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何故米金利高でドル高になるのか?
米金利上昇は、米国債が売られることにより金利高になっていると思いますのに、米国債を売れば対価のドルも手元に残り、それを売ることはあっても買うことはないのが自然で、では何故そのドルが高くなるのかが分かりません。
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- fujic-1990
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1番回答者です。補足質問を拝見しました。 > 何故ドルの需要が増えるのか 私はアメリカ経済に精通しているわけではないので、NHKのクローズアップ現代の受け売りをしますが、バーナンキさんでしたっけね、アメリカの通貨発行を決める人が、「ドル札の発行量を減らそうと考えている」みたいなことを言ったので、いわゆる新興国からドルがアメリカへ回帰している、と言っていました。 発行されるドルが少なくなれば、アメリカにおけるドルの需要が上がるだろうと見込める(腐ってもアメリカ。世界一の経済活動が行われている)ので、投機家を中心に新興国通貨を売ってドルを買って、アメリカに持ち込んでいる、とも言っていたように記憶しております。 新興国の通貨は、変動が激しくて儲かるときは儲かるものの、損するときは大損しかねないようですね。だからアメリカでもうかるならアメリカドルにして置いた方がいいということのようでした。 日本のアベノミクスと同じで、「景気は気から」ということなんだなと思いました、理屈ではなく。 お書きのような『財政悪化により予算案も成立しない状況で且つ、雇用統計もさほど上がっていない時』ではありますが、儲けようと思ったら、財政が良くなって、予算も成立して、雇用統計が上がってから買ったのでは遅いのです。儲かりません。ヘッジファンドなどは、悪いときに、良い前兆を掴んで動く。みんなが良いと思っている時に悪い前兆を掴んで動く、それが全てです。 また、これも私が思ったことですが、ドルがアメリカに回帰し始めると(そう思った瞬間から)、外貨準備に困りそうな新興国は高値でドルを買うようです。 クローズアップ現代では、外貨持ち出しに税金をかけるようになった例を言っていました。ドルが流入していたころは、入ってくるものに税金をかけてあまり入らないようにしていたそうです。そんなふうに防衛するんですが、現実にはそれを乗り越えて流出してしまっているそうです。 例えばですが、投機家がそれまで1ドル1000ウォンだったのを、アメリカにドルを持って帰るために、「ドルを売ってくれ。1ドル1100ウォン出す」と言うと、日本との通貨スワップ協定が大きく削減された韓国政府は、「1ドル1200ウォン出す」と言って、国内の機関が投機家にドルを売るのを防止します。 投機家は「じゃ、1300ウォン出す」という。韓国は「じゃじゃ、1400ウォン!」と競りますので、ドルはドンドン上がります。(以上はわかりやすくしたたとえ話で、実際のウォンは円などの影響でウォン安にはなっていません) > 国債が売られるという事は、ドルに対する需要が無いからではないでしょうか。 ドルに対する需要と現生(ドル札)に対する需要をいっしょくたにされているのではないでしょうか。 いまドル札を持っている必要はない(ドル札に対する需要はない)が、ドルに対する需要はあるとなると、米国債は買われます。とりあえず、利息が付きますから。 ドルそのものに対する需要がなくなると、例えば、国際間の決済にユーロばかりが使われてドルは一切使われない(ドルではナニも買えない)状態になれば、ドル建て米国債は売られます。よほど高い金利を付けなければ、ですが。 > NYダウの動きを見ると、そのような気配も無く、逆に下へ向かう気配の方が強いように見えるのですが。 f(^_~;; これは、私にはなんとも言えません。 それは経済を見通す眼力の問題で、知識の問題ではないので、私の手にはあまります。もっとも、知識もじっくり研究した物ではなくて、たまたま耳や目に入ってきたものを請け売りしている程度ですので、降参です。 質問者さんの見通しが当たれば、金利は下がりますか、ドルが下がるのかな。逆張りしてみるとか、いかがでしょうFXみたいなの。
- fujic-1990
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利率とは、元金に対する利息の割合であり、利息とは、ザックリ言うとその元金の「使用料」です。 > 何故米金利高でドル高になるのか? 上記のようなしだいで、金利が高くなるとはつまり、そのお金(例えばドル)の使用料が高くなるということです。 ドルの使用料が高くなると言うことは、ドル対する「需要」が増しているということです。需要(使い道)のないお金に高い利息を払う人はいませんから。 需要のナイお金(例えばウォン)を持っている人は、需要のないウォンを持っているよりは「需要が増したドル」を持っていたほうがお得です(高い使用料を稼げたり、持っているのが安心だったりする)ので、ドルの需要が増すほど、言い方を変えるとドルの金利が高くなるほど、ウォンを捨てドルを欲しがります。 ウォンに限りませんが、需要のナイ通貨を持った人みんなが需要が増したドルを欲しがるので、ますますドル高になります。 > 米国債が売られることにより金利高になっている という理屈(因果関係)はわかりません。 むしろ、金利が上がる(かもしれない)状態になると、従来の安い金利の米国債を持っていても損するだけなので、高い金利の米国債(新規発行)等に乗り換えなどをするために、安い金利の米国債を売るのではないでしょうか? つまり、因果関係は逆で、「金利高になっているので米国債が売られる」という流れではないかと思います。
補足
追加質問です。 金利高と通貨高の原則関係は良く分かりました。 ただ疑問に思うのは、財政悪化により予算案も成立しない状況で且つ、雇用統計もさほど上がっていない時に、何故ドルの需要が増えるのか、それによって金利が何故上昇するのかが分かりません。 この質問を発したのは、米中期国債の利回りが上昇した(国債売りによる価格上昇、金利上昇)との記事を読み、同時にドルが上昇したとの解説があったからなのですが、短期市場でも短期国債が売られた結果、金利が上昇した気配は無いのでしょうか。 国債が売られるという事は、ドルに対する需要が無いからではないでしょうか。仮に株式市場上昇を見越してドル需要が生じたとしても、NYダウの動きを見ると、そのような気配も無く、逆に下へ向かう気配の方が強いように見えるのですが。