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小論文の型について
テーマについて意見を述べさせる形の小論文であれば、俗に言う「樋口式」とされる (1)問題提起(テーマに関する何かの是非を問う形) (2)反対意見を想定した上での意見提示(確かに~だ。しかし~) (3)展開(自分の意見の補強) (4)結論 という型で何とか形にできるようになってきました。 (2)で補強を含めた意見提示を行い、(3)で反対意見の矛盾を突く という型もあるようですが・・・。 http://ronbunonline.com/genyouso/?p=199 問題なのは、このサイトで取り上げられているようなタイプの小論文です。 課題文やグラフ等の資料あるなしに関わらず、原因と解決策について述べさせるタイプのものの書き方が分かりません。 課題文やグラフ等の読み取りまではそれなりに自信があるのですが、いざそれを文章に起こそうとすると、何から書いていいのか分からなくなってしまいます。 こういうタイプの小論文で使える型を教えていただけないでしょうか?
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- akeshigsb
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元塾講師です。 多くの小論文受験生が勘違いしていることがあるのでその点を書きます。それは、「小論文で重要なのは、書き方の型を覚えることでもそれを使って書く練習をすることでもなく、知識だ」ということです。 あなたも人と趣味の話していて、「この人は私より詳しいな」、「この人全然知らないな」というのはある程度話すと分かりますよね?その理由も相手が話す内容が事実とあっているか、かなり情報が詳しいかどうかで判断しますよね?実は入試の採点もそうした要素がかなりの要素を占めます。 恐らくあなたの今の(問題を解いている最中の)頭の中は「枠組みや外側は分かるけど、中側がないから文章が書けない」という状態ではないでしょうか?諸々の情報や知識があれば文章がかけるのではないでしょうか? 入試において、自ら(直接関係なさそうな)知識を出す問題は少なく、ほとんどはそうしたものを出すと余計なものとして減点されます。しかし、小論文や東大の記述問題はそうした部分にこそ加点要素があり、小論文はそれがないと文章が書けません。 例えば、今回の資料に関して、私なら「日本のムラ意識」を書きます。日本人は身近な人に親切な一方で、国等の大きな集合体に関心がいかない傾向にあります。国会議員というのは本来、国をどうするかを決める人間であり、投票する人もそうした意識を持つべきですが、実際は「おらが町に立派な道路を作ってくれ」というような国の税金を無駄使いし自分たちの為になるような発想がおかしくないのです。資料にあるトップ3は主に自分が心地いいか自分の関心事であり、4つ目で初めて大きな集団に対する意識になっていきます。データはないですが恐らくアメリカをはじめとする欧米諸国では「国や地域をよくした」が1位になります。また、この証拠に、欧米での個人寄付の多さ等も書きます。ビルゲイツは自身で基金を設立するばかりでなく、マイクロソフトで得た利益は子供等に一切残さず社会に還元してクことを明言していますが、日本でこうした経営者はあまりおらず、トヨタをはじめとする世襲制の方が主流派です。 上に挙げたような、知識をまずは頭にないといけません。また自分の頭の中にある知識の中で、どれがその時の入試問題に使えるかの吟味もしないといけません。 そのため、入試問題を数年見てどのような知識が必要な問題かを探り、それに関する知識をまず入れ、次にそれに多少関するような知識を入れていくべきです。 参考書等に上に挙げているようなことが書かれていないのは、完成に時間がかかったり、ある種のセンスが必要だからです。参考書としては、使って「成績が上がった」という実感がないといけず、こうしたことは省略されている場合もあります。こうした時事内容や背景知識を集めた本も最近は出ているのでそれを使って覚えることをお勧めします。 ご参考までに。