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大正ロマン・古典柄について
着物の柄の表現ですが、大正ロマンとはどういう風なものを言うのでしょう? 全体に薔薇模様がほどこされているものを大正ロマンと呼んでいたり大柄の模様を呼んでいたり。 よくわかりません。 あと「古典柄」についてもよく分かりません。 詳しい方、教えてください。
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まずは大正ロマン(大正浪漫)という言葉を正しくご理解ください。 明治と昭和の狭間のたった15年という大正時代ですが、政治や思想、文化がある程度の円熟期を迎え華やかなりし時代でした。 谷崎純一郎や芥川龍之介といった著名な作家が登場したり竹久夢二の歌や絵が大流行した時代です。 つまりはその時期に流行った着物に近い雰囲気を持つものが「大正ロマン風」と呼ばれるのです。 その大正ロマンを代表するものは何と言っても銘仙の着物です。 これは先染めの平織りの着物で大正期に染織技術が向上し、自由なデザインの織物を安価に作れるようになったことで大流行しました。 それまで例を見なかった華やかな色使い、大胆なデザイン、まさにモダン着物の先駆でした。 まるで映画女優気分になれる斬新な着物は当時の女性達をとりこにしました。 とくにこの柄という定義はありませんが今見ても実にモダンなデザインです。 ハイカラさんで有名な矢絣の着物もこの銘仙なのです。 もちろん銘仙だけでなく友禅にも大正ロマン風があります。 薔薇や百合や蘭といった洋花も盛んにモチーフに用いられました。 この時代の洋風でモダンな着物デザインを総称して大正ロマン風と言ってるようです。 そして言ってみればそれ以前のものが「古典柄」 古くは奈良時代の頃から続く正倉院柄などあり今でもすべての和服の基本デザインです。 http://www.kanaiya.co.jp/mame/08-03.gara.htm
お礼
ありがとうございます。 物凄くよくわかりました。 以前から気になっていたことなので。 模様のデザインのページもひらいてみてみました。 とても勉強になりました。