IPCC第5次評価報告の4.8℃ 産業革命前からは

質問

一昨日、IPCC第5次評価報告の第一作業部会の報告がありました。
気温は今世紀に最大4.8℃上昇すると書かれています。
マスコミもそのように発表していますが、
この基準年は、1986～2005年の平均に対する偏差であると
書かれています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17176

では、産業革命前を基準にすると何℃加算すればよいのでしょうか。

コペンハーゲン合意では、「産業革命前より2.0℃以内に抑制しよう」
と言うのが主旨なので、誤解を避けるためにも、知っておくべきだと
思いますので、よろしくお願い致します。

回答No.1

KappNets

私が見ている温度の推移図では1850年までは気温は徐々に低減していましたが、1850年以降は目に見えて上昇して2000年までに（データの多い北半球でですが）１度近く上昇しています。

将来4.8˚C上がるかどうかは当たるも八卦でしょう。

お礼

ご回答ありがとうございました。

9月にIPCC第５次評価報告書が発表されました。それによると、いくつかのシナリオを想定して、それぞれについて今世紀中に何℃上がるかということを大型コンピュータを使って試算をしています。これが、先日発表され、ニュースになりました。
しかし、これは、1985～2005年の平均が基準となっており、通常使われている「産業革命前」とは異なりますので、okwebに質問したのでした。

正確なご回答がなかったので、国の研究機関にお聞きしましたら、下記のご回答を頂きました。

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SPMの原文
http://www.climatechange2013.org/images/uploads/WGIAR5-SPM_Approved27Sep2013.pdf

25ページ、Table SPM.2の註(a)に、以下のように書かれています。

(a) Based on the CMIP5 ensemble; anomalies calculated with respect to
1986?2005. Using HadCRUT4 and its uncertainty estimate (5?95%
confidence interval), the observed warming to the reference period 1986
?2005 is 0.61 [0.55 to 0.67] °C for 1850?1900, and 0.11 [0.09 to 0.13] °
C for 1980?1999, the AR4 reference period for projections. Likely
ranges have not been assessed here with respect to earlier reference
periods because methods are not generally available in the literature
for combining the uncertainties in models and observations. Adding
projected and observed changes does not account for potential effects
of model biases compared to observations, and for internal variability
during the observational reference period {2.4; 11.2; Tables 12.2 and
12.3}

つまり、お尋ねの数字は 0.61℃ です。
ただし、単純に足しても正確ではないおそれがあるという旨が書かれています。
とはいえ、目安として、0.6℃を足すということでよいと思います。

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というお答えでした。

つまり、4.8℃というのは、産業革命時（1880年）を基準にすると、「5.4℃上昇する」との表現になります。マスコミ各社は、このように修正して発表すれば、国民はもう少し正確に理解できたのではないでしょうか。