両党の成り立ちから確認しましょう。
・みどりの風
先の民主党政権の時,「社会保障と税の一体改革関連法案」に反対して民主党を離党した行田邦子、舟山康江、谷岡 郁子と,同じく国民新党を離党した亀井亜紀子によって,参議院内に作られた院内会派として発足。
その後,日本未来の党を離党した亀井静香衆と新党大地を離党した平山誠が合流。
晴れて国政政党化要件(国会議員5人)を満たして国政政党として発足しました。
その結党時には,世界で連携している国際的政治団体「緑の風」と,55年体制化以前に参院に置かれた院内会派・緑風会を基に結成したとされています。
但し,後述する緑の党からは「環境」と「脱原発」のイメージから「みどり」を拝借しただけで,なんの関係もありません。
まぁ,政争に敗れた面々がお互いの傷を舐め合い作られた理念も政策も何にもない互助会のようなものです。
因みに,生活の党・社民党と選挙協力をしています。
・緑の党
世界的に政治協力のネットワークを作る「グローバルグリーンズ」の流れを汲む政党です。
「グローバルグリーンズ」は,2001年にオーストラリアで結成されました。
加盟団体は,欧米の「緑の党」やそれに類する政党です。
思想・理念として,「1エコロジカルな知恵、2社会的公正/正義、3参加民主主義、4非暴力・平和、5持続可能性、6多様性の尊重」を掲げています。
背景として,1970年代に欧米を中心に盛り上がりを見せた「環境保護運動」があります。
エコロジカル,反原発,フェミニズム・多文化主義等などを掲げ様々な社会運動が繰り広げられました。
その運動の帰結として,これらを政策の中心とする政党が各国で形成されました。
その後,世界的に連携を模索する動きが活発になり「グローバルグリーンズ」につながりました。
日本では,1980年代後半頃に河西善治によって紹介され,何度か政党として発足する気配はあったものの,利害関係から折り合いがつかず,なかなか日本版「緑の党」が作られませんでした。
2000年代に入ると,その動きが活発となり,2012年7月28日、みどりの未来を母体とした「緑の党グリーンズジャパン」が発足しました。
以上が両党の大まかな成り立ちです。
一緒にならないのは,そもそもが畑違いな上に連携するメリットも今のところ無いからでしょう。
ではでは、参考になれば幸いです
お礼
わかりやすい説明ありがとうございます。参考になりました。