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中枢神経原発悪性リンパ腫とBBB

中枢神経原発悪性リンパ腫はCHOPに対し効果がなくその理由はBBBの存在といわれています. しかし中枢神経原発悪性リンパ腫はGdで造影されます.一般的に脳腫瘍が造影されるのはBBBが破綻しているからといわれています.. なぜGdで造影される中枢神経原発悪性リンパ腫はCHOPがきかないのでしょうか?ご存知のかたがいらっしゃったら教えてください.

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  • rokutaro36
  • ベストアンサー率55% (5458/9820)
回答No.2

(Q)脳腫瘍は辺縁が造影されることが多いです.悪性リンパ腫は中まで造影されますけど.なので理屈からいうと辺縁のBBBは機能していないんだと思います. (A)私の個人的な見解ですので、間違っているかもしれません。 脳腫瘍の中心部が造影されないのは、 その部分がすでに壊死の状態になっているからだと思います。 辺縁部が造影されるのは、質問者様のおっしゃる通り、 BBBが機能してないからだと思います。 で、私が申し上げているのは、その辺縁部の外側のことです。 腫瘍は成長するのに栄養が必要であり、そのために 新生血管を多く作ります。 その新生血管には、BBBがないので、造影されるのだと思います。 ですが、腫瘍が広まるのに、血管が先か、腫瘍が先かというと、 私は、腫瘍が先だと思います。 腫瘍が先に浸潤して、さらに大きくなるために、血管を新生させると 思っています。 なので、腫瘍のもっとも先端の部分の血管は、BBBが機能しており、 造影もされず、抗がん剤も届かないと思っています。 脳腫瘍や転移性脳腫瘍のもっとも厄介なのは、 この「これから大きくなる」部分の治療ができない点だと思います。

GO_BANANA
質問者

お礼

どうもありがとうございます. 確かにその意味での正常BBBをもつ血管に養われた辺縁の腫瘍は治療しづらいのでしょうね.ちなみに原発性中枢神経系悪性リンパ腫の場合は病理で認められるような血管周囲腔への浸潤もGdで造影されることがあり他の脳腫瘍との鑑別にも使えるポイントかと思います. 私のもともとの質問は、脳腫瘍が造影剤で増強される理由はBBBが破綻しているということなのに、よく造影剤でエンハンスされる悪性リンパ腫のCHOPが効かない理由としてBBBがでてくるのかということです.もしBBBの穴の大きさで説明できるならば、少なくとも造影剤で増強される部分にはCHOPが届くはずで、悪性リンパ腫は腫瘤として全体が造影剤で増強されるのでその部分に届いていると思いました.おっしゃられるような造影されない辺縁部分は届きにくいとは思いますが腫瘍の容積の割合として、造影されない辺縁は一部で造影される部分がほとんどなのかと推測します.よく使われているメソトレキセートも脂溶性は低くBBBを通過しにくいので大量投与して使用されています. BBB以外の何か他の理由として中枢神経系に発生するB cell リンパ腫にCHOPがそもそも効きづらいとかがあっていいのかなと思い質問させていただきました.わかりづらい質問で申し訳ありませんでした.どうもありがとうございました.

  • rokutaro36
  • ベストアンサー率55% (5458/9820)
回答No.1

BBBというのは、ご存じのとおり、血管に開いている「穴」の機能です。 つまり、通常ならば、穴が小さいので、余分な物が脳内に入り込まない。 なので、関門として役に立つのですが、腫瘍があると、その穴が 大きくなってしまって(破壊されて)、造影剤が入り込む余地が出てきます。 ですが、穴が大きくなるのは、腫瘍が発達している部分だけです。 腫瘍が浸潤している辺縁では、BBBはちゃんと機能している場合が多い。 なので、CHOP療法をしても、薬剤が辺縁に達しないので、 効果が不十分なのです。 なので、「効かない」というよりも、「効きが悪い」という方が正しいかも。

GO_BANANA
質問者

お礼

ご存知かもしれませんが、造影される脳腫瘍は辺縁が造影されることが多いです.悪性リンパ腫は中まで造影されますけど.なので理屈からいうと辺縁のBBBは機能していないんだと思います. BBBのメカニズムはいまだに解明されているとは言いがたく、抗がん剤の浸透と造影剤の浸透の仕方が異なるのだと思い質問させていただきました. 回答どうもありがとうございました.

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