このテレビ私も見ていました。「噂の現場」は好きでよく見ていますが、昨日の品川区の駐輪場問題については、どちらかというと「住民のエゴ」のほうが大きいと思います。
なぜなら、駅近くの住民は「駅に近い」というだけで、同じ区内でも利便性だけでなくその他多くの優遇を得ているといえるからです。
また昨日の私の住んでいる神奈川県では昨日の新聞に「戸塚駅歩道橋完成」というニュースが乗っていました。構想から実に50年の歳月をかけて完成したのですが、いままでできなかったのは、近くの商店街が「客が分断されて商売にならない」とか「この土地で商売をつづけたいので、または便利な駅前に住みたいので、土地を売りたくない」などの反対運動が大きかったからです。
戸塚駅前は有名な開かずの踏み切りで、その経済的損失は毎年数十億単位なのに、駅前に住む住人のエゴが優先され、それ以外の大多数(駅に近くない横浜市民だけでなく、国道1号を通行する多くの車両、そして箱根駅伝まで)の「早く歩道橋と立体交差を作ってほしい、という願いは置き去りにされてきたのです。
今回の品川区の騒動を見ると、駅近の公園に2百台程度、駅前の通りに2百台程度、問題のマンションの前に百台程度の駐輪場を作る予定になっていたはずです。
少なくとも定期駐輪場を駅に近い公園と通りに設置し、マンション前は日帰り用にすれば、運用として問題が少なくなるでしょうし、なにより現在必要とされる駐輪場が整備されることで、違法駐輪を強力に取り締まれるようになり(だって、すべての自転車が駐輪場に収まるようになるんですから)駅前の違法駐輪がなくなることが期待できます。
このような影響は、マンションに住む人にだってよい影響として受け止められるはずですから、「駅前の違法駐輪は何とかしてほしいが、自分の住処の前に作るのは反対」というのは以下にもご都合主義だと感じます。
また、反対派の住人が「ここに作っても駅から遠いので、利用者は少ないと思う」と発言されていましたが、1日利用の料金にさをつけることで、利用者数を上げることは容易でしょう。なぜなら、自転車利用者は必ず駅をつかうわけではなく、駅周辺の店舗利用者なども1日駐輪場は利用する可能性が高いからです。また、同様に駅前商店街と提携して補助券などを出すことでも利用者数を上げることは可能です。
本来ならば、駅と駅の利用者、駅の近くの地権者(商店も住人も)が一体となって違法駐輪問題を考えなければならないのに「自分たちの目の前には違法駐輪が今まで無かったから」と反対するのは視野が狭いですし、エゴむき出しだといえます。
テレビの司会者が「公園にちか駐輪場を作るしかないよ」と言っていましたが、これは路上の駐輪場に比べて何倍もお金がかかります。
そうなると、品川区といっても、大森駅前を利用しない人々の「税負担」まで大きくなるわけですから、市道の植栽を抜いて安価に利用できる駐輪場の設置は「品川区民の税負担のバランス」を考えれば、むしろ行政の判断を賞賛すべきだと思います。
住民に対して「事前に説明が無かった」というのは落ち度かも知れませんが、品川区の管理している市道である以上は、住人のエゴ、のほうが大きいとおもいます。
お礼
有難うございます。 なるほど。既に地下駐輪場があるのに、そこは使い勝手が悪くてガラガラなんですね。 それなら、地上に作らなければいけないから仕方ないですが、ツツジを清掃車に投げ入れたのが良くなかったですね。マンションの敷地内に植えてあげれば良かったのにと思います。