服薬中のWAIS-IIIの検査結果について

質問

うつ病で、精神科に通院している者です。

WAIS-IIIの検査を受け、ＩＱが著しく低く、ショックを受けました。

学生時代、成績は中の上くらい、科目の得手不得手はありましたが、
極端な差がなく、自身の頭の悪さに困っていたことはありませんでした。

この検査を受けた当時、（休職していた仕事の）復職直後で、
罪悪感と疲労感で、何とか日々を過ごしている状態でした。

その上、薬の副作用を常に感じ、いつも朦朧としていて、
何の為の検査か説明を受けずに、分からずに受けていた為、
とても疲れて、苦痛だった記憶があります。

服薬中、体調の良し悪しに関わらず、検査結果は変わらないものなのでしょうか。

ちなみに、主治医は、「東大出の人でも、低い人はいる。」「検査結果は絶対変わらない。」
と、仰っています。

回答No.2

vzb04330

心理士です。

うつ病で通院していらっしゃるとのこと、辛い日々をお過ごしかと思います。
ご心境、拝察申し上げます（私自身も、かつてうつで通院、療養をしていた経験があります）。

さて、うつ病でなぜWAIS-IIIを受検なさったのか、その意義がよく分かりませんが（別に、例えば発達障害などが疑われ、うつはその二次的な問題として発症した、というようなことであれば別です）、ご質問の点について、私なりの考えを書かせていただきます。

WAIS-IIIを始め、いわゆる「心理検査」を分ける分け方には、いろいろなものがあります。
知能検査、性格検査などのように、具体的にどういう心理特性を測定するかという、測定対象の視点から分ける方法はよく知られています。

それとは別に、「最大能力検査」と、「典型行動検査」の2つに分ける方法があります。
2つの名称をご覧いただくと、内容がおよそ想像ができるかも知れません。

「最大能力検査」は、その名の通り、対象者の方の、ある特定の能力について、最大、どれくらいの能力があるかを調べようとするものです。
WAIS-IIIや、WISC-IV等の知能検査は、これに分類されます。

このタイプの検査では、「最大能力」を引き出すとは言え、検査の実施手順に許された範囲で、最大能力を引き出すことを目的とします。
それ故、例えば質問者様のように、うつ病で、しかも症状がある程度以上重い場合とか（うつがひどいときには、何かをしようという意欲はもちろん低下していますし、集中力や、思考力も低下していることがよくあります）、抗うつ剤を服用していても、その効果が十分発揮されていなかったり、副作用の方が強かったりしますと、うつの症状が酷い場合と同じく、集中力や思考力が低下していることがあります。こういう場合には、その「最大能力」を引き出せていない可能性はかなり高いと考えられます。

こういう意味で、主治医のおっしゃる“「検査結果は絶対変わらない。」”は、必ずしも正しくありません。
“服薬中、体調の善し悪しにかかわらず、検査結果は変わらないか”と言えば、そうとは限らないと考えられています。
検査結果（知能水準≒IQの高さや、認知面のバランス）に、体調の善し悪し、心配事の有無、服薬中か否かなど、心身の状況が影響する可能性はあります。

なお、もう一つの「典型行動検査」は、性格検査や、パーソナリティ検査のように、それぞれの人達が持つ、心理・行動面における特徴、個性、個人差を明らかにしようとするものをいいます。

また、質問者様が、知能検査を受けられたときに、お気づきではないようですが、もう一つ、問題点があります。
それは、“何の為の検査か説明を受けずに、分からずに受けていた”という点です。
これは、倫理的に問題があると言われても仕方ありません。
医療の領域で、インフォームド・コンセントということが重視されるようになって久しいところですが、心理検査の利用に当たっても、やはり、検査を受ける場合には、検査結果に影響しない範囲で、どのような検査で、何がわかるかという説明を受け、了承した上で検査を受ける必要があるからです。

検査は、おそらく心理士が担当したと思いますが、可能ならば、主治医の先生にお願いして、その心理士さんから、検査結果について個別に、詳しく説明していただき、疑問に思われる点、ご不審な点も含めて、お聞きになるとよろしいかと思います。
その際、うつの症状や、服薬の影響についても、その心理士さんの見解もお聞きになるとよろしいかと、私は思います。

以上、ご参考までに。

お礼

＞検査は、おそらく心理士が担当したと思いますが、

検査を担当をされた心理士に、検査結果について質問いたしました。
医師との見解は、違っておりました。
その後、当該の心理士は、退職されました。

今回の質問と経緯を、他の精神科医師に聞いた所、
「投薬中や体調が悪い時に、得点が低いのは当たり前の話。」と、一笑されました。

それでも、なお、傷ついた気持ちが癒えない状態でおります。

回答No.1

suzuko

支援学校教員です。

>服薬中、体調の良し悪しに関わらず、検査結果は変わらないものなのでしょうか。

>ちなみに、主治医は、「東大出の人でも、低い人はいる。」「検査結果は絶対変わらない。」
と、仰っています。

う～ん。専門家ではないので「医師の言葉」に反論するのは、難しいのですが、

本来、心理検査には「被験者と検査者の間のラポールが必要」と言われます。

ラポールとは、簡単に言えば「信頼関係」と言ったものです。

ですので、体調の良し悪しは「結果に反映される」と聞いています。

支援学校でも、臨床心理士や学校心理士の人が心理検査を行いますが、生徒の無理のない状態での検査を心がけています。

ご参考までに。

お礼

＞う～ん。専門家ではないので「医師の言葉」に反論するのは、難しいのですが、

職業上「先生」と呼ばれる方が、必ずしも、絶対正しい判断をする訳ではないと、少なくとも、私は思っております。

ただし、精神疾患に限らず、病気等で気持ちが沈んでいる状態の者を、たった一度の検査や机上理論で、ここまで、人を追い詰める言動が出来るのも事実だと実感致しました。

今回の質問とは、論点がずれてしまいますが、下記のサイトを発見いたしました。
http://soukihantai2.jimdo.com/
支援学校に勤務をされているとの事ですので、何かのお役にたてればと存じます。