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心電図検査で複数の異常を指摘されたが
今年1月人間ドックの心電図検査で<心室性二段脈認める><完全右足ブロック認める> <異常Q波を認める><経度STーT異常を認める><負荷陽性を認める>と多くの指摘を受けました。特に自覚症状はなかったが念のため別の病院で再検査(ステップ)を受けたが結果は<不正脈はあるが特に問題ない>とのことでしたので安心していましたが最近眩暈を感じることが多くなりその際に心臓の動機を強く感じると同時に脈泊も早くなります。眩暈を感じた直後に病院で心電図をとると異常波が出ますが数時間後に安定します。担当医からは特別な治療指示はありません。 年齢63才と高齢なので心配ですが今後どうしたらよいでしょうか?
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ひとつひとつ説明させていただきます。 【心室性二段脈】 「心室性期外収縮」 という不整脈が頻発している状態です。 この不整脈と正常な脈が交互に生じた状態を 「二段脈」 といいます。 心室性期外収縮は健常人でも認められるので、頻発しなければ治療の対象にはなりません。 しかし、頻発するようなら抗不整脈薬の投与が必要となります。 【完全右脚ブロック】 心臓は電気の刺激で動いています。 このため心臓には電気が流れる経路があるのですが、この経路を刺激伝導系といいます。 刺激伝導系の一部に 「脚」 と呼ばれる部位があり、脚には 「右脚」 と 「左脚」 があります。 「完全右脚ブロック」 とは、この右脚が完全に切れており、電気の伝導障害を起こした状態です。 こう説明すると大事のように感じられるでしょうが、右脚ブロックは治療の対象にはなりません。 高齢者100人を健康診断で心電図チェックすると、数人(またはそれ以上)は 右脚ブロックで引っかかります。 これに対し、左脚ブロックは精密検査や治療が必要となる事が多いです。 【異常Q波】 主に心筋梗塞を起こした際に認められる異常波です。 特に、発症から時間が経過した 「陳旧性心筋梗塞」 で認められる事が多いです。 無自覚のまま心筋梗塞を発症していた可能性が否定できません。 【軽度ST-T異常】 「ST-T異常」 は 虚血性心疾患 (狭心症や心筋梗塞など) で認められる所見です。 しかし虚血性心疾患以外でもST-T異常を来す場合が数多くあり、 これらを 「非典型的ST-T異常」 と呼びます。 「異常Q波」 や 「ST-T異常」 を指摘された場合、虚血性心疾患の精査を行うのが一般的です。 【負荷陽性】 「負荷」 が何の負荷か不明ですが、運動負荷試験を施行されましたでしょうか? 運動負荷試験とは、自転車をこぎながら、または、ベルトコンベアの上を走りながら 心電図をとる検査です。 虚血性心疾患は、安静時よりも運動時(または運動後)に心電図変化が顕著になる場合があります。 「負荷陽性」 とは、運動により虚血性変化が認められた状態です。 【不整脈はあるが特に問題ない】 この時にとった心電図では、前述した 「心室性期外収縮」 が 単発で認められたのだろうと 推察されます。 前述のとおり、心室性期外収縮は健常人にも認められる事がありますので、 単発のみなら治療の対象にはなりません。 >最近眩暈を感じることが多くなりその際に心臓の動機を強く感じると同時に脈泊も早くなります。 眩暈を感じた直後に病院で心電図をとると異常波が出ますが数時間後に安定します。 心室性期外収縮が頻発しているか、もしくは他の不整脈が合併して出現している可能性があります。 心室性期外収縮が連続して生じると、「心室頻拍」 などの命に関わる危険な不整脈に移行することが あります。 心室頻拍は、短時間で自然停止した場合は、動悸 ・ 眩暈などの症状を訴えます。 短時間で停止せず、持続した場合は、意識消失を来した後に心停止する事もあります。 上記の症状を担当医にきちんと報告し、精密検査を施行してもらうよう、 お願いした方が良いと思われます。
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- USB99
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> 眩暈を感じた直後に病院で心電図をとると異常波が出ますが数時間後に安定します 異常波には病的異常波と正常亜系があるので、どんな異常なのかが分からないとなんとも言えません。別な病院にいっても、その時の心電図がないと判断のしようがありません。よって、担当医に尋ねるしかありません。