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WAIS-III検査結果発表:言語理解が平均値に届かず、自信喪失
- WAIS-IIIの検査結果が出され、言語理解が平均値に届かず、自信喪失しています。
- IQは平均値を下回り、他の群指数も平均値より低い結果となりました。
- 復職を控えているが、人並に仕事できるのか、対人関係で悩むことはないか不安です。カウンセラーの先生は問題ないと言っていましたが、自分の捉え方や打開策について悩みがあります。
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臨床心理士です。 双極性障害でなぜ知能検査をお受けになったのかよく分かりませんが、ここにお書きの結果は、まったく平均的で、担当のカウンセラーがおっしゃるように、これで悩まれる必要は、ありません。 以上で終わっては身も蓋もありませんので、若干の解説をしておきます。 WAIS-IIIは、世界的にもっともよく用いられている大人用の知能検査です。 IQも、群指数も、ある年齢集団の中で平均的な成績を取ったときに100になるようにつくられた数値です。 「平均が100である」というのは、このような意味です。 ちなみに、IQ、群指数ともに、統計学的には、「標準得点」と呼ばれるもので、一種の相対的な値となっています(数値の仕組みとしては、受験などで用いられる「偏差値」と同じものです)。 IQ、群指数(群指数は、標準得点という名称で表します)ともに、90~109の範囲に50%の人が入るようになっています。 質問者様の場合、3種類のIQ、言語理解、知覚統合、作動記憶の3つの群指数は、この範囲に入っていますから、この意味でまったく「平均」といえます。 処理速度については、89となっていましたが、本来は、IQも、標準得点も「測定誤差」を考慮に入れて評価を行います。 結果を説明されたときに、「信頼区間」がいくつからいくつという数値をお聞きになったかも知れませんが、申しそうであればその範囲が信頼区間を示しています(通常は、90%信頼区間と言い、90%の確率で真の値があると考えられる区間が示されます)。 処理速度について、検査のマニュアルで信頼区間を確認しますと、標準得点≒89の場合、90%信頼区間は、83~97となっています。 この点も含め、今回のWAIS-IIIの結果は、カウンセラーの先生のご説明の通り、平均的な能力をお持ちといえます。 また、質問者様の年齢が分かりませんが、検査マニュアルで、全年齢のデータを使って、言語性IQと動作性IQの間の差、群指数相互の間の差をチェックしましたが、統計的に意味のある差(有意差)は認められませんでした。 したがいまして、このWAIS-IIIの結果を拝見する限りでは、質問者様の知的な能力は、平均的ですし、バランスも取れており、問題があるとはいえないものです。 また、この結果から見て、知的能力の上では、仕事に差し障りが生じる可能性は低いと思います。 ただ、ご質問文を拝読していますと、「落ち込み出したらキリがないのが貴方の良くない所だとカウンセラーの先生に言われた」とありますように、ものごとのとらえ方、受け取り方、考え方という、いわば「認知の仕方」という面をむしろ改められるのであれば、ご努力をなさった方がよいと思います。 この点については、担当のカウンセラーの先生もよく観ていらっしゃるようです。 質問者様が、このカウンセラーの方を信頼していらっしゃるのでしたら、しばらくカウンセリングをお願いして、認知の仕方を変えるようなアプローチをしていただくとよろしいでしょう。 以上、もし参考にしていただければ、幸いです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 社会生活に差し障りはないということで、安心しました。 群指数間の差(言語理解のみが比較的高い)についても少し不安を抱いていましたが、有意差はないということで、こちらも安心しました。 数値的な結果については、もう気にしないことにします。 何故、双極性障害でこの検査を受けたのかというと、確かに現時点でのお医者様の診断は双極性障害なのですが、過去のいじめ体験、普段から常に感じる対人緊張、過度の不安、人目や人からの評価を気にしすぎてしまう、などの傾向をカウンセラーの先生に訴えたところ、まずは自身の得意不得意を認知してみようということになり、検査する運びとなりました。 この検査とは別に、P-Fスタディ等も受けました。 ご指摘のように、「認知の仕方」については沢山の指摘を受けました。 こちらについては、カウンセラーの先生のお力を借りながら、努力して矯正していきたいと思いますし、先生にもその意思を伝えました。 長い道のりになりそうですが、頑張っていきたいと思います。