。また、新しい部屋などではなかなか寝付けないという繊細なタイプではありません。ガアガアとすぐに寝てしまうタイプです。その借家で過去何があったかという、よくありがちないわく因縁話、つまり、先入観みたいなものも一切持ち合わせておりませんでした。
ちなみに、ウチのニャンコも見ているはずです。居間でテレビを見ていたとき、後方の襖の影から何者かが私を見ている気配を感じました。瞬間、振り返ろうと思いましたが、ちょっと試しと思い、横で寝ていたニャンコへと、そっと、その何者かには気取られぬように視線を移してみました。なんと、ウチのニャンコ、何者かがいるであろう方向をしっかりと見ておりました。心のなかで、「ほら、おまえにもわかるだろ。ここにはな、誰かがおんねん」と、ウチのニャンコに語りかけました。
同じような実験? を何度も繰り返し、そのたびにニャンコも何者かをしっかり見ている。錯覚ではなく、たしかに何者かがいるという確信を深めていきました。でも、ウチのニャンコは一度もフウーッ! とは怒りませんでした。てことは、悪い人ではないんだなと思って、それからは気配がするたびに、「あんたはワシを誰なのか知っているのに、ワシはあんたが誰なのか知らん。いつも姿を見せずに、黙って後ろからワシを見ているだけや。悪い人やとは思えんけど、そういうやり方は卑怯千万や。一度、姿だけでも見せなさい」と声に出し、その何者かに言うようにしました。
それでも出てくるんですな、姿を見せずに。最後の頃には、「またか」と思って気にも留めなくなりましたが。新居ができ、その借家を立ち退くときにも、やっぱり見てましたわ。もう15年以上も前の話です。
私は、霊というものはいるだろうと思っています。ただし、それは生霊のみだと思っています。たとえば首吊りをして死んだ人の霊が……云々というおどろおどろしい話がありますが、それはありえないと思っています。なぜなら、恨みを残し、この世を、あるいは人を怨んで死んでいった人は、人類というものが生まれて今日まで、日本だけでも幾十万、幾百万といます。そんな人たちの霊が、事あるたびにこの世に出てきたとしたら、日本中が心霊ゾーンになってしまいますわ。また、神、あるいは仏というものが存在するなら、そんなネガティブな思いを持った霊に、この世に度々出現させる権利も与えないでしょうしね。
生霊というのは、生きている人間の思いが無形の形として現出するものだと思います。虫の知らせと言われているものも、たとえばおばあちゃんがいまわの際、何としても遠く離れた息子に会いたい、という一念、思いが無形の形として、その息子さんのところに現出した現象を言うのでしょうから。ですから、先の私を見ていた何者かが、という何者かも、存命している誰かの生霊なのだろうと思っています。でも、誰なのか、知りたかったな。
てなところで、終わります。長々とすみませんでした。
お礼
ありがとうございます 怖いですね~ そういやアンビリーバボーっていう番組でそんなのあったな~ あの霊能力者どんどんやれる事がすごくなっていって あやしいけど 確かに霊とか神様の話は納得できますね いい考え方ですね 仏様は総てを救うんですもんね 安心します