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SACDの音についての疑問
- 最近シングルレイヤーSACDを聞くようになりましたが、レコードの音と比べて音が細いと感じています。CDとの音の差もわかりません。聞く曲によって差が出るのでしょうか。録音による音の差なのか、私の耳が悪いのか気になります。
- ビルエバンスの音楽を聞いています。現在のシステムはダリ ヘリコン300MK2のスピーカー、ラックス M600aのパワーアンプ、ラックス C600fのプリアンプ、デノン DP500MのLPプレーヤー、デノン DL103のカートリッジとフェーズテック EA5のフォノイコライザーです。
- シングルレイヤーSACDの音の細さに不満があります。CDでも録音によっては厚みのある音が出ることがあります。ビルエバンスの音楽を聞く際にも差が感じられるので、音の差は曲によるのかもしれません。私の耳が悪いのか、システムの機器に問題があるのか、解決策を探しています。
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>こんなもんなのでしょうか。 そんなものなのでしょうね。 Disc の材質や Laser の状態が違うと音も変わる・・・事実のようです。 原因は判りませんが、私も同じ CD 3 枚を用意し、MARANTZ CD80 で予め音色に違いがないことを確かめてから Disc の縁を赤と緑と黒の Felt Pen で塗り潰して音色に変化が出るかどうか実験してみたことがあります。 結果、緑と黒との違いは判りませんでしたが、赤は明らかに不快な方向に変化し、Label 側に赤い Vinyl を貼ってみたところ (粘性のある Vinyl ですので接着剤は使用せず、後で剥がしました) 音飛びまで現われるようになりました。 結局、緑と黒との差異は判らないものの、緑の方が有利だろうと思ってその後は AUDIO TECHNICA の AT6079 CD Ring Protector を愛用するようになり、一時は 400 枚ほどの CD Library のうち半分以上に AT6079 を装着していました(^_^;)。・・・まぁこの Ring は音を良くするという目的ではなく「付けても音が悪くなることがなく、Disc を雑誌や机面などの上に置いたり不用意に Disc を掴んでも Plastics 溶剤ゴミや指脂に Disc が触れることがないので安心」というのが本来の目的だったのですが・・・。 https://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at6079.html SACD の場合は Laser 光の周波数自体が CD とは異なりますので AT6079 を SACD に用いたら不快な音になるかも知れませんね。 SACD のもう一つの特徴は Mix Down した 44.1kHz 16bit や 88.2kHz 或いは 96kHz 24bit といった Multi Bit Digital 信号を 1bit の DSD (Direct Streaming Digital) 信号に変換する際に生じる大量の Quantum Digital Noise を Digital Filter で高域方向に掃き上げてしまうことと、もともと高域方向は CD などの Multi Bit 録音 Media に較べて圧倒的に Dynamic Ramge が狭いことから、高域方向ほど Digital Noise に伴う歪みが多くなることです。 Mix Down などせずに One Point Stereo Microphone で収録した Analog Audio 信号を DSD 信号に変換したら信号をいぢることなくそのまま SACD 化するというのであれば変換工程も最小で済みますので Digital to Digital 変換 Error と Digital Filter に伴う音色変化も最小になりますが、Multi Bit Digital 編集 (Mix Down) して SACD 化したものは Digital to Digital 変換 Error (Error ではなく、敢えて音色を変える Effect もありますが) をあちこちで生じて相当に音色が変化している筈です。 Dynamic Range に関しては Sampling 周波数である 2822.4kHz の半分となる 1411.2kHz までが 1bit=6dB、その半分である 705.6kHz までが 2bit=12dB・・・22.05kHz までが 7bit=42dB・・・2756.25Hz (約 2.8kHz) までが 10bit=60dB となり、22.05kHz まで 16bit=96dB の Dynamic Range を持つ CD を上回る Dynamic Range を得られるようになるのは 43Hz 以下でしかありません。 つまり SACD は 22.05kHz 以上の超高域まで「僅かながら」信号を記録することができるものの、Dynamic Range という点では CD に較べて圧倒的に狭い Media なのです。・・・まぁそれでも昔の 2 Track 38cm 1/2inch Open Reel Master Tape Recorder に勝るとも劣らぬ Dynamic Range を持っていますので、CD の Dynamic Range 規格がそもそも非現実的なものであったのですが・・・。 Analog Disc や Analog Tape も高域に向かって Dynamic Range が激減し、歪みが増大する性質があるのですが、その音色感は概して音の輪郭が太くなったり Powerful に感じられるように推移するものですので、物理計測上は歪みと称されるものの、敢えて Compressor や Distortion と呼ばれる Effector で躍動感を得るようにした曲もあります。 一方 44.1kHz を 88.2kHz にしたり 16bit を 24bit にしたり、或いは Multi Bit を Single Bit に変換するといった Digital to Digital 変換で生じる Quantum Digital Error とそれを高域方向に掃き上げることによって生じる歪み感は、逆に情報欠損が生じたような錯覚を覚えるほど高域方向の音の輪郭が細く薄くなったり、甘く (Mellow) で Soft な方向に推移するようですので、90 年代の Single Bit DAC (Digital Analog Converter) Boom の時にはこの現象を補正するために後段の Analog 増幅段で敢えて Powerful な味付けを施していたものもありました。 現代では Analog 増幅段で盛大な味付けを施さなくても Multi Bit 方式とそう変わらぬ音色を呈するようになっているのですが、4 倍速の Single Bit 変換器を 6 段並列で動かして 24bit 処理を可能にする Multi Stage Single Bit DAC を開発したり、超高周波領域まで周波数特性が伸びている超高速の IC Chip を多用するようになっていることからも、どうやら 90 年代の Single Bit 機に生じた問題は超高域方向への Responce 低下が原因だったのではないかという気がします・・・確信はないのですが(^_^;)。 SACD も原理的にこうした欠点を各所に生じる可能性があり、いずれは技術の進歩に伴って解消される問題であろうと思うのですが、新しい規格である上に CD ほど普及している規格ではありませんので、CD ほど熟成される方式になるのかどうか、難しいところですね。・・・まあ Maker 宣伝に乗って人柱になってくれる人が多ければ多いほど改善速度も速まるのですが(^_^;)・・・。 TV の生放送のように Concert を DSD 収録してそのまま SACD で販売したり Internet で DSD 配信すれば間違いなく CD よりも素晴らしい Media になるだろうとは思うのですが、途中であれこれと音源をいぢりまくった上で SACD にしたものはいぢりまくる Engineer がそれによる影響を熟知していて Analog Source のような音作りをしていない限りは Analog Source とは異なる音色になるのも当然であり、それはそれで、その Engineer が目指した芸術作品と言えます。 Analog Source 音や CD 音の方が良かったと思う「昔の音(笑)」派の人にとってはまだまだ SACD の音は熟れていないと思うことでしょうが、Sampling 周波数や Quantum Bit をコロコロ変換して Digital Effector で調整しまくる高 Compression 型の Music Source を Multi Stage Single Bit DAC を通して聴く環境に慣れ親しんだ 2000 年頃以降からの Audio Mania となる若年層の人達には昔の音は「なんか音が太くて重たくて変(^_^;)」と感じるようになってきているかも知れませんね。 素敵な Audio Life を(^_^)/
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- chandos
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「SACDのサウンドはレコードの音と比べて音が細い」との事ですが、それは有り体に言ってしまえば「お持ちのSACDプレーヤーとアナログプレーヤーとの音の差」ではないでしょうか。 ラインナップの中にSACDプレーヤーの項目が無いですけど、SACDプレーヤーは何をお使いなのでしょうか。 あと本題と関係の無いことで申し訳ないのですが、アンプやスピーカーのグレードに比べて、あまりにもプレーヤー部門が安価ですね。特にDL-103は個人的には「無難な音」でしかなく、オーディオ的に使い込める機種では無いと思います。 もしも今後もレコードを聴き続けたいとお思いならば、プレーヤーとカートリッジのグレードアップを奨めます。
お礼
失礼しました。 SACDプレーヤーは、ラックスのD06です。
- yosifuji20
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CDとSACDの違いは広域の再生能力です。 といっても20kHz以上の高域が出るかでないかということです。それ以下では同じと考えて差し支えありません。 一方普通の人間の耳では20kHzは感知できる最高周波数でそれ以上は信号に入っていてもいなくても聞こえません。 ごく稀にはこれを聞くことができる人はいるようですがほんのわずかな例外のようです。 ということで、プレーヤーから20kHzの信号が出力されたとしても多くの人(というよりほとんどの人)は聞こえないのですから、その差は検知できないということです。 ちなみに私は以前テスストレコードを使って自分の耳を検査したことがありますが,15kHz以上は全く聞こえませんでした。今はその当時よりも年齢が高いのでもっと聞こえないと思います。 ご質問の、「聞く曲によって差が出やすいものとそうでないものがあるのでしょうか。」ということはSACDの問題ではなく録音の問題だと思います。全く同じ録音のソースからCDとSACDにしたものを聞かないと正しい判断はできません。 上記のCDの再生帯域に関する記事が下記に出ています。 楽音に含まれる超高域音を聴き分ける事が出来るか? http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/NHKreport486.html この結論は「いくつかのソースについて、超高域を含む楽音と含まない楽音を識別できる可能性を、確認も否定も出来ない」ということですが、これはかなり控えめな結論でこのテストをよく読むと「識別できる可能性を確認出来ない」という古都だと思いますよ。 オーディオマニアの独善的見解ではありませんから、ぜひご覧ください。 ということで私はSACDの性能は普通の人にはわからないという意見です。
お礼
ありがとう。 実際には聞こえない音でも差がでるんでしょうかね。 ほんのわずかですが、差があればそれを見極めていくのも面白いかも。
「音の厚み」がどんなものか私にはよく分からないのですが、CDもSACDも極論を言ってしまえばデジタルストレージなので、人間の耳に聞こえる「音」はあくまでデッキのDACの音になるのでは、と思います。 なので「SACDの音が」では無く「このデッキとディスクでの音は」で評価された方が良いかと。 あとは、録音やマスタリングによってもSACDとCDの音の違いがよく分かるものとそうでない物があるでしょう。 デュアルレイヤで恐縮ですが、アクアプラスのPureなどは(私がこんな類のしか聞かないのでサンプルが悪いのは本当に申し訳ありませんが)SACD層とCD層では全然音が違います。 このディスクはSACDの音の良さを訴求する目的もあった様なので、SACDとCDではかなりマスタリングの傾向を変えてあるかと思いますが、他のディスクでも元々CDをターゲットにしてキリキリにチューニングしたものと、録音した音源をそのままSACDにカッティングしたものでは元の音源が一緒でもかなり違って聞こえると思います。 CDではダイナミックレンジが若干足りないためにそれなりにコンプレッサを掛けるなどマスタリングの工程で音の傾向が変わると思いますが、SACDではコンプレッサを掛ける必要も無ければ、SACDを聞く層では変なマスタリングを通さず音源そのままの音を聞きたがるような気もするので、ぱっと聞いただけでは普通に鳴ってるだけにしか聞こえないのかもしれません。 SACDではありませんが、Blu-ray Audioなるものが最近売っているので聞いてみましたが、自分にはオーケストラのダイナミックレンジの広さとか楽器の息づかいよりも、収録した1960年代のオープンリールってこんな音だったんだろうなぁとそちらばかりに意識が行ってしまいました。(テープのヒスノイズやテープのシワによるノイズ、テープ特有の高音がほどよく削れた音など) CDでも音が悪いのもあれば魂に響くのもあるので、SACDとひとくくりにせず、DACも含めて良い音を探し続ければ良いと思います。
お礼
ありがとう。 DACも含めて音の探求をしていこうと思います。
- John_Papa
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こんにちは。 ビルエバンス懐かしいです。でもその頃ジャズに特別興味があったわけではありません。 ところで、音の厚みとか太さと表現されているものは、殆ど歪やノイズです。 スネアドラムのスナッピやシンバルのシズラーは、ずばりノイズを付加する装置です。 ジャズギターのアンプはオーバードライブで歪を与えるのが常です。 ローズやフェンダー・ウーリッツァーといったエレクトリックピアノも歪なくしては存在が有りえません。 生ピアノもクラッシクコンサートとは逆にワザと1鍵3本弦のチューニングがズラされます。厚みとか太さと感じる領域を超えて更にズラすとホンキートンクになります。 ズラした(ディチューンの)副作用で伸びが無くなり、ピアノからクラシックで使うようなロングトーンが出せなくなります。 歪やノイズは、加えることはできますが、引くことはできません。 『音が細い』と感じられるのは、オリジナルの録音に近いということです。 CDやLPを製作(マスタリング)する際に付け加えられた歪やノイズ無しに、SACDが製作されたということでしょう。 特にLPでは、再生側でも音が変わる要素は多いです。 CDやSACDでは、LPに比べユーザーが好みの音に味付けできるチャンスが少なくなります。 製作側ではマスタリングにオーバードライブ歪みを加えるチューブエフェクターをはじめ、あらゆるサウンド調味料が使われているのは言うまでもありません。調味料に親しんでいると慣れてしだいに濃い味覚でなければ満足できなくなります。 かといって、ピュアオーディオしている人に、楽器用のチューブエフェクターを薦めるのも筋違いと思いますけど。 これも機会ですので、調味料でなく薄味の中に素材の良さを捜して見られては如何でしょう。
お礼
なるほど。 SACDは味付けのない音源か。 そういう意味では素直な音を聞いていることになりますな。 SACDの良さが少しわかりました。
お礼
詳しい回答ありがとう。 かなりの専門性ですな。 やはり、SACDの音は、レコードとは異なるということがわかりました。 それを踏まえてどちらが好きかを考えていきます。