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イルカトレーナー・イルカへの芸の教え方
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テレビ番組などを見ていると、一つ一つ段階を追って教えていくようですよ。 最初は偶然なにか希望にあう行動をした時は、ホイッスルみたいなの(名前忘れましたのでホイッスルと呼びます)を吹いて、その後餌を与えます。 腕の振り方に合う行動をした時にホイッスルを吹く、餌をやる。 いろんな場面で繰り返すと、イルカの頭の中で、「ホイッスル音=餌=賞賛」という具合に抽象化されて結びつきます。 そうこうしている間に、人間の体や腕の動き(ボディランゲージ)を見ながら、ジャンプしたり鳴いたりできるようになります。 プールでイルカと遊んでいて、たまたま鼻でトレーナーを押した時、ホイッスルを吹くと「いいことをしたんだ」と理解します。 褒められればまたやってあげたくなるのは、人間もイルカもいっしょで、鼻でトレーナーを押します。 次は、人間が前に押されるくらい強く押した時に吹く。「強く押せば喜ぶんだな」と、擬人化して言えば、イルカがそう理解します。 しだいしだいに長時間押してもらいながら、イルカに対して「深く」を表す動作をしたり、「ジャンプ」をさせる動作(サイン)をしたりして、イルカがそれをやったら褒める。 最初は人間を水面に出す程度で褒めるのが、徐々に高く押し出すようにしむけていく。 やがてそれぞれに、自分のタイミングで人間を乗せてジャンプできるようになる。 そこまで出来たら、それぞれのイルカのトレーナーが、水中で同時にジャンプのサインを出せば、2頭のイルカが一緒にトレーナーを乗せたまま水面高くジャンプします。 (手順に慣れてくれば、「ここだ」とばかりにイルカ同士がアイコンタクトで一緒にジャンプすることもやっていそうです) 終わったらまたホイッスルを吹いて、たまっていた分、たくさんの餌を与える・・・ というようなものです。 積み重ねや、トレーナーとイルカの信頼関係が大切ですね。 最近見たのは、お笑いコンビのキングコングの背の低いほうの人が、イルカのトレーナーをやっていた番組(NHK)です。 手話なんて細かいのではなく、体全体を使ったボディーランゲージですね。 動作を間違えたりして、イルカに軽蔑されると以後相手にしてもらえないようです。キングコングの彼もバカにされかけて、心配していました。 「鳴けと言っているから鳴いたのに、餌をくれないとはなんだこの人間は。話にならん」というわけです。 ちなみに、おぼれかけたり沈んできた人間を、野生のイルカが水面まで押し上げることは、見かけられる行為らしいです(赤ちゃんや具合の悪いイルカに呼吸させるため)。 つまりイルカにとって、人間を押して、水面まで上げる動作はそれほど難しい判断・動作ではないようです。 で、イルカがそれをしたときに、タイミングよくホイッスルで褒めるというような繰り返し訓練が大切ですね。
お礼
ありがとうございました。 とてもわかりやすかったです。 理解できました。